実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/01/18 (土) 13:00
観劇のだいぶ前に、CoRichであらすじを読んだ感じだと、とあるド田舎の小中一貫校では生徒間が対立しまくっていた。そこで教師と親たちは、全員の問題に白黒つける為に学校裁判を開く!思いつくままに告訴が乱発し、その矢は大人にまで飛び火していき、混乱がヒートアップしていき、カオスになっていく学校裁判劇ということだった。学校と裁判劇の組合せが異例ながら、生徒たちと先生たちの問題に裁判で白黒つけようということで、社会問題化している先生による性暴力、親による性暴力、虐め問題、虐待、暴力教師、引き籠もり問題、貧困問題、極端なスクールカースト問題、外国人やハーフの子の差別問題等に裁判劇という形式を用いて鋭く切り込みつつ、徹底したエンターテイメント性のあるコメディ劇になっているのかと感じて大いに期待していた。
しかし、実際に観劇してみると、思っていたのとは良い意味で違っていた。
具体的には、劇中の裁判では小中一貫校ということで、小学2年が学校内で飼っていた豚を逃した疑惑で中2のギャルを訴えたりと思っていたより、社会問題も多少は扱っていたものの、その殆どは所詮小中高生が訴える内容で、つまりあまりにもくだらなくしょうもない、中には結論が出ないような訴えもあったりと小中高生中心ならではの裁判で、期待していたものとはだいぶ違ったがなかなか面白かった。
裁判なのに自分が馬鹿にされると本物ではないが、モデルガンを撃ちまくり、映画や漫画等のネタバレを使用ものなら本物の拳銃を撃とうとするまるで赤塚不二夫の漫画に出てきそうな大人気ないどころか極端な駐在が、そもそも実際の裁判では傍聴席にいるのさえ駄目なはずなのにいたりとハチャメチャで、裁判の法廷も学校内の上、裁判官役検察役、弁護士役が生徒によって時に小6の生徒を指名したり、時に先生、時に存在感が薄い事務員が指名されたりと、ころころ変わる所がメチャクチャであり、リアリティーのある裁判劇というよりかは、殆どが茶番劇であり、小学生、中学生らしい視点で話が展開し、時に感情論や強引な結論、友達が弁護士役をになったりとぜんぜん公平性には欠けるが、子供っぽく裁判というより裁判ごっこが進行していく展開、明らかに30代位のオジサンなのにおバカな小学3年を演じたりしている無理ある感じもなかなか大いに笑えた。
最後のほうで中3が暴走しそうになったり、最後に産休教師の南名弥が子供が産まれそうになって、それまでいがみ合っていた生徒たち、微妙にズレた先生たちが協力して産ませてあげようとする様が、予想不可能な展開になってゆく上に、なんとはなしに劇が終わる頃には自然といい感じに感動していた。
さらに、全体通して大いに笑え、日々のストレスも吹き飛ばすことができて良かった。
実演鑑賞
満足度★★★
テンポの良いストーリーでダンスも良かったのですが、申し訳ないのですがちょっとはまりませんでした。
もう少し笑い所や内容を変えればもっとよかったのではないかと。
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。
テンポの良い会話とストーリー展開で、どんどん惹き込まれました。
正直、ツッコミ所はありますが、楽しい中に深いテーマもありました。
肩肘張らず楽しめる、笑顔になれる良い舞台でした。
実演鑑賞
満足度★★★★
設定が上手い学園法廷コメディ。
とあるド田舎の小中一貫校では生徒間が対立、それを学校裁判として児童・生徒自らに解決させる。校内の問題は学校全体、ひいては担任教諭や校長の責任を問うような広がりをみせる。勿論、学校法廷劇であるから被告と原告といった立場で議論するが、その内容が面白く しかも考えさせる。自分で考え 意見を言い合い、お互いの気持を理解していく。公演で描きたかったことが浮き彫りになる。
表層的にはスラップスティック・コメディといった印象だが、その中での台詞(言葉)の遣り取りが面白可笑しい。真面目な裁判劇といった理屈で観たらツッコみどころ満載。
ド田舎ゆえ生徒数は少なく、学年が違っても皆 顔見知り。そして学級委員長という優等生から素行が悪い者、少し精神が といった者まで個性豊かな生徒が集まっている。その生徒たちが提訴する内容が妙。少しネタバレするが、幽霊の存在を信じるか否か といった 悪魔の証明 のような言い争い。その和解までの議論が心に響く。そして学級委員長が提訴した或る問題が学校全体を巻き込んで…。
(上演時間1時間40分 休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★★
最高でした。よく練られた構成で3分に1度は笑いました。おまいうな発言やブーメランな会話。そして、死語ですが「ああ言えば上祐」な話の展開。ほんと面白かったです。ことばの力とロジックの強さと脆さも堪能できました。脚本家さん、ニヤニヤしながら脚本書いていただろうなーと思いながら観てました。ほんとすばらしい舞台でした。