実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/02/28 (金) 14:00
旗揚げからずっと観ているのだが、久々のmetro。アングラだ!111分。
4年ほど「修行」していたという月船さらら久々のmetroだが、細かく区切った物語それぞれが、繋がるというより、全体としてある感触を持たせるように作られている。「Gift」は「才能」の意味だけど、俳優をする才能、を題材にしつつ、月船の存在を描いているようだ。それにしても月船の佇まいは美しい。久々に見たマメ山田が健在なのも嬉しい。
実演鑑賞
満足度★★★
才能とは何か?役者とは何か?悩める女優にスタニスラフスキーと唐十一郎が御教授してやろう。
太宰治の『斜陽』をまぶして悩める人間の行き先を指し示す。この世界に生きゆく意味はある。
月船さららさんがエロエロ。スタイル抜群でいろんな衣装で登場。もうそれだけで詰め掛けたおっさん共はほぼほぼ満足。妙に密度の濃い観客席。
渡邊りょう氏はいいねえ。この地下世界に水が合っている。最初からここに居たようにすいすい泳ぎまくる。
「私には、行くところがあるの」
「私ね、革命家になるの」
内容は若松プロの大和屋竺作品みたいな自主映画。映画を撮るには予算がない連中は小劇場で(脳内)撮って出ししかない。金が無いなら惜しみなく才能を注ぎ込め。そんなもの只だ。観た後に客に残る感覚は同じもの。要は突き付けること。
日活社長・堀久作が観たならば、「解らない映画を作って貰っては困る」と即解雇されるであろう作品。それでこそ創るべき価値、観に行く価値がある。
是非観に行って頂きたい。