満足度★★★★
ユニーク
一風変わった入り方をすると思ったら、SF的なテンションなのかも知れない。いずれにせよ、其処から本質的なものを紡ぎだす力は抜群だ。また、深刻な問題を扱いながらドライなタッチと運びで観客を感動させるようなシーンに引っ張ってゆく構成力、その時の音楽の使い方の上手いこと。更に、これだけ深刻な問題を扱いながら、軽味を併せ持っている所など、相当な器用さを感じさせる。役者たちの力演も称賛に値する。美術もかなり凝っており、用いられるジョークもシナリオに上手く入り込んで効果を上げている。面白い舞台であった。
満足度★★★★
相変わらず強烈な求心力
を持つ舞台でした。手馴れたお笑いも突き抜けたギャグも、この求心力の渦に巻き込まれ一体感がある。今回は歴史の狂気に翻弄される人間を描いてなかなか
骨太な感じが強く、面白かったです。役者陣が秀逸。同じ美術が様々な背景に見える。演技力あってのことだと思う。余計なことですが、首無し乙女って、あれは胴無し乙女じゃないのか、という突っ込みは私だけでしょうか・・・・・?
満足度★★★★
期待が大きすぎて
面白かったのですが、前回みた「陛下に届け」とテイストが似ていて、時々「あっ、またこのパターン」と感じてしまったのは、ちょっと残念でした。
ラスト、泣かせるけれど、結果「ありがちな話」になってしまっている気がしました。
イカれたブラックな笑いのまんま、カルトっぽく終ってくれた方が好みだったかも。
満足度★★★★★
無題381(12-124)
19:30の回(晴)。18:50会場着、受付(整理番号あり)〜19:00開場。
「死神くん」から3作目です。なんとか平日で観劇できました。入ってみるといつものように半獣さんがいらして、上手側、ゲーム機を手に客席を眺めています。今夜はゲームをやっているのではなさそう、目を掻く、鼻をおさえる、ゲーム機を床に置こうと屈むが床に届かず断念、背中の矢筒が気になるのか位置を変えようとしたり、両腕を後ろに回し伸びをしたり…ん、ちょっとにやついていないか…戻るときどうだったかな、と思っていたら、そのまま後ろ足を引きずって去って行きました。19:29前説、元社会保険労務士で現在収入0の新人さん30歳、若葉マーク授与式。19:34 「One」暗転〜21:32終演。
ニール・R・ジョーンズ「ジェイムスン教授」の機械人、C・シオドマック「ドノヴァンの脳髄」、ベリャーエフ「ドウエル教授の首」…これらは古典だけどほとんど未読。E・ハミルトン「キャプテン・フューチャー」はNHKのアニメで(生きている脳「サイモン・ライト」)。
今夜も楽しかった。未完
満足度★★★★
観客をひきつける出だしが上手い
ハイテンションな音楽と共に観客をその世界観に乗せてしまう。いわばぶっちぎりのブラックだが、イカレタ奴等が映し出す世界は灰汁があって見応え十分。脚本もしっかりと見せ場を作っていた。
満足度★★★★
号泣を伴うハイテンションブラックコメディ
赤地に人形の首も印象的なフライヤーと、何たってこの劇団名にこのタイトル。
さぞかしイカレた笑いがさく裂するのかと思いきや、なんだよ、これ。
あんなハイテンションで騒ぐから、もっと軽い芝居だと思ってたのに
すごい骨太な話じゃないか、と泣き泣き思った。
満足度★★★★★
最後のシンミリ
フランケンシュタインの物語にも通じるところがあるようなないような。
狂気の時代をイカれた笑いで表現するという病んだ世界観、中毒性が高いです。
満足度★★★★
またやってくれました
史実に基づいているそうですが、そんなことどうでもいい世界が展開されていました。まさにポップンマッシュルームチキン野郎の芝居でした。
満足度★★★★
見事な世界観
ちょと、付いていけないなぁ~という感想の前説。だったが、幕が開いてみればシニカルな笑いで誘っておいて、そのまま一気に引き込まれた。一見ハチャメチャな感じだが、ちゃんと最後までブレることなく演出されている。ま、多少の癖はあるが、好きな人には大ウケするテイストが魅力だ。
満足度★★★★★
やっぱりハマっちゃいました・・
好きですねぇ~前回の作品を観て見事にハマってます!!
ハイテンションな前説もちょっとシュールな笑いも声出して笑ってしまうとこも
途中の目を覆いたくなる場面もでも最後はしめるとこも・・大好きですよ~☆
ポップ ンマッシュルームチキン野郎ぜひとも次も観てみたい劇団です。
満足度★★★★★
最高傑作!
我慢できずに予定を早めて、見に行っちゃいました。
いつにもまして、フルパワーでハイテンションで、ラストにもグッときました。
途中、笑泣きなのか、感動なのか良く分からないマヒした感じになりました。
「ああ~この感じ!この感じ!」と、思い出しました。
リピート確定です。
満足度★★★★
’60年代のカルトムービーみたいでした
「癒しのブラックコメディー」の冠に恥じない出来でした(^^)
で無駄にハイテンションで熱い舞台が楽しめました。
日常が飛び抜けて行った感じで、
ストレスの解消には良かったです。
満足度★★★★★
絶望と希望の物語
皇室ものを見事に料理した彼らの新作は、まさかのナチスもの!
しかも開始直後にヒトラーは大変なことに!
とにかく終始笑いっぱなし。
ところが、気がつくと重厚すぎる物語に巻き込まれて、息も出来なくなっていることに気付く。
そして完璧なラストシーン。
脚本の完成度と、圧倒的なグルーヴ感!
ノッているのが肌で分かる。
満足度★★★★★
やられました。
なんとも言えない絶望から始まるんですね、この劇団っていつも。
けれど最後は少々爽やかで、ちょっとしたイギリス映画を見た後のような感動を味わいました。
けれど切ないですね、とても。
気付いたときには笑いながら泣いてました。
満足度★★★★
「チョコ柿の種」的味わい?
毎度お馴染みのおバカでナンセンスな笑いで戦争の悲劇性や愚かさをコーティングした異色作あるいは意欲作。
そのギャップの大きさは賛否両論かも知れないが、個人的には支持…というか、独特の味わいは他に類を見ず印象的。
また、オープニングシーンの毒のあることと言ったら!(大好き)
しかし殿様ランチやMUの女優にそんなコトまで演らせますか!?(笑) いや、それはまだしも、真っ当な道を歩んでいた若者をこの世界に引きずり込んでしまうとは何と罪作りな!(爆)
満足度★★★★★
ティム・バートン的世界観
ダークでポップで、笑いと涙が詰まった独特の世界観を持つ傑作でした。
現在進行系で、こういう劇団と付き合える喜びは何物にも代え難い。
いつも以上の落差に、賛否両論あるんだろうけど、私としては断然オススメです。
満足度★★★★
切ない良い芝居、だが前半の「笑い」部分が少々うるさかった、かも?
一応、ナチス・ドイツを素材として、その素材を自由に用いた内容である。
人造人間というかサイボーグというか、独特の能力を与えられた者や、
タイトルロールでもある、首だけの女性、
それに、その手のものを研究している研究者、
さらには、大戦下で虐待・虐殺の対象となるユダヤ人やポーランド人、
ソ連の侵攻等が起きる中でのドイツ軍人たち、
こういう登場人物が織りなす物語である。
この劇全体を貫いているのは、哀しい話であるが、
しかし特に前半は、ワイドショー的、あるいはクイズ番組的な
喜劇的要素が多く、笑いも多い作りである。
ブラック・ユーモア的なものも多く、その着想の奇抜さと豊富さには
敬服せざるを得ない。
ただ、多分に私の好みの問題かもしれないが、この作品については、
「笑い」部分と「本筋」部分が別物のように感じられてしまった。
最近私が観た作品の中では、例えば、古典であるシェークスピア「十二夜」
http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=145206
や、路地裏月光堂さんの「時の女」
http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=147060
など、本筋はしんみりさせるものでありながら、かなり強烈な笑いの要素が挿入されているものを観ていて、
そちらでは、相反する要素が、他方の邪魔をすること無く、
むしろ相乗効果を上げていると思える。
しかし、本作では、前述のような「TV番組的」笑いが、
本筋と別物であり、やや「本筋」の足を引っ張っている箇所もあるように感じられた。あくまで私の感じ方であるが。
さて、役者陣では、(これも個人的感想だが)何といっても、
首だけの女性エマ役である小岩崎小恵が秀逸と思えた。
彼女の表現は、首から上だけの動きと、顔の表情、そして台詞回しだけに限られるのだが、ピュアーな性格が見事に表現され、
そしてそのピュアーさゆえの切なさも伝わっていたと思う。
そして、後半は、諧謔的要素は影を潜め、ラストは
エマと科学者の2人だけになる。
この幕切れも効果的に思えた。
評価は一応☆4つにしました。
前半が残念なので3つにしようかとも思いましたが、
ラストが良かったので、今回は4Pとしました。
満足度★★★★★
とんでもないモノを観た!
今回もヤられた!最高傑作かもしれない。
物語の持つ落差、ナンセンスさ、そしてドラマ性。
すべてのバランスが絶妙だったと思う。
リピート決定。
これは、もう一度観たいと思わせる圧倒的な構成だった!
満足度★★★★★
突飛でポップであったかで。
首から下を機械につないで生きるだなんて、
体のあちこちの蛇口から飲み物が出るだなんて
脳に細工を施してテレパシーを送れるようになるだなんて
感情の強弱でプロペラが回っちゃうだなんて
寝ている間に改造されちゃってるだなんて!
ないないないない!ない!
などというちっちゃな常識など吹き飛ばしてしまう物語。
出演者が非っ常-----に元気。気持ち良いくらい。
不意をつかれて何度も笑わせられ、次は何を仕掛けてくれるのかとずっとワクワクしどおしでした。
はじめから終わりまでエネルギーの塊をぶつけられているような、強風が吹き荒れる嵐のような舞台でした。