満足度★★★★
たのしかったァ!
劇団フライングステージの公演会場って、なんか「芝居小屋」の雰囲気がある。みんな公演を楽しみにしてて、幕が開くのをワクワクしながら待っているような。
「ゲイあるある初級編」のようなくすぐりから、女性よりも女性役がはまる女優陣(?笑)、そして「弱さ」に対して、理屈や説教を並べるんじゃなくて、とりあえず一歩踏み出させることで克服させようとする人間愛の描写に至るまで・・・とってもあたたかい公演なんだよなあ。
ま、2丁目の住人は理屈っぽいの多いけどな!笑
今回の『ワンダフル・ワールド』を端的に表現するなら、ゲイの主人公が「つなぐ」ということの意味を、おぼろげながらも気づくヒューマンドラマ、といった感じかなあ。
主人公が、ゲイであることをカミングアウトして父親から勘当され、現実逃避(というか酒蔵の跡取という身上を忘れさせてくれる行動だけをとる、というべきか)。
家族や幼なじみ、大家さんらの心配をよそに、頑固なまでに逃げまくる。
なのに、なぜか人望があるんだよねぇ・・・田舎の跡取り息子だけが持ちうる神通力なのだろうか?笑
それはさておき、配役がイイんだよなあ、今回は。
長男の大地泰仁さん。
劇団競泳水着の女優さんと同じ事務所の俳優さんなんだけど・・・たたずまいがイイなあ。地味なんだけど、存在感あるわ。
大家のおばちゃん役は、関根信一さん。おしゃべりなとこ、好奇心旺盛なとこ、面倒見が良いとこ、おみやげ持っていかそうとするとこ・・・あと見た目に至るまで、完璧なおばちゃんっぷり。
ボクにとっては、フライングステージの看板役者である岸本啓孝さん。
今回も、安定したゲイっぷりを披露。最高です。
家族の持つ不思議な力。
でも、家族だけじゃ生きていけない。
いろんな人との交わりで、人生は味のあるものになってゆく。。。
とても良い芝居でした。
満足度★★★★
家族
東日本大震災後、2011年4月から2012年の春までの一年間の物語を描いた物語。ゲイの「家族」が離れて、震災以来、絆を取り戻した内容だった。一人ひとりのキャストが丁寧に演技しており、素敵な舞台だった。
満足度★★★★
家族
お母さん役とおばあちゃん役の人がよかったです。
離れて暮らしている母親に電話しようと思いました。
色々なことは「無かったこと」にできないけれど、その上で繋がっているのが家族だと思いました。
満足度★★★★
上手い
セクシャルマイノリティーと被災者の置かれた位置を重ねつつ、実際には父を登場させずに父的なものとの葛藤を描く所など実に上手い。また個々の役者の役作りがとても丁寧で好感を持った。
演出面では、机と椅子が倒れているシーンと通常使う状態との差だけで、被災地の根こそぎ状態を象徴していて、さりげないが渋い演出である。科白の中にもさりげないが、実に深く被害の実態、心の傷の深さをあらわしているものがあって、感心した。
ひとつだけ、自分の得ている情報とは異なる科白があった。内容的には、被災地での放射能の影響について、心配する人達の言っていることがデマだと決めつけていた。
然しながらIAEA、WHO、ICRPの言っていることが嘘ですね。
満足度★★★★
昨年の3.11で
人との絆や思いやりの気持ちを強く意識したけれど、1年が過ぎてその気持ちを忘れかけていることを反省。 大切なものを失わないよう今を素直に生きたいものです。 ワンダフルワールド・・・。