満足度★★★★
ソノノチ版
で、こちらはやっぱり若いせいか、質より量(失礼!)で女優の勢いの方が圧倒的に強かった。
アクースティック・ギターの応援も虚しく、男優(阿部潤)くんはちょっと圧されてしまった感がある(下手だったわけではないのよ)。というかそういうつくりになっていたのかしらん。
いずれにしても強く感じたのは田辺剛は「書く」人間だということ。何気ない会話を積み上げていき、最後にふわり、とそれをひっくり返してみせる(新しい展開を予想させながら終わる)という技はとても見ていて心地よい。
満足度★★★★
トランポリンショップ版
こちらは店主の男性の比重が高い演出だったように思う。父が始めた喫茶店をそれほどの意図もなく継いで、それでも守っていこうとする息子。
幼なじみの父に対する憧憬をさりげなく交わし、かつての同僚の密かな想いにも気づいているようないないような…
でも、それでも父の店を守る、というひとつの価値観が彼を一人前に見せていて、『tea for two』の『二人』の意味は『父と息子』なのかなあ、と思わせる雰囲気だった。
満足度★★★★★
Tea for Two(ソノノチA)
ソノノチAバージョン初日を観てきました。約60分。前半30分、ものすごくイライラして、一人退場したあとの後半30分はそうくるよね、とほっとしながらと、作品に同化して観ていました。とてもわかりやすいシンプルな作品。冬のスープのように安心して観ることができます。
※Bチームと勘違いしていましたがAチームでした。申し訳ありません。訂正いたします。
※評価も星ひとつ増やしました。観た数日後にもほのかに実感が残る秀作です。