艶やかな骨 公演情報 艶やかな骨」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

     
     

  • 満足度★★

    演技力が微妙
    男性版のみ観劇。後半は良かったんですが前半は演技がかなり大根なところがあって不安になりました。展開を急がずもうちょっと余裕のある描き方をしたら良かったと思うものの、ルデコの椅子はクッションが全くないのであれ以上の長さはお尻が痛くなるだろうなあ。

  • 満足度★★★★

    おもしろい^^
    ルデコと作品のイメージがぴったりだったことがまずよかった。とても良い小屋だったと思う。
    場転もBGMのSEも無く、照明もまともに変化しない中での演技はとてもハイレヴェルだったと思うが、1時間ずっと飽きずに観られた。役者が良かったからだと思う。だから逆に、セリフの聞き取りづらい役者がものすごーくかなーり目立ちましたね…。
    脚本もうまく出来ており、どんでんどんでんを繰り返す様は、観ていて気持ちが良かったが、少々要素を詰め込みすぎであると思った。ラストに大切なストーリー展開がぎゅうぎゅうに押し込められている印象がしたので、そこだけ残念だった。

    いやぁ、ルデコは埼京線の出口から出ないと遠くて大変な小屋ですねww

  • 満足度★★★★

    女性版→男性版
    技術の開発途上で起こり得る問題とそれに対して研究者が取るべき態度(のヒント)を得意の「見てきたような嘘をつく」手法でワカり易く描いて見事。
    話のマクラ的な部分を省いていきなり本題…どころかいきなり佳境で全編クライマックス、みたいなツクリも緊張感を盛り上げる。(先日のからふる『銀河鉄道の夜』を連想)
    柔らかだが強かな女性版、骨太な男性版それぞれの味わいも◎。

  • 満足度★★

    女性版観劇
    上演時間60分。怒涛の理屈に言わんとすることが埋もれた感あり。

  • 満足度★★★★

    女性版
    会場のLE DECO 4の特性を上手に利用した舞台セットが素晴らしい。
    植物を培養した研究室にしか見えない。
    脚本も練られていて説得力があった。

  • 満足度★★★★★

    秀逸な脚本
    二転三転とどんでん返しの粗筋。1時間の公演時間でよくぞここまで描写したものだと深く感銘を受けた。物語は緑化技術研究センターの中での会話劇だったが、世界感は広い。それを観客に空想させる脚本の巧みさが素晴らしかった。

    また、緑化技術研究センターを思わせるセットの数々。狭いギャラリーLE DECOを上手く利用したセットだった。物語の内容は深く重い。そして何層にも積み重ねた環境への提示と人間関係の表現はある意味、神をも想定させる内容であった。キャストの演技力も秀逸!

  • 満足度★★★

    【女性版】現代的な問題提起。
    ストーリーが、ごく近い未来の、「安全な食」という大変現代的で、かつ身近に考えうるものを中心にえがかれており、大変興味深かった。
    「原発」「食物アレルギー」「地産地消」など、本当に現代の食にまつわる問題を、考えさせる問題的だったと思う。

    また、ギャラリーというやや不自由な空間を逆手にとり、水耕栽培実験場を現出した舞台美術は大変見事だった。

    ストーリーの細部に引っかかる点があったのと、登場人物が少し過剰に表情で説明しすぎている点が引っかかってしまい、★は3つとした。

  • 満足度★★★★

    伸び代を感じました。
    女性版を拝見しました。遺伝子組み換え作物とアレルギー問題を題材ににしているのは非常に興味深いが、1時間というコンパクトな上演時間の為、クライマックスシーンを矢継ぎ早に見せられた感がありちょっと残念。本に厚みがあれば、傑作になったかもしれない。再演を希望します。

  • 満足度★★★

    女性版
    しっかりした本で、考えさせられました。
    60分でいい感じに収まってます。是非、他の作品も観てみたいです。

  • 満足度★★★★

    面白かったです!
    男性版を拝見させていただきました。

    とても素直な作品で正直驚きました。女性版も観たくなりました^^

    次回公演も楽しみにしてます!!

  • 満足度★★★★

    【女性版】観ました
    たまりませんな、相変わらずの空想科学ミステリー。ブアツくハイテンションな60分堪能させていただきました。やっぱりデトックスのし過ぎは体に悪い。ケミカル、ケミカル。

  • 満足度★★★★★

    【Aバージョン:女性版】素晴らしい作品だった第1作『花と魚』と同様のセンス・オブ・ワンダーを感じる
    わずか60分なのに。

    狭い会場で、熱のある舞台が繰り広げられる。

    ネタバレBOX

    数年先の未来の話。
    渋谷に新設された緑化技術研究センターは、都心から食糧自給率のアップを目指し、どんな環境でも栄養価の高い野菜を開発しようとしている。
    そこで開発された野菜は「渋谷野菜」というブランドで販売され、人気を呼び、プレミアまで付いてくる。

    しかし、同時期に子どもたちの間で、穀物や野菜のアレルギー症状が出てきた。
    アレルギーのある子どもたちの共通点には、「渋谷野菜」を食べていたことがあった。

    都の食物アレルギー調査官は、そのことに気づき、センターでの開発に何か問題があるのではないかと探り、センターが採取してきた村の村民が全員餓死したことや、センターの中心的人物である博士までも餓死していたことを突き止める。

    折しも、センターでは、画期的な稲を記者発表する日であった。
    あと60分でそれは始まる。

    アレルギー調査官は、センターに乗り込み真相を究明しようとする。

    そんなストーリー。

    記者発表までの60分間を、オンタイムで進行する。
    センターが隠している真実を暴くという展開になるだろうと、観ているわけなのだが。

    徐々にその「真実」というものが、まるで皮を1枚1枚剥ぐように、台詞の1つひとつで明らかになっていく。
    センターで開発された作物に問題があるのでは? という問いに対して、単にそういう回答を探っていくだけの、直線的なストーリー展開にならないところが素晴らしい。

    十七戦地の第1回公演『花と魚』でも感じた「センス・オブ・ワンダー」がうまく散りばめられ、さらにそこに現代におけるさまざまな問題点が浮き彫りになっていく。

    この新しい農作物に問題があるのではなく、実はすでに世の中に蔓延してる「普通の食べ物」に問題がある、という結論は本当に面白い。
    やられた、という感じだ。
    まさに「問題提起」としては、これが一番であろう。
    声高ではなく、静かな問題提起だ。
    「今、自分たちは何を食べているのか」ということに考えが向かう。

    ストーリーには、複線的に、研究開発でのことや、博士との軋轢、同僚との人間模様などまでも、この時間の中に盛り込んである。

    作・演の柳井祥緒さんという人はこういうストーリーを書かせると、ピカイチではないかと思う。

    また、役者もよかった。調査官役の植木希実子さんの鋭さ、そして立場を指摘されたときのたじろぎ、根村研究員・大竹絵梨さんの苛立ち、総務部係長・鈴木理保さんの声の荒げ方、課長・坂本なぎさんの上司らしい落ち着きと、責任感、さらに修善寺研究員・篁沙耶さんの後半から存在が現れてくる感じ、さらにNPO法人担当者・藤原薫さんのニュートラルなところ等、それぞれの役割がきちんと果たされており、舞台の面白さにのめり込まされた。

    折り紙で「足のある魚」を折らせ、BSEのエピソードを入れることで、第1作『花と魚』を匂わせる(『花と魚』では口蹄疫)。イメージとして『花と魚』『艶やかな骨』2つの物語が、対になっていることがわかってくる。

    つまり、『花と魚』では野生動物と人間の暮らしのトレードオフな関係、村で行われようとしている村おこしのことなどを、「足のある魚」というグロテスクなアイコンを使って、果たして何が正解なのか? を問うていたのに対して、今回は、「安全な食物」をキーワードに、実際に今われわれが食べている食物とはどんなものなのかや、遺伝子組換え、研究開発などを盛り込んで、やはり「何が正解なのか」を問題提起している。
    人を浄化させるほどの安全で、高効率な、センターが開発した農作物がいいのか、しかし、それには逆に、身体を浄化してしまうがゆえに、一般に出回っている農薬や化学肥料を使った「普通の食べ物」を食べてしまうとアレルギーを引き起こすトリガーとしての問題点がある、という関係。

    ホントによくできていると思う。
  • 無題445(12-188)
    20:00の回(晴 暑)、A version。LE DECOの4F、19:30受付開場。入って左側が客席、緑色が目に飛び込んできます。中央の柱には葉や茎が纏付き、ナス、きゅうり、人参(?)、林檎(?)、洋梨(?)、葡萄が実っています。正面奥には何かの実験なのか緑の植物が栽培され、上手デスクにはなぜか折り紙。舞台中央にも木製のテーブルと丸椅子2脚、本があってここにも折り紙が、見渡すと下手階段にも。理科の実験室みたい...よくみると顕微鏡、ロッカーに脚立。2作目になります。野菜を食べてアレルギー..今夜は珍しく早い段階で原因を推理...当たっていました。2017年夏、渋谷での物語。19:55前説、根村役の役者さんは舞台に、20:00開演~20:59終演。終演後台本を購入、スタッフの方に、折り紙で折っている「足のある魚」は1作目のですかとお聞きしたらそうですというお答えでした。

    ネタバレBOX

    雑記

    1作目はSF系で好み、終演後DVDを予約、前作は予定が合わず2作目、こちらもSF短編のような味わいでした。科学技術と人類(地域社会や世代や環境や)とのバランス、それを維持するのはほとんどムリではないのかと思いながら観劇。台本を購入。

    少し設定(アレルギー反応の発現時期)が強引な気もしますが、60分に収めるにはこうかなと...。

    「NPO法人りんの会」は「凛の会」を連想させるのではないかな..と思いました。

    ミクロの視点で眺めると食べ物にはいろんなものが付着しているし、それを前提として生物の機能が備わってきたのだろうし、それを無菌の状態にすることが「健康的」なのではないのでしょう。

    劇中、上の音が聞こえてきますね。

    根村が着用している「白衣」は料理専門学校の生徒さんが着ていたものとよく似ている...ポケットや襟の具合、長さ....。でも、実験室には素足で入らないんじゃないかな...(あっ、でも見ているぶんにはいいんですよ、涼しそうだし)。
  • 満足度★★★★

    ミステリー
    演劇の、大仰さみたいなものに慣れていないので、最初は距離を感じたんですが、物語の面白さにのめり込み、ついにそれを感じなくなってしまいました。
    他の作品も見たくなりましたね。

  • 満足度★★★

    近未来の渋谷【女性版】
    力作。もの凄く近距離で芝居が見られるので、台詞を言っている人を見るより、言われている人の顔の表情の変化とかが間近で見られるのがおもしろい。(飛んできた折り紙の魚を一個もらった。)

    ネタバレBOX

    皮肉なことに、本当に身体にいいものだから今の状況では世に出せないという渋谷野菜。作られた過程に問題ありとはいえ、「身体に悪いものではない」と言うことが観客に明かされたのは劇の終盤になってから。えっ!じゃ、なぜ博士は自ら死んだの?死ぬ必要ないじゃん・・・村人は何で死んだの?と、色々疑問がわく。

    女研究者が博士の娘(と称する女)にあからさまに嫉妬するのは、この芝居では不要。
  • 満足度★★★★★

    抜群のシナリオ
     3.12以降の人災と責任を負うべき連中の欺瞞に対して、殆どの日本人が腹を立てているのだが、どうも、責任を負うべき連中には伝わりにくいこの国で、敢えて原発問題という設定で書かず、別の最も本質的な問題を提起することによって、原発問題をも射程に収めるセンス、着眼点の良さが見事だ。見事なのは、センスや着眼点ばかりではない。緻密で知的、而もスリリングな論理展開に満ち満ちた展開を遂げるシナリオの内容も秀逸である。
     上演時間は、約60分と少し短かめだが、内容の豊富さ、いくらでも深読みの効く含みのある表現で充実している舞台は、見応え充分である。
     自分の観たのは女性で固められたAバージョンだが、男性版、Bバージョンもある。シナリオは、語尾変化などを除いて、基本的に同じだが、A,Bでどう変わるか観比べるのも一興だろう。

このページのQRコードです。

拡大