六男坊の嫁 公演情報 六男坊の嫁」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    塚原大助さん出演!想像以上によかった
    塚原大助さんが出演してたので観に行ってきました。
    芝居は慣れてない私が凄く楽しめました。
    展開もテンポもよかったです。
    あーゆうのどれくらい練習したのかな?て関心するほど皆さんの息もよかったですよ。
    ふくふくや次回いつかな。年に一回なのかな。
    観る価値じゅうぶんにあります。

  • 満足度★★★

    背中の昇り龍
    まずまずな印象。

    ネタバレBOX

    ヤクザ組長が死んで、6人兄妹の三男・鉄男(清水伸)が跡を継ぐことに。ヤクとかイカサマ賭場などの手段を選ばない方法で一竜組のシマを荒らす麻生組には、謎のブレインが手を貸しているらしく、一竜組の若頭で女組長・銀の子である釧道(浜谷康幸)は、気にかける。そんな中、五男・〆之助(岩田和浩)が婚約者・忍(山野海)と帰ってきたが、その女は50位の中年で30位の娘・耐子(中村まゆみ)を連れていた…。

    長男・達樹(花城紳一)は、先代からヤクザ的教育を受け、背中に刺青を強制的にいれられ、夜逃げし、銀行員になる。実は、麻生組のブレインとして動き、一竜組を潰そうと画策した張本人。やりたいこともできずに人生が終わったと思いつめた末の行動で舞台を揺さぶる。役者がウマいのか、加害者であり被害者である悲哀を見せる。もうちょいアピールしてもよかったけど。
    次男・正男(かなやす慶之)も、達樹同様夜逃げし、芸能人になるといっては、フラフラした人生を送る。
    三男・鉄男は、とてもヤクザ組長ってガラじゃなく、童貞で30歳。耐子に惚れ、結婚する。薫がやられた際に男気を見せる。人の良さがにじみ出る顔つきでコメディなところがうまかった。
    四男・薫(塚原大助)は、鉄男についてヤクザ家業に手を貸す。先代からの仕打ちに泣き叫ぶ達樹の声が忘れられないらしい。原田組長?の件では、一人麻生組に殴り込む。
    五男・〆之助は、母が麻生組の鉄砲玉に殺された場面をみてショックを受ける。そのせいか年増好きに。演技良かった。
    長女・花子(那須野恵)は、ヤクザである親のことを誇りに想い、どこか筋の通っていない兄らを一喝する男勝りな女性。ヤクザ一家に生まれ、女扱いされることに反発する。悲しみの表情が魅力的だった。

    麻生組に通じていたのが長男と判明してからラストまで、テンポいい。特に、忍が実は釧道の母である銀であり、先代が釧道の父であったと判明する二人の場面~仁義を交わす?場面は見ごたえある。銀が釧道を捨てた(距離を置いただけかも)後も、釧道のことを案じ、原田組に援助を願っていたとか。母の愛情、釧道の感情、忍の振る舞いとか、上手くミックスされてる。

    登場人物が皆優しさでできてますってな感じで、ちょっと毒っけが足りないなとも思った。話自体はうまくまとまってた。背中の昇り龍は笑った。
  • 満足度★★★★★

    心のおひねり
    大衆演劇の匂いがぷんぷんして、カッコよくて、涙と笑いが交互にくる。
    芝居小屋の、客の首根っこをつかんでブンブン振りまわしてくれる、あの感じ。
    お客が上品だから黙って観てたけど、あたしゃほんとは声かけたかった。 

    ネタバレBOX

    なんで長男が跡目を継がないのか。
    末っ子が連れて来た怪し過ぎる婚約者の正体は?
    身内しか知らないはずの情報が漏れたのは何故だ?
    次々に起こる事件と一家の歴史が交差して広い和室を狭くする。

    一竜組の6人の子どもたちが個性豊かで素晴らしい。
    稼業を嫌う気持ち、誇らしく思う気持ち、母を守れなかった自分を責める気持ち、
    そして誰かを守るためにみんな暑苦しく生きている。

    末っ子が連れて来た婚約者と言うのがまた目を見張る上玉だ(笑)
    “暑苦しい”キャラが“暑苦しい”台詞で押しまくる。
    この辺りの徹底したエンタメ精神があるから、
    中盤から少しずつ語り出す子どもたちそれぞれの本心がすごく効いて来る。
    四男薫(塚原大助)がしみじみと兄を思うところでほんと泣けてしまった。

    何と言っても生業としてのヤクザのたたずまいが素晴らしい。
    長ドスを振りまわす場面こそ出てこないが、着流しの美しさといい
    帯の位置(マニアック?)といい、東映に負けていない。
    複雑な立場の釧道を演じる浜谷康幸さんが超かっこよい。
    台詞回し、身のこなし、眼光、そしてラストの仁義の場面まで一部の隙もなくヤクザだ。

    ふくふくやの全ての作品を書き、座長である山野海さんの
    心意気みたいなものがビシバシ伝わって来て爽快感がある。
    あの仁義、こんなに強い「女が切る仁義を」私は初めて観たと思う。
    あふれるような思いが紅絹の色に映えて、マジで泣けてしまった。
    暑苦しくて、笑って泣いて爽快感・・・これはもう「サウナ」じゃないか。

    今時ヤクザだし、暑苦しいし、好みもあるだろう。
    でもふくふくやは芝居の原点を感じさせる。
    おしゃれで賢くてスマートな表現の対極にあって
    私たちの腹の底に手を突っ込むような強さを持っている。

    あの高笑いが耳について離れない。
    「これぞ熱い舞台」をほんとにありがとう。
    ふくふくやの皆さん、私の心のおひねり、受け取っておくんなせえやし!
  • 満足度★★★★

    いや~、思いがけず
    熱い舞台でした。任侠台詞が小気味いい。なるほど、女性が仁義を切るときはああやって着物をまくるのか~、なんて興味深かったです。まくる所作が鮮やかでした。また、赤い腰巻もよく効果が計算されていて美しかった。全体に笑いとペーソスがあって、すごく楽しめました。でもバランス的には笑いのほうが強く印象に残りましたね~。それも熱い笑い。なんだかコメディの力溢れる舞台でした。

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