満足度★★★
引き込まれるお話
物語序盤から軽い笑いを含ませつつ
重くなりすぎないで、後半へ持って行く感じが見やすく
最後はかなり客席から鼻をすすってる音が聞こえました。
素敵な物語でしたが3時間弱はさすがに厳しいかなと感じました。
もっと削ってスマートにした方が、より入り込めたと思います。
満足度★★★★
いまどき珍しいまっすぐなお話
(開幕前など)
開幕前のパフォーマンス(?)で、景品をあげていたのは
演劇としては邪道な気がしますが、子供には面白かったようです。
(ストーリー)
よく作ったな。という印象。設定、伏線が多数もりこまれていますが、どれも
非常に効果的。設定を盛り込みすぎて理解不能になってしまうファンタジー作品が多い中、単純な設定が物語の進行によって幸せな出来事やその逆を招いたり、お話を前に進めたり、後ろに引き戻したり。
工夫はいっぱいでも筋はあくまでも姫と馬屋番のラブストーリー。
非常にまっすぐで、純粋で、不器用で、悲劇に終わるけれど希望も残る。
ありふれたお話ですが、前述の設定がそれを個性的なものにしています。
飽きずに楽しめました。 ただキャラクターが多いのではないでしょうか?
個人的に味方の王様と将軍のキャラクターは統合できるのではと思います。そうすれば二時間のはなしではないかな?
(とはいえ劇団事情もあるし、参考意見として)
(役者)
姫の周りのキャストを主力陣で固めたのか、姫の側のお話にくると楽しい
特に鬼と自称神様が面白い、お供の忍者三人もいい味だしてるし、姫は美人! よく稽古しているのか、コンビネーションもよく、楽しいところも悲しいところも気分よく、見られました。 ラストシーンは子供はないていましたし、いいおっさんの私もうるっときました。
お城の側に来るとセリフのとちり、間のびした演技、無用なギャグ(アドリブ?)が多く時計を気にしてしまうこともしばしば、カーテンコールで
「仕事をしながら」といっていたけれど、アドリブ考える時間があるならセリフをきちんと覚えるべきでは?片方がよかっただけに残念です。
前回公演からアクションを取り入れていますが、やはりアクション経験のない役者にはアクションをさせるべきではないような気がします。
個人個人の技量に差がありすぎて「できてない」人が目立ってしまっていますね。
(そのほか)
上演時間二時間半、長いので 不足の事態がない限り開演時間は遅らせないほうがよいかと。(遅れ(10分くらい?)カーテンコール(10分くらい?)含めほぼ三時間パイプ椅子は厳しいです)
(総評)
非常にまっすぐで気持ちのいい古典的なラブストーリーだったと思います。
だんだんとファミリー志向に傾いているようですが、こういう劇団は私のような演劇活動から離れてしまったお父さんも子連れで見に行く気になります。 一般の観客を小劇場に呼ぶのは大変でしょうが、是非続けてください。 私以外のいい大人たちもハンカチを使っていたようなので40-50代もターゲットにしてみてはどうでしょう?おじさん、おばさんばかりの客席とか是非見てみたい。