正義について (公演終了・ご来場御礼) 公演情報 正義について (公演終了・ご来場御礼)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    少し見えづらいかな
    主人公のどの部分を描きたかったのかちょっと見えづらいと感じたかな。
    しかし、ラストはあれで終わらなくて、後日譚的なのがあったのはよかった。

  • 満足度★★★★

    好き
    殿様ランチの何気ない日常の中のクスクス笑いが大好き。
    今回も楽しんだ。そして少し考えさせられた。

  • 満足度★★★★

    ふわっとした感じで「正義」についての、ある意味、群像劇
    「正義」について声高に訴える作品ではもちろんない。
    殿様ランチ的な視点で、「正義」について、ふわっとした感じで、笑いを交えながら、その周囲を取り巻く人々を見せていく。

    ネタバレBOX

    物語の軸は、何でもつい注意してしまうクリーニング(元)店主。
    彼は、正しいことを、周囲の注意を聞かず行ってしまうのだが、たぶんその結果、店は焼け、彼自身は自分のそうした行動によって、周囲に迷惑をかけてしまうと思い、発作的にテントを買い、それを持って見知らぬ町の公園で、誰にも行き先を伝えぬまま1人暮らしを始める。
    いわゆる蒸発。

    彼は、自分のその状況を特に悲観するわけでもなく、「普通」にテント生活をしている。
    その彼の周囲に訪れる、「正義」というほどでもないが、そんなキーワードによって結びついたエピソードが繰り広げられる。

    彼の行ってきたことがいいとか悪いとか、舞台の上では判断させず、彼自身も何ら答えを出すわけではない。
    出すわけではないのだが、なんとなく気になる女性が、実はネコに餌をやっていたことに対して注意をしないという、人間的な面を見せたりもする。
    彼が、テント生活を経てそう変化したのかどうかは不明だが、消防士試験のエピソードや、怪しい商品を売るサラリーマンの姿勢、注意して殴られたりする主人公の姿を見せ、「どうなの?」と、舞台の上からぼんやりと問い掛けられているようだった。

    決めつけや答えを指し示さないところが、殿様ランチっぽいと言えるのかもしれない。
    あと、くすくすしてしまう、笑いがあるところも。

    ラストで、暴走族のような轟音の中、主人公はどう対応したのだろうか。

    主人公の元クリーニング店主を演じた小久保剛志さんの普通感が印象に残る。それに従う妻役の杉岡あきこさんもいい仕事をしていた。
    そして、主人公の妹弟のとてもいいコンビネーションで笑わせてもらった。弟役の相楽孝仁さんは、少々あざとさもあるのだが、妹役の中村貴子さんがあくまで普通のスタンスでそれを受けるので、方言の絡まり方とともに、そのバランスがよく、とても面白かった。特に妹役の中村貴子さんは、うまいな、と思った。
    ギターを持った男の竹岡常吉さんも、ちゃらい感じがなかなか面白く、ハーモニカ落とした男の服部ひろとしさんも、いい味。役所の職員を演じた板垣雄亮さんは、ズルすぎるが面白いのだからしょうがない。

    全員が、肩の力を抜いて、軽く演じているように見えるところが、殿様ランチの良さだと思う。

    セットはトイレ付きの小さな公園をリアルに作ってあったので、クリーニング店のシーンは、一瞬何が起こったのか混乱した。だって、トイレから出入りするのだもの。公園のトイレでやってるクリーニング店かと思った(笑)。すぐに違うとわかったのだが、例えば、クリーニング店のシーンのときには、男子トイレのサインをクリーニング店のポスターとか料金表に変えるとか、ちょっとした、それぐらいの変化がほしかった。
    あと、小鳥、劇中誰かが突っ込むのかと思っていたけど、あれは放置だった(笑)。

    あと、意外と衣装を細かく変えていたことには好感を持った。ネクタイまでにもきちんと気を遣って。

    どうでもいいことだけど、殿様ランチのここでの公演だと、いつもは階段の踊り場(の外)に劇団の旗があったり、公演に関係のあるディスプレイがあったような気がするのだけど、今回はなかったような。
  • 満足度★★★★

    ランチだ
    基本コンセプトどおりのランチっぽい感じ。

    いろんな角度からいろんなネタが飛んでくる。
    軽い気持ちで観れる。

    でも案外深いネタもあったり。
    セリフも印象に残るものも多数。

    個人的には、何か所か、タバスコか山椒がドカッと効いていると楽しいが、
    そうじゃないのが殿様ランチかもしれない。

    ネタバレBOX

    役者さんのバランスが取れていて、
    どの方の芝居もとても印象に残る。

    と同時にすこし物足りなさものこるかも。

    司法試験・音楽事務所・どつかれても流す杉岡さん・(逆切れっぽい)猫えさやりなどはとっても楽しかった。
  • 満足度★★★★

    正義についてというより
    勇気についてかな。
    すすーっと観れちゃうところが素晴らしいと思う。
    安井順平とのアフタートークが面白過ぎてお腹いっぱいです。

    ネタバレBOX

    板垣雄亮は1シーンだけ出てやり散らかしていったよ。
    面白かったけどずるい(笑)
  • 無題412(12-155)
    19:00の回(晴)。18:00受付(整理券あり)、18:28開場。「アフター企画お題」の紙をいただきます。この回は板垣さんによるアフター企画がありました。前作「シーザー真田」に続いて2作目。舞台は公園。下手に男子トイレ、下草がのび、黄色いテニスボールがひとつ、壁に張り付いているのはやもりかいもりか..よくみえない...。切り株型の腰掛けがふたつ、上手を占領しているのは大きな「テント」、その前に白い椅子...雰囲気はデッキチェア。背もたれには海のイラスト..青い海、紺の空、白い灯台。
    中央、奥の公園を囲む背の低い円柱のひとつに鳥がとまっています。そして水道がひとつ。お母さんの声か「ごはんよ!」という声が聞こえてきます。BGMはG,D,Bによるインプロっぽいインスト曲、Gがエフェクターをきかせワウワウいってます。

    1-2列はミニ椅子(クッションなし)、18:59場内アナウンスでの前説、19:03BGMが変わり、後方でカーテンをひく音が聞こえ、19:04暗転~20:49終演、休憩後アフタートーク21:19終了。

    ネタバレBOX

    クリーニング店(人々)と公園(人々)、この2点をからめたお話でそれをつなげるのはクリーニング店の元主。どうもお話が散らばったままで、もしかしたらそれが狙いなのかなと思ったり。
    でもなぜ「テント」なのか最後までわからず。
    「見て見ぬふり」をすると後ろめたい気がするし、一方では、時間がないとかの理由で関わりたくないことを正当化、すぐ忘れてしまうし。
    やっぱり、ここは公園の一角だとしても長居はできなかろう。
    アコギのチューニングあってないし、ギター慣れしてないし、「ブルーベリー・チェリーパイ」のシーンではとちったのかしばし妙な苦笑い。
    「速攻でおいしい水」のパッケージは作ったんですね。RAMONESのTシャツは意図的?クルマ、バイク、鳥、セミ、いろんな音。

    裏を返せば「偽について」。新聞を開けばそんな話題ばかり。
  • 満足度★★★★

    考えさせられることしばしば
    正義に関する価値観の違いや正義を貫くことに伴うリスクを提示されて観ながら「うむむ…」と考えさせられることしばしば。
    また、一件落着しつつも今後の波乱を予期させる終わり方もイイ。さらにそれでいて笑えるし…。
    上演時間105分。
    ちなみに仮題「笑わせるな」は、当初案では笑いのないものを想定したため「(客を)笑わせるな」だったが、「どうしても面白く(=可笑しく)なっちゃう」ので現タイトルにしたとのこと。(アフターイベントより板垣さん談)

  • 満足度★★

    殿のご意向が量りかねまする
    役者の方々は真摯な演技でとてもとても好感が持てました。というか役者さんが上手なだけに内容が...最後まで作り手の考え方が分からず(というか示されず)既知な正義感の『ゆらぎ』と『危険』の連続提示のみという印象が否めない感じです。(後はネタバレへ)

    ネタバレBOX

    すべての物語に「答え」や「結論」というか「結末」は求めてはいませんし、誰しも一度は考えたことがあるコトだからこそ、せめて「方向性を持った問いかけ」ぐらいまで作り手の考えを示して頂きたかった....せっかく正義(店主)が矛盾を犯した(不法占拠)をメインの舞台装置に据えているのだし....少なくとも自分にはソレが伝わって来なかった...「大義」があるから「正義」は成立する。「良心」の問題を「正義」と称したから余計に自分には理解できなかったということです。
    だからか「真摯な演技」から役者さんたちの「正義(良心)」に対峙する想念は少なからず伝わって来た気はしています。ただソレって....脚本や演出から出てないと、より多くの観客に伝わらないと思います。
  • 満足度★★★★

    何となくでも考えても見れる
    セットの細かい作り込みが気になり見入ってしまいます。何とも言えない間によってか笑いを誘う。お客さんの感じは肩で笑うよりウケてた気がしました。気持ち長めかなというのと、中盤失速してしまった感じもします。話も徐々にわかってくる展開です。何となく見て楽しむのも、見方を変えて身近な善悪を考えるキッカケとしても、いいかも、しれません。

    ネタバレBOX

    ヤモリとテニスボールが良かったです。ラジオも生々しかったですね。ペグとか猫除けのペットボトルまであれば更に素敵です。関係ないですが公園の水はホルムアルデヒド大丈夫かと思った。
    照明の掛け合いも上手いところがありましたが、鼓膜痛かったです。おバカなのでお店と公園それぞれ違う設定ということに最初わかりませんでした。店主さんの自分の迷惑を知らず棚に上げてしまっているところ、放火にまでなった刑事事件のこととかもっと欲しかったです。ロックなのに敷金礼金は妙に納得し、チャッカマンのリズムなのか音の掛け合いは面白かった。
    ただ緩く進むのでなく、面白さと思考に耽る要素が入っているのが凄く良かったです。

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