満足度★
本当にそうなのか
地域代表が道州制について向き合うお話。なあなあで進みそうな会議をひとつの意見が変えていく?という某法廷ものをベースにした舞台。
設定がリアリティを帯びている分、脚本と役者の力量が測られるが…どうもマッチしていなかったように感じる。手広く沢山の問題と向き合おうとした大塩哲史氏の視界の広さが仇になって、まさに”広く浅く”の問題提議になってしまったのでは無いだろうか。
満足度★★★
展開はうまいと感じるが
道州制のイベントの話し合いからあっちこっち方向性が変わり、そっちの方向に行きましたか。
持っていきたかは上手いと感じましたが、そっちの話をあっちとこっちと、事象が違うのに同じ的に扱うのはちょっとどうかな感じたかな。
満足度★★★
シリアス
予想に反して、けっこうシリアスな内容でした。
色々問題提起もあるのでしょうが、タイトルのわりには、
内容の地域に偏りがあったような気がしました。
あと、もう少しそれぞれの郷土愛による対立を笑いにもっていけたりしたら、観やすかったかもしれないと感じました。
満足度★★★
議論とは?
劇団・北京蝶々の【都道府県パズル】を観劇。
近未来の日本の道州制導入をめぐって、各代表がメリット、デメリットを議論し合う芝居。
ハハ~ン、これはどうみてもベケットのゴドーを引用した芝居、まさしく終わりのない議論の芝居だな?何て思っていたら、意外にもややハズた議論から始まり、議論に議論を重ねていく人達を描いている。結末で答えは出てこないのだが、珍しい議論ずくしの芝居だった。
満足度★★★
うーむ
全体的にパンチ不足な印象で問題提起にはなったが、結局何が言いたいのか自分には伝わらず。
原発問題ではなくて、もう少し掘り下げた説得力のある議論を観たかった。
セットは素晴らしい出来で良かった。
満足度★★★★★
それぞれの背景。
【話の核心部分に関してはネタバレ欄に書きます】
(作品自体の感想とは少しずれるかもしれないけど、観ながら思ったこと→)
自分は大分県出身なのだけれど、なぜそこを出て関東(神奈川)に来たのか?ということを考え直してみると、
①住んでるところが(無縁社会ならぬ)超有縁社会で、どこどこの誰々が何してて~という噂話ばかりしているのが、本当に嫌だったから。
②好きなアーティストや演劇の公演で、東京での公演はするけど、それ以外での公演はしない。という場合が圧倒的に多く、地方から都心にいちいち出るには、時間、お金、体力等、膨大なエネルギーを費やすため。
満足度★★★★
興味深く
観劇しました。笑える所も沢山ありますが、色々と考えさせられる内容でした。それぞれの思いに賛同したり、しなかったりと、いつの間にか自分自身も会議に参加していました。気付いたら劇に釘付けになっていました。少し短めだったので、物足りなさは感じましたが、とても面白く、興味深い劇だったと思います。因みに、帰宅してから、道州制について調べてしまいました。
満足度★★★★
イライラしたのですが
『会議は短くグラフは長く』という会社で育ったので、個人が好き勝手に発言する会議を見せられることに、かなりストレスを感じました。
それぞれの事情も、出身地や職業でなんとなく察せられたので、よけいに言ってることにイライラしました。
しかし、イライラさせることも目的の一つだったとしたら、まんまと引っ掛かったという感じです。
私個人は、道州制には賛成できません。県を残したうえでインフラの共有や公務員の削減はできると思っています。
そんなことを考えるきっかけになる良いお芝居だったと思います。
満足度★★★★
ん、12人的?
客席に入り舞台美術(これもステキ)を目にして「ん、12人?」と思ったのが的中。
前半は優しい日本人風で笑えるが、次第にシリアスに転じて問題を提起、それに対する希望を示して幕を引く構成が心地良い。
70分程度の上演時間も程よく、後味爽やか。
満足度★★★★
日本のレベル 自らの立ち位置
アイロニカルで面白い。あちこちでボトムアップでは無い代表の連中の話を聞かざるを得ないようなことも経験してきたが、実際、レベルは、この作品に描かれている代表と同等もしくは低い連中が多い。建前社会のこの国で、「代表」なるものが、3つの看板をしょっているに過ぎない能無しであることは、誰にでも分かる道理だろう。
シチズンシップを持たない人々が、このような「代表」を居座らせることに一役買っていることも、また。
従って、北京蝶々が、このシナリオをこのような形で演じたことの意味を、観客は自らの立ち位置の問題として考える必要があろう。我々、故郷喪失者への問いかけでもあるであろうから。その上で、論じるべき主題であり、テーゼであるという具合にラスト部分を解釈すると、活きる作品と見た。
満足度★★★★
楽しめました
会議がちゃんとエンターテインメントになってましたね。動きの少ない会話劇ながら、話題がいろんな方向に行ってくれて、飽きずに楽しめました。しかしよく知らないけど、道州制って十把ひとからげなんですね。これじゃ郷土愛がわかないよー。
満足度★★★
出入りがない
道州制について予備知識がさほどない私にも判り易い身近な題材から入り、興味深く観てました。こういう題材を芝居に挙げるのには好感が持てます。が、人の出入りがなく、動きもないので単調さはあり。上映時間が短めなのですが、議論ももっと新たな展開を期待してしまいました。
満足度★★★
傍観者的立場にて
道州制なるものに興味がなく郷土愛もない私にとってこれを題材にした理由が分からない。なぜ観たかと問われれば北京喋々だからだ。前作のイメージが強く残っているのと予備知識不足で勝手に道州制実施後の戦国時代的群雄割拠の世界を想像してたため、予想に反した静的な世界はパンチ不足(帯金の不在も一因か?)となった。時々クスクスしながら舟を漕ぐ隣人を気にしながら何で南東北の人はなまってないんだろうと疑問に思いつつ愛ってなんだよおと一人つっこみをして、地味ながらもホンのおもしろさを損なわせない演出の労苦に思いをはせた。
満足度★★★★
初・北京蝶々
噂に違わず、上質なエンタメ作品だったなあ、と。
設定的に「県民キャラVS県民キャラ」的な、ケンミンショー的な感じだったら嫌だなあという事前の不安は全くの杞憂。一人ひとりの登場人物が生き生きとしてて面白かった。
また最近の演劇界で「(言葉は悪いですが)トレンド」なネタを扱った作品でありながら、その向こうへの目線がちゃんとある、というところにも(自分としては当たり前であってほしいことですが)好感を。社会を語ることが最終目的じゃない芝居はやっぱり楽しい。
役者陣の身体性の違いから、それぞれの生きる土地がにじみ出てくる、そんなキャスティング&演出が見事。
堅牢な質感でありながら空間に歪みや裂け目を感じさせる美術、照明も印象的。
個人的な好みで言えば、腹八分目すぎてものたりなかったり、もうちょっと締めかたはシニカルでもよかったんじゃとも思わなくもなかったりけど、これはこれで。
満足度★★★
地方活気の在り方
僕は千葉で比較的都会の方なのでしょうが、考える作品。地方や都会、発展と衰退。そんなことを考えます。本当はもっと高評価ですが、以下感想にて。コンパクトにまとまっていると思います。