ちち 公演情報 ちち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    楽園さんは二方向からの観客席配置で
    舞台セットは部屋を再現してました
    乱暴だった父が見つかり
    とりあえず引き取った子供らですけど
    とゆーても男二人の兄弟で
    いい年になっています
    そして記憶無く暴力とは無縁そうで
    人畜無害っぽい父親と長男と
    その付き合ってる彼女と
    教師してる次男らが繰り広げる
    家族間群像劇かな
    なかなかリアルっぽくて
    熱演でした

    ネタバレBOX

    先の記述に加えて
    実はー長男の開発してる
    Iチューバーのネンちゃん=画面とCGの
    可愛らしい女の子AIさんが出てくるのです
    まぁ机上の縦型モニター内ですけど
    WiFi使ってるらしく
    開演前に厳重注意ありました
    芝居でヴァーチャルなんて
    とても珍しいし劇団旗揚げだし
    話も役者さん達も頑張ってたし
    星数はオマケしますわ~♬

    父親は記憶が無く
    連れてこられても
    借りてきた猫みたいで大人しいが
    長男は子供の頃に殴られた記憶しか無く
    弟は小さすぎて父の記憶無く
    長男はバツイチで女性関係の
    踏み込みを恐れているが
    彼女の方は もう一歩踏み込んで欲しいが
    伝えるべきかを悩み
    次男は妻の連れ子が
    いじめをしてるらしいが
    父親として教師の自分の子がいじめを・・
    という事で悩みー
    引き取った父の今後も悩みーの
    いろいろと問題累積するなかで
    父が会話で成長するネンちゃんとの関りで
    重要なセリフをネンちゃんが会話に加わり話して
    物事が良い方向に動きそうだぞーという
    希望を持たせた終わり方が
    なかなか上手だったなぁと
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    家族の再生の物語。それぞれの想いがぶつかり合ってうまく浄化した感じでしょうか。皆さん、良い味出してます。泣けました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。この旗揚げ公演は観応え十分。
    増澤ノゾム氏の脚本・演出による記憶・追想を辿るような物語…人が持っている表し難い感情を上手く表した人間劇であり家族劇。登場人物は男女4人、それぞれの性格を繊細に 立場を丁寧に描き、今ある状況を巧みに描き出す。人が抱えた問題は、その時の生活状況や社会情勢によって影響を受ける。そして思わぬ行動に出てしまうこともある。その心情が痛いほど伝わる。そして 紡ネン を介して蟠りが少しずつ溶けていくような。

    役者陣の演技が圧巻。何処にでもいそうな人物をさり気なく演じる、その自然体の演技が物語へ巧く誘う。冒頭から一瞬のうちに引き込まれる。登場人物が4人しかいないことから、それぞれの関係性が鮮明に そして濃密に描かれる。これによって 1人ひとりの人間性が浮き彫りになってくる。
    物語は、行方不明だった父親が見つかり 兄弟のところに引き取られたところから始まる。兄弟が覚えている父は暴力的な人だったが、目前にいる男は 記憶の中の父とは別人の 天使のよう。そして兄の恋人も巻き込んで という設定が妙。
    (上演時間1時間35分) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は入口の対角線上にソファとローテーブル、右手にパソコン。登場人物に「紡ネン」とあるのは、完全AIで活動を続けるAI VTuberで、主にYouTuber配信を中心に活動。そのアイテムが物語の肝。家族という他者との会話を優しく綴った”新”家族物語。

    登場人物は 父 水戸雉太郎と息子2人(長男:一馬、次男:嗣春) 長男の恋人 雨宮かりん という4人、そして夫々の思いを交差させることで表現し難い親子の情を浮き彫りにしていく。今の状況や立場、性格を丁寧に説明することで、しっかり人物造形が立ち上がってくる。そして過去と現在、父不在の間の母の死など、登場しない人物の心情まで伝わるようだ。自宅だが落ち着かず所在がない雉太郎、その話し相手が紡ネン。仲が良いのか不器用なのか そんな兄弟間。そこに現代的なアイテムを登場させ、人間味という 家族関係とは違う味わいを出す奇知。

    雉太郎は、バブル期の元銀行員で多忙を極めていたが、或る日仕事に虚しさを覚え 出奔し家庭を捨てた。幼い息子に暴力をふるい、物心ついていた一馬は父を恨んでいた。嗣春も同様だが 幼かったこともあり、父の記憶があまりない。今、父はホームレスになり過去の記憶を失いー認知症等とは違い 記憶の欠如といったところー昔の面影もなく穏やかな性格。一方 一馬は、組織という会社勤めに馴染めず、自宅でYouTuber配信するなど ある意味 自由人。嗣春は、生真面目で高校の社会科(倫理担当)教員、結婚し子供もいる。そして一馬の恋人 かりん は家族とは違う立場で物事、成り行きを見ている。4人の関係が微妙に接近したり すれ違うことで心が蠢く。俳優陣…剣持直明サン、堀之内良太サン、仲村大輔サン、稲村梓サンは、激しく動き続ける心情を巧みに演じ、生臭い人間模様を丁寧に描き出していた。

    一馬は、雉太郎の存在が鬱陶しい。早く自宅を売却し 都心のマンションで かりんと一緒に暮らしたい。父の失踪の解除手続や自宅売買に係る契約等はすべて嗣春任せ。その嗣春は息子ー妻の連れ子ーが中学で苛めをしており家庭事情で悩みを抱えている。かりんはガールズバーで働き、それゆえ嗣春は快く思っていない。しかし何気に優しくされて…。昔の面影のない父、いつの間にか息子と立場が逆になったかのような。しかし息子は子供から大人へ成長したことで、新たな思いを刻むことになる。その心の機微を実に上手く紡いだ秀作。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    あの劇場のスペースをうまく使った95分。出演者の紡ネンってそういうことだったのね。なんだか稲村梓さんが天使のように見えた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    2022アワードにて、2位に推した≪一日だけの恋人≫の熱演にも劣らぬ存在感を発揮した稲村梓さん他、俳優陣の好演が光るコンパクトながら小劇場の良さがギュッと詰まった素敵な舞台。

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