”この女たちワケアリ?”(仮) 公演情報 ”この女たちワケアリ?”(仮)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    7つの平岡真奈
    本人と内部にいる複数の人格が対峙するという発想は昔観た他劇団の作品と共通ながら全く異なったテイストに仕上がっているのが面白い。また、途中で外見と中身が総入れ替えになるが、演者は変わっても人格がキチンと表現されているのは見事。

  • 満足度★★★★★

    すんばらしい!7つの人格
    ワタクシの大好きな、ホント、大好きな、 AchiTION!の『7つの平岡真奈』 の感想を書けるというのでノリにのってるみさです!(^0^)


    以下はネタバレBOXに。

    ネタバレBOX

    平岡真奈(河野好美)28歳。5年前にとある事故にあい、一時的な記憶喪失…失語症になってしまっていた。


    ある医師(谷合りえ子)の元で治療を受け、日常に支障が無い所まで記憶は戻ったが明後日に控える結婚が真奈は不安で仕方がない。


    記憶が全て戻るには後一歩の所まで治療は進んでいるが、肝心な事故の記憶が戻らない。


    どうしても思い出せないのだ・・。


    それはあの事故の・・・火事で自分の家族を失った時の記憶。燃え盛る自分の家を見ている真奈。

    中には両親が居る。

    助けなきゃ!・・・家に飛び込む真奈。


    そこで何を見たのか・・・。



    燃え盛る家に入ってから出るまでの失われた記憶。


    この時真奈は何を見たのか?何があったのか?
    真奈は結婚する前にどうしても思い出したいと言う。


    医師はある治療法を提案する。


    それは人格の統一!



    自分の中にあるいくつかの人格を統一する。
    それであの時の失われた記憶を思い出すことが出来る、と言うのだ。


    人にはあまりにも衝撃的な出来事や恐怖があるとその瞬間の記憶を喪失してしまう事があるらしい。


    その恐怖を思い出したくないという心理から記憶が喪失するらしい。



    その自分の記憶を探る為に真奈は自分自身に入り込む。という治療を精神科医と共に、開始する。



    そこには平岡真奈を構成する7つの人格があったのだ。




    幼稚な真奈。(クシダ杏沙)

    優しい真奈。(常盤真由美)

    ヒステリックな真奈。(木村友美)

    無気力な真奈。(金子春奈)

    冷めた真奈。(創木希美)

    内向的な真奈。(田口智子)

    ウソつきな真奈。(前田良湖)


    これらの7つの人格を持った真奈と平岡真奈は対峙することになるのだが・・・



    この構成がめっちゃ、おもろい!!



    要するに人格は違っても平岡真奈自身だから、好きな食べ物や好きな事が全員一致するんだよねっ。



    そのやりとりがすんごく可笑しい。。



    無気力な真奈はホタテが大好きでホタテの事しか頭にない。



    その、のっぺりとした粘つくようなしゃべりは、金子のキャラにぴったりじゃん!と思ってたら、途中から全員のキャラが入れ替わったんだよね、




    そしたらさ! そしたらよ?!





    アワワワ((((゚ □ ゚ ) ゚ □ ゚))))アワワワ




    あの冷めた真奈ことクールな美人、創木希美が・・・無気力な真奈にキャラ替えしてんじゃん!



    いあいあ、あのね・・・7人が全員、キャラが替わったんだけれどね、ワタクシ、すんごい衝撃(笑劇)だしたっ!!(^0^)




    っつーのも・・あのクールな美人がよ?(・・)
    のっぺりとした粘つくようなしゃべりで、

    「ホタテが・・・ホタテが・・・歯にくっついて・・・べろで・・・べろで・・・」

    って、急にブスになってんじゃん!Σ(゚□´(




    その演技力たるもの・・・ワタクシ、お口をあんぐり開けて
    じーーー!!と見入ってしまった。。



    全員がすんごいプロ意識!
    どのキャラも完璧で、よくもまあ、あんな風に変われるものだと、感心しちゃった!




    でもって、今回もあの創木の無気力な真奈で涙が出るほど笑い・・・







    いあ~~、ワタクシ、この劇団、

    本当に好きだわっ!




    ワタクシの感性に笑いのツボもはまりまくりで、今年、こんなに笑ったのは、やはりこの劇団だけでしょ。。



    で、この7人の真奈の人格の統一が出来たか?!



    やはり、それは出来なかったのだけれど、考えてみたら、どの人も、このくらいの人格は持ってそうだ。


    だから、統一はしない方がいいんだよね。。



    だって、その時々の相手次第で違う人格で話したり対応の仕方も変わってくるじゃん!(猫かぶりまくりの人格^^)


    だけど・・思い出したくない違う記憶を思い出した!

    それは義理の父親から性的虐待を受けてたという事実。

    その義父が燃え盛る火の中で真奈に助けを求めたが見捨てた。という事実。

    しかし・・この見捨てた行為が後に妄想だったと解る。

    本当は火の中に飛び込んでなかったと医師から告げられる。
    焼かれる家を外から見ていただけだと・・。



    幼い頃の性的虐待が傷になって
    「父親は死ねばいいのに・・」と思うようになったのだろうか。




    で、真奈の婚約者のたかおと結婚する事を精神科医は勧め、
    「自分の根本を見なさい。」とアドバイスする。。






    実に良く出来た作品でした。。






    7つの人格なら、

    映画セブンや、キリスト教神学の七つの大罪をモチーフにして、


    傲慢 ・嫉妬 ・憤怒 ・怠惰 ・強欲 ・暴食 ・色欲 を題材に書いたダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』煉獄篇にすり替えても、面白い物語ができるんじゃない?


    なんて・・・ホクソエミながら満足したのでした。




    それにしても・・・アチョ砂鉄、凄いねっ!



  • 満足度★★★

    後味が・・・
    シネマ系スパイスコメディユニットAchiTION! とは全く違った作風で、あれ!?って驚きつつも、楽しんでいました。出演者の演技も上手く、安心して観ていられました。ただ、終わり方には首を傾げました。含みを残すということなのでしょうが、スカッとしていません。AchiTION!的な終わり方を見せて欲しかったです。

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