満足度★★★★★
戯曲が絶品
芝居も良かったけれど、やはりアーサー・ミラーの戯曲が素晴らしかったです。のめり込むようにして観ることができました。言うことなしです。
満足度★★★★
ArtistCompany響人「橋からの眺め」
A・ミラー戯曲の小川絵梨子演出。これぞクラシックなストレート・プレイ。緻密に組み立てた会話を真摯な演技で。知人と「こういう芝居がロングランされ、いつでも観られる環境が欲しい」と話す。対面式客席もグー。約1時間50分。
満足度★★★
家族の崩壊
家族が愛憎の果てに悲劇的結末を迎える物語を特別なことをしないオーソドックスな演出で丁寧に描き、やり切れない苦々しさが伝わってきました。
1950年代のブルックリンが舞台で、妻と姪と一緒に暮らす男の所にイタリアから出稼ぎに来た兄弟を住まわせることから、潜在していた家族関係の不和が露呈し崩壊してしまう物語でした。
役者陣が熱演で、格闘のシーンでは痛しさが伝わってくるような緊迫感がありました。
ストーリーテラー的な存在の弁護士訳を演じた中嶋しゅうさんの渋い佇まいが素敵でした。
出捌け口を5つ設けて導線を工夫することによって同じ空間を隣接する部屋のように見せる演出が、狭いステージを有効に使っていて良かったです。
ステージ上にも客席を設け、役者は両側から見られながら演技をするステージプランになっていましたが、そうすることの意図があまり感じられませんでした。ステージ上の席から観たのですが、通常の客席から観たら異なった印象を受けたかもしれません。
服装に当時のアメリカの労働者の雰囲気が出ていて、さらに劇中で日が変わるごとに異なる服に着替えたりと、衣装が芝居のリアリティーを強化していました。
満足度★★★
役者は一流なのに、当制が素人でした
初日だから、仕方なかった部分もあるのでしょうが、自分への対応も含め、当制スタッフの方の不手際が目立ち、せっかくの役者さんの好演にドロを塗るようなシーンが多々見受けられ、残念に思いました。
テアトルBONBONで、こんな客席配置ができるのかと驚きの客席で、至近距離で、役者さんの熱演を拝見できたのは、嬉しかったのですが、私の席の周囲は、お仲間ばかりで、開幕前、あちこちで、挨拶が声高に交わされ、まるで、新しく転校した学校の休み時間の教室にいるような居心地の悪さを感じました。(会話の内容も、中学生並みでしたし…)
そういう、悪環境の中で、始まった芝居は、メーンの役者さんが、皆さん、好演されていたので、とても、見応えのある舞台でした。
特に、宮さん、斉藤さん、末次さんのお三人の居住いが素敵でした。
中嶋しゅうさんの存在感は、言わずもがなですが、初日故か、台詞の言い間違えがあった点が、やや残念ではありました。