満足度★★★
たぶん起こる未来。
恐怖はなかったものの、スロウライダーのセンスは各所にあり、でも、怖がりたかったな、と思う。
様々な設定は大変面白くはあったが、有機的に繋がっているようには感じられず。まあ、そこも狙いなのだろうと思うけれど。
今回はすんなり消化でき、「カロリーの消費」で済んでしまった。そこが一番残念。
舞台美術はシンプルながら、照明も相まって鮮烈な印象を残した。
2008年初観劇
なんだかんだで結構観てるんだけど、ちょっと前までのうっすら暗い感じがなくて少し残念。
舞台が白かったからかな。
舞台美術がきれい。少し過剰なくらいに。
開演前にパンフ読む癖がついちゃってるんで独特の設定には割りと抵抗がなかったです。
厚みが足りないというか。
まずとても舞台美術がステキでした。舞台をみて、相当ワクワクしました。
それと、前回のアダムスキーが面白かったのと、金子ちゃんが主役っぽいということで、期待が高まっちゃったのか。始まってしばらくして、う~む、私のあまり好きでなかったスロウライダーの感じ。
満足度★★★★
現代の社会
スロウライダー独特の恐怖というより、自分の生きている社会への物悲しさのような、なんともいいしれない切なさが残った舞台でした。
前回は本当に息がつかないほどの緊張感でしたが、今回は人数も多く、糸が緩んだり張ったり、笑いと緊張が入り混じっていて、前回の経験を元に身構えていた自分は少々肩の力が抜けました。
独特の世界観が展開し、それがまた違う形に姿を変えていくストーリー、登場人物達が正常と異常をごっちゃまぜにする姿は毎回ぞくぞくします。
満足度★★★★
世界の創造と、俯瞰する視点
この芝居では、ある架空の世界が創造されている。この世界と概ね一緒だが、微妙にルールが違っていて、その世界なりの秩序があるらしい。さらに、それを演劇にする上でも、微妙な「お約束」が舞台上にあって。そうした演劇的な「世界」が組み上がっていく様を見るのは、抜群に面白い。
芝居が進むにつれて、その世界の「物語」が見えてくる。物語というのは、その世界の事象に対する価値観であって、それは、言ってみれば、その世界をどう見るかの視点のこと。この芝居ではスペシャルな視点が用意されており、そのインタラクティブなポジションが、我々の住む世界と、想像された世界をつなぐインターフェイスとなる。それって、我々が、自分の住む世界を理解しようとする方法そのものだよね、ってことで、それが物語であり、しかも、得体の知れない想像された世界に鮮明な説得力を与える要素となっている。
ここではない世界の創り方が、本当に鮮やか。その手つきを見ているだけで、わくわくした。で、その世界の物語を語る構成も抜群な戦略を見せる。後で思い返すと、ああ、あれはそういうことだったのか、と気づく点がちゃんとちりばめられていて。
このストーリーで、おそらく映像(映画)の脚本も作れそう。それくらい、ある種の普遍性がある世界の描き方である。
脳みそフル回転で、ぜひ、ご覧あれ。
満足度★★★
うんうん。
こんな感じか。確かにややこしい。理解しようと理論だてると眠くなる気はします。でも混乱は混乱で受け止めて、世界のからまりをそっくりキャッチするのもおもしろいです。どこで線引きされているのか、作者の説明を聞いてみたいなとは思っちゃいますけどね。わかりやすくする気はないのかな、とか。
満足度★★★
新年一発目
新年早々すごいものを観て来たきがします。
今までのスロウライダーの中ではしっくりきやすい内容だったのでは?
よかったと思います。ラストシーンが特に・・・。
「難しかったねぇ~」
↑終演後、自分の後列席の方がお連れ様に発した第一声。理解が追い付かなかったのは自分もそうです。不思議な世界観なので、特別用語が出る度に「あれ、何の事だっけ?」とちょっと考えました。パンフに用語録が載っているので、開演前によく読んでおくといいかも。