女のみち2012 公演情報 女のみち2012」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    無題493(12-236)
    13:00の回(小雨)。早めに行くともう行列、当日券の方々でした。一般席は指定、ブスシート(自由席)は1-3列目限定でベンチシート、もちろんこっち。しばらく並んでいたらスタッフの方が来たので念のため聞いてみると予約済み(自由席)の場合、別の列、ということでしたので、ちょっと離れたところに移動。12:20受付、入り口横で待つ、12:30開場。舞台は奥がカーテンで仕切られ、手前部分のみみえています。どこかの事務所のようにもみえ、上手には、冷蔵庫、テーブルに椅子。12:49前説、満席のため5分おしで開演とのこと。13:05まだ客入れ中、13:09諸注意、13:10開演~14:49終演。

    前回、リトルモア「淑女」(清掃会社休憩室でのお話)みたいなものかなと思って来ましたが、カーテンの奥に突然現れた産婦人科診察台と漂わせている雰囲気が妖艶すぎる女医とナースの3人と女学生...会話がエロイ・・・診察することになって...あれやこれやで「カット」の声。AV撮影現場でのお話でした。
    下手の壁が反転し、広くなり、テーブルと椅子が舞台前面に。ここに役者さんが座って、足を組むものだから...迫力。どぎまぎしながらの観劇、終演後、台本を買う。

  • 満足度★★★★★

    逞しく生きる女たち。
    もっともらしく言うと「AV撮影の舞台裏を通じて、逞しく生きる女の本音を描く。」
    ということになるんでしょうが、舞台となる業界がAVだけに、
    ここに文字では書けない、あれやこれやをストレートに描いていて、凄かったー!

    エロイどころではない、あけすけに演じているから、もちろん普通の演劇なので
    下着姿以上の姿では出てこないんですが、それでも見るほうが目のやり場に
    困るようなかっこうをしていて、
    (最前列に座っといて何を言っているのか、と言われそうですが)
    TV放送自粛用語なんかも、バンバン飛び交う。
    確かに男には別にそんなになんてことはないのですが、
    女性が観ても大丈夫なんでしょうか?
    特に最前列にはビニールシートが配られて、「劇中で水が飛ぶので注意…」
    というから何の水かと思ったら…ああこれ以上は書けない。

    とにかく、よく頑張られましたと言いたい。
    再びありていに言うと、子育て、結婚、仕事、立ちまわったり、陰口言ったり、
    人間関係とかは、どの業界でも基本は一緒。
    特に女は子供を一人で育てたりと、本当に逞しい。
    あれこれ、きれいごとを言ってても、子供を食わせにゃならん。
    それに尽きるね。
    こういうのをもっと観たい!
    (ちなみにこの日は、昼はスズナリでAV業界の小演劇、夜は帝国劇場でユーミン。
    なんだこの落差は!)

  • 満足度★★★★★

    女の強さ
    面白い。女優の表情が皆いい。

    ネタバレBOX

    元アイドルのマリナ(松本まりか)を主演としたAV撮影現場。

    リカコ(安藤玉恵)…事務所を経営し、子供の面倒もみる忙しさから、以前のようにAVに入れ込めないでいる。
    ルミ(もたい陽子)…18くらいから熟女系AVに出演している巨乳。潮吹きを自在に操る。ADと付き合っている風。結婚線?がない。
    カエデ(高野ゆらこ)…元SM女王で、奴隷との間に子をもうける。リカコからエロスには心が必要と教わるも最近のリカコの姿勢に幻滅している。
    マリナ…事務所に騙されてAV出演。AVへの意識は低い。実は子持ち。
    カスミ(内田慈)…ロリAV女優を経験後、引退。離婚後AVの世界へ戻る。リカコを尊敬している。ロリからの脱却に悩む。潮吹きをルミから伝授される。

    実際は知らないが、AV現場のイライラが充満する舞台で、女性間のプライドとか意地とか意見が衝突する。ここらへんの表情が上手い。みててニヤニヤしてしまう。
    シモ用語が飛び交い、バイブが登場し、下着脱ぎがあり、盛大な潮吹きも飛び出す。単なる下ネタでなくキッチリ笑いを引き出す面白さがあった。

    AV世界の酸いと甘いをベースに、AV界を生きる女の強いも弱いも舞台に乗っけて、その寂しさとか苦悩を色濃く描く。これまでの人生とこれからの人生に挟まれて右往左往する女たちが、とても魅力的。特に潮吹きができないクセに出そうと頑張るカスミとか、リカコへの不満を抱えるカエデとか。

    終盤、マリナの顔面に皆で潮吹きかますシーンのバカげた感じと、変な爽快感がなんとも言えない。んで、収録後、楽屋に残ったカスミの前で、託児所?へ電話するマリナを見送るカスミの表情がまたいい。懸命に生きる「女の強さ」を印象づける作品であった。

    ちなみに、潮吹き(擬似不可)にこだわる監督役を演じた仗桐安のAV監督ぽさったるや、言うことなし。
  • 満足度★★★

    楽しい熟女会
    続編とも言えないけれどその後を描いた作品。
    前作と同じような展開でも少し違っていて
    変わっていった2人の登場人物を感慨深く見たり。
    ちょっといい話とも言えない、ただ他愛も無い
    AV撮影風景をクスクスしながら見学しているような作品。
    楽しい女のみちでした。初めて見た「もたい陽子さん」
    ダイナマイトな武器もありますが、かなり存在感あり。
    別な舞台ではどんあ役をされてるのか?興味がわきましたね。

  • 満足度★★★★

    魅力的な女優陣
    今回は、もたい陽子さん目当てだった。彼女に対して勝手にボーイッシュなイメージを持っていたけど、劇中のイメージは全く逆。しかもバッチリはまっていて凄く魅力的で驚いた。やっぱり女優さんて凄いなと思う。さらに、内田慈が凄く良かった。勝手にクライマックス部分の主人公とみなした。過去の実績による強がりとか、今の自分の自信が他人の期待に応えられない事の辛さとかにl共感。笑いながら、切なくて辛い。泣ける。

  • 満足度★★★★

    ネタばれ
    ネバばれ

    ネタバレBOX

    ブス会の新作【女のみち2012】を観劇。

    AV女優の生きざまを描いた芝居。
    ほとんど起承転結はなく、カリスマAV女優、出戻りAV女優、元アイドル女優達のAV撮影現場での出来事を描いている。前作と物語の構成とキャラクターなど似ている点は多々あるが、やはり描いている世界観、演出家の視点などが興味深い。 いわゆる今の小劇場の潮流である、平田オリザの現代口語演劇という感じだ。リアルな世界を、リアルな会話で見せて行き、そこに不条理さと笑いを紙一重で見せてくれる。作・演出ペヤンヌマキは、何時も女性のマル秘部分を描いている為、当然女性の視点で描いているのだろうなぁ?と思いきや、そんな事は一切なく、己の視点で描いているのがはっきり見て取れるので、観客はその世界観に興味を示すのである。

    今作は非常にお勧め。

    ここからネタばれ。

    まだ公演中なのでネタばれしたくないのが、あまりにの可笑しさと凄いクライマックスは書きたくてしょうがないのである。

    大詰めのクライマックス撮影が上手くいかない。それはAV女優達のエゴのぶつかり合いなのだ。そんな中、元アイドル女優の決心によって最高のクライマックを迎えるのである。それは元アイドル女優の顔面に4人のAV女優が、己の潮をぶちかけるのである。いわゆる潮の顔射である。それも4人のAV女優は己自身で潮を出す特技があり、それを弧を描くように舞台上で大放射するのである。

    いやぁ、観客は大満足である。こんなラストシーンはありえないもんな。それが出来るのは作・演出のペヤンヌマキだけなのだから。
    流石に誰もブラボーとは言わなかったが、心中では皆が拍手喝采

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