満足度★★★
驚くほど直球
震災以降、原発や放射能を扱った作品は多々あったと思うが、これほどストレートに正面から描いたのは、ミナモザのホットパーティクルくらいじゃなかろうか。どちらも社会問題を芝居にすることの多い劇団だが、ホットパーティクルが作者の激情の発露みたいなものだったのに対し、死ぬための友達はもっとクールに物語を構築して提示してきた印象だ。好き嫌いは別れそうだが、力のある作品だった。
満足度★★★★
存在価値
友達と知り合いの違いとは、ということで劇中でも語られているが、その先の友達の中でも、遊び友達、飲み友達、・・・などとグループ分けされる中の「死ぬための」というところに対してもうひとつ解釈が欲しかった。
満足度★★★
死ぬ前に出来る事
放射能が高い地域に隠れるように住み始めた、訳ありの人々。この環境下でこそ少しだけ現実味がある設定で、死へ向う人とその友人達の行動が静かに描かれています。徐々に浸食していく物語はこの劇団の特徴なんですが、今回は少しだけ体温が高いですね、これから3.11以降の今現在を描く作品が出てくるのかな?