隧道 公演情報 隧道」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-14件 / 14件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    遅くなりました。面白かったです。
    三面舞台だったので踊りや演奏やも沖縄に行ってみんなで祭りを囲んでみているような感覚だった。
    出だしリアルな話かと思ったら、展開が大きく変わって、驚かされた。
    扱っている内容はかなり深刻で、沖縄だし、最初から予想は出来てしまったけど、ああ、やっぱりかと、
    そこからは笑っていいのか、こんな軽くていいのかとは思った。
    でもそういうのを抱えながら沖縄の人たちは前向きに生きようとしているんだということかと解釈した。
    演劇なので、目の前にいるリアルな人に感情移入してその人の身に何かがあったら、
    映像よりも身近に感じる効果はあると思う。
    ニュースで出る他県の人にもその人を大切に思っていた周りの人達がいるわけで、
    もしこの人が同じ県の自分の知っている誰かだと考えたら沖縄の人の気持ちも想像できそう。

    ネタバレBOX

    知らない文化のことは仕方ないかもだけど、
    不思議な展開になるところは、観ている最中になぜそうなるのか覚えていて、後で説明される何かかと思ってしまうので、
    あれって何だったんだろうを引っかかってしまって消化不良なところも。
    友達の職業は最初の方で不動産と説明されるけど、結局あの穴って何なんだろうとか孤独死のおじいさんどうなったのだろうとか、あの穴ってなんだとか、沖縄のマブイの話は説明があったから分かったけど、ネズミも効果的だったのか、沖縄でなにか意味がある動物なんだろうか、と思って後からネットで調べたり。
    お父さんとの確執どうするんだろうと思っていたらアキラがマブイを取り戻してみんなで飲んで新しい劇場の上演するってなったらなんとなく雰囲気で仲良く戻ったような気がしたのもモヤっとして。
    というのも、とにかく起こったことが深刻すぎて、観ているこちらもとても悔しい思いだけ残って、この米兵たち演劇の力でもなんでもいいんで、なんとかならんの、このままじゃダメじゃん、とか。という問題提起の演劇の重要性が分かってお父さんも納得したとかいう展開ならだけど。
    という諸々含めて、沖縄人たちの視点が映像とは違う形で伝わって来ました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    沖縄の抱えている問題を改めて考えさせられました。それでも、明るく未来に向けてのエンディングが良かったです。色んな事を学べるお芝居です。とても、良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    沖縄の問題が中心だが重くならず、島人の明るく前向きな部分にスポットが当たっていた為重苦しくなく見ることができた。
    踊りも演奏も上手く楽しかったです。指笛が鳴らせるように練習します。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    期待以上の作品。沖縄が舞台で、かなりシリアスな現実の問題を取り扱っているけど、芝居としてもすごく面白し、泣ける話です。綾波コスプレの主宰の存在はよく分からないが(笑)。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。沖縄の話と聞いてかなり重いのかなぁと思いましたが、重いのは重いけどきちんとエンタメとして作られているというか。所々歌ったり踊ったりするのもいいですね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     ウチナンチューのアンヴィヴァレンツを内側から描いてグー。追記12月29日15時25分 

    ネタバレBOX

     レイアウトがちょっと変わっている。板3方をコの字を180度回転させて客席を設え、開口部に繋がる真ん中に板。この板、コの字の底辺部分で劇場床面に接する部分、平台の当たる部分に分かれ丁度全体が水平になるように作ってある。上演の中心になるのは板部分が殆ど室内として用いられる為板底辺のアテガイのある部分は部屋に上がる為に上がり易いように下足を平台上で脱ぎ室内に入るようになっておりその部分は板の一部が除去されている。またコの字の開口部には両開きの戸のついた木製コンテナのような形の大道具が設えられており押し入れの様な内部に場面、場面で様々な小道具が入れられたり押し入れになったりしつつ利用される。
     物語は、沖縄・今帰仁から上京したウチナンチュー・サトシが芝居で沖縄の現実を芝居を通じて訴え変革する為に生きて行くという夢を仲良しだったアキラという名の少女が演劇と出会い女優になることを目指しサトシと演劇で生きてゆこうと約束したことを契機に、東京へ出て一旦約束した初心を失いかけた状態から、実現する為の精神を回復、明日へのの営為を再開する迄を描く。沖縄に多少は関心のあるヤマトンチューなら日本国土面積の僅か0.6%を占めるに過ぎない沖縄に在日米軍基地の70%以上が未だに集中している事実は知って居て当たり前であるが、只浮かれているだけのヤマトンチューはこの重い現実を変える為にウチナンチューやシマンチューと一緒になって基地問題に関わることはない。これは敗戦直後、裕仁が沖縄を見捨てシベリア抑留を許したという経緯からも考えねばならぬ問題であるのは明白であろう。が同時にヤマトンチュー全体が恥多き地位協定を自らの問題として明確化し改善してゆくべき問題として対処してゆくべきなのである。我がことに非ずとすること自体ナンセンスである。
     今作のクライマックスは19歳の大学生であったアキラが2011年米兵3人によるレイプと暴行によって殺されたことが描かれる事件を中心としたシーンである。ここでウチナンチューの複雑な心理、立場の核心が描かれ、観る者の心を抉る。この作品の肝でありタイトルの「隧道」が関わってくる。というのも問題のある不動産物件に不動産屋をやっている幼馴染がサトシに月60万円を支払い住んで貰って物件をロンダリングして貰うことから今作の肝部分が展開するからである。第Ⅰ段落に書いたコンテナのような大道具が押し入れとして用いられこの押し入れが冥界と繋がっているという設定で、押し入れから冥界への通路が隧道なのである。そしてアキラはこの隧道を通ってサトシと再会した。その時のサトシは東京へ出て何時か当初の誓いを忘れかけ演劇をやり続ける意味も見失いかけ生きている意味すら見失いかけていた。然しサトシはアキラとの再会で誓いを再体験し喪っていた魂を取り戻すことによって再び生きていることの意味と何故演劇をやり続けているのか、その意味を再発見して未来に立ち向かってゆく。今作が実際に舞台化しているのはあらまし此処迄である。
     ところでレイプされても被害を受けた女性は、それが自分の周りに知られ恥となることを恐れ親告しないケースが多いのが実態である。2011年当時の法では親告罪だったので猶更多くのレイプ事件が表沙汰にならず闇に葬られたであろうことは想像に難くない。私事になるがフランスに留学していた時に授業で『自分たちが抱えている問題をクラス全員の前で発表する』という授業があり自分は米兵による日本人女性レイプの実態を報告した。するとクラス内に居た2人の米国人がアヤを付けてきた。「米国人がそんなことをするハズが無い」というのである。すると矢張りクラスメイトであったドイツ人が「ドイツでも同じことがある」として日独VSアメリカで大喧嘩をした。自分は日本の法規では親告罪なので自分が上げた数字は公式のものであり実態は上記で示した如く親告しない被害者が多い為遥かに多いことも説明していたのだが対するアメリカ人は「アメリカ人がそんなことをするハズがない」の一点張り。非論理的でフランス語も我々よりずっと出来が悪い完全なアホであるとつくづく思った経験を持つ。無論、アメリカには以前別の処で書いた通り自分の知り合いで一番賢かった女性も渡り日本には帰ってこない、彼女のような超エリートも居る。だがそのような超エリートが元々のアメリカ人でないことも多いのが実情である。他にも自分の友人の科学者が何人かアメリカに渡り帰化してしまった。当然だろう。超エリートたちに対しアメリカの待遇は桁違いに良い。戻って来る筈がないではないか。こんな風にして日本人で殊に優秀な連中の頭脳流出はとうの昔に始まっていたという側面もあるから、アメリカ人と一口に言っても一様でないのは当然である。がどんな国でもアホと下種は残念乍ら居る。日本で米兵による日本人女性に対するレイプ事件等の犯罪があった場合、最も問題なのが先に挙げた地位協定である。講和条約が結ばれた時、日米行政協定という名で結ばれその後現在の地位協定と名前が変わったもののアメリカが圧倒的に優位な内容は殆ど変更されていない。これは講和条約より実際にアメリカが日本を植民地として利用する為に最初から狙っていた法的手段であり、吉田茂が1人でアメリカ側と交渉、署名し現在に至る迄禍根を残している事実だ。名宰相どころか吉田茂も国賊である。我々ヤマトンチューが沖縄の人々に掛けて来た苦労・苦悩・被害に最も真摯かつ有効に報いる為にはアメリカに対しキチンと日米地位協定の改善実行をさせることが肝心だと信じ、これを最終段落に記しておく。
  • 実演鑑賞

    12/27観劇

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    一見の価値有り。
    自分が普段高得点を付けるタイプの演劇でもなく、古き良き小劇場演劇の気分ゆえに2024年の現実から遊離する「危うさ」にも関わらず、「まあとにかく観に行って頂きたい」と無責任を承知で言いたい自分がいる。理由は、それでも「今」に果敢に挑んだ舞台であったから。押し入れの奥から新しいのや古いのやら玩具を全部引っ張り出した遊びの時間で観客を眩惑しながらも、沖縄に住む以上必然である所の理不尽な現実が否応なく織り込まれる。
    物語の舞台は現代の(少し前の?)沖縄北部の小さな村。主人公とその級友らは社会に出てさほど年月は経たないが最も社会と現実に翻弄されている(という実感がヒリヒリと痛い)年代。彼らの幼少の過去の回想もあり、自伝的な作品と推察するが、沖縄に生きる人々の普遍がある。
    直前に知った公演だったが、年末駆け込みの大きな収穫であった。詳細はまたいずれ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    沖縄の文化や人等を前面に出してきた作品でした
    開演前のBGMもだしー
    スタッフさん踊ってたし~♪
    面白かった(^_^)

    舞台は劇場中を使って
    三方を客席にする形で
    駅前劇場では珍しいですよね確かに

    沖縄かーなんか
    いろいろ思い出すなぁ
    サーターアンダギー作ってきてくれた野底さんとか
    なんで東京の魚って黒いのばかりなんだろうと
    言ってたなぁ=沖縄の魚屋さんはカラフルだって
    (アミさんに似てる感じでしたねぇ野底さん)
    山では亀に注意の看板出てて
    海岸では山羊を焼いてはいけませんと
    立札があってー
    琉神マブヤーなんて漫画もあったなぁ
    ・・・阿多ちゃんも元気かしら・・・
    と いろいろ沖縄に浸れた2時間10分の作品

    ちなみに沖縄では
    わかりやすい米軍の基地問題あるけど
    関東では見えない横田空域問題があるんだよ
    敗戦国のドイツでさえ
    もう制空権は自国のものにしてるの
    この愚かな国だけだよ
    自国民の目や耳をふさいでるのは

    ネタバレBOX

    沖縄県の田舎から想いを抱いて上京してきた
    売れない劇作家の主人公。
    かつての夢を忘れ毎日をダラダラと生きている。
    そんな中、故郷の沖縄に帰った際。
    主人公同様に東京に出てきてて、
    金持ちを目指している友人の紹介で、
    事故物件に1~2か月住むだけで、
    60万円が貰えるという怪しいバイトを紹介され、
    自らの懐具合もあって住むことにしたのだが。
    そこは押入れがあるだけの狭い部屋。
    風呂もトイレも部屋には無い。
    しかし、その押入れは。
    不思議な長い長いトンネルへとつながってるらしく。
    住み始めた部屋で男は死んだはずの恋人に再会し。
    主人公のマブイが抜けてるから、
    お前のマブイを一緒に探しに行こうと。
    彼女からトンネルへ誘われてゆくのであった。
    と ここまでがプロローグで 
    タイトルを
    その白い印象的な押し入れに投影しての
    本編スタートとなります

    ここまで来るのに
    主人公が久々に地元の豊明祭見に戻ってきて
    いろいろと沖縄の伝統文化を見せてくれて
    楽しませてくれました
    オスプレイのネタは面白かった

    トンネルを潜って
    保育園で東京から来た彼女との初めての出会い~
    ネズミの国やら過去の話を順次巡って
    高校時代に彼女から誘われて
    芝居の世界に入り始めたこと
    ~東京の大学に主人公が出て
    沖縄に残った彼女さんが19歳で三人の米兵に
    強姦され殺された話など過去をなぞり
    その彼女が亡くなった話を芝居化して
    周囲との軋轢を生じた事など
    主人公サトシの過去を掘り下げていって
    恋人がサトシのマブイを取り戻して
    入れてくれて祭り後の飲み会で
    サトシは自由に笑えるようになって終演です

    いろいろと小道具の作りが雑だったりしてたが
    まぁ味というコトでー
    サンシンの演奏とか
    沖縄方言の解説に
    普通に会話する沖縄の方言とか
    地域色が濃厚で楽しめた分
    星数はオマケいましまする

    保育園で子供をしつける
    押し入れ閉じ込めで
    無実の罪で入れられた彼女さん
    絶対に許さない
    同じように閉じ込めるんだー は
    性格わかりやすくて受けました(^ー^)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    普通に楽しめた沖縄県民の青春群像劇。
    謳い文句「芝居の力で沖縄を変える」という強烈な思いよりは、まだ何者にもなっていない若者の焦燥や苦悩といった心情が前面に出ており、ありふれた若者像を描いたといった印象だ。むしろスタートラインに立ったと言ったところか。父親の30歳過ぎにもなって まだふらふらと演劇なんか、というリアルな台詞。

    保育園の時に東京から来て幼馴染みになった少女との魂(沖縄ではマブイ)探しといった面白味、その心の端となった会話があまり生かされない。沖縄県の問題/課題を点描しているが、もっと県人らしい鋭い深掘りを期待したのだが憾み。
    なお、演出で気になることが…。
    (上演時間2時間10分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    三面舞台…全体的に薄暗く 板(床)は黒色。入口の反対側が正面、通常の 客席側が上手、舞台側が下手になる。正面に白っぽい(押入)戸、上演前は 黒箱馬1つにパソコンが置かれている。シンプルな舞台装置だが、場景ごとに黒箱馬を持ち込み情景を描く。ただ三面舞台にする意味(効果)は何だったのか。押入れにあるTVモニターの映像、押入れ戸へ映写したタイトル、そして友人の位牌等は、両端の観客には見切れになったのではないか。自分は正面に座ったから観えたが、その視線には両端の観客が前屈み もしくは横へ身を乗り出すような姿勢が隣席人の迷惑に…。この劇場で 前に観た三面舞台は「ナイゲン(2022年版)」。

    物語は、沖縄県今帰仁村から上京した劇作家 サトシが 今一度演劇を続けていく意味を想い返す といった回想であり成長譚。毎日ダラダラと過ごしているサトシ、郷里の友人から住むだけで60万円というバイトを紹介される。今では闇バイトを思い浮かべ 失笑が漏れるが、実は高齢者が孤独死した事故物件。そこに幼馴染で亡くなったアキラが現れて…。幼い時の思い出が次々とよみがえり、北山高校卒業時に将来の夢を語る というか宣言する場面が肝。アキラは有名女優に、そしてサトシは劇作家になる と。

    アキラが 風呂や台所がない、狭い部屋の押入れから現れ サトシと語り出す。アキラは駐留米兵に強姦され暴行死しており、今いるのは幽霊(魂=マブイ)である。ちなみにアキラの衣裳は浮遊感ある白地、舞台美術と相まって鯨幕のような存在。そして説明にある これは夢か妄想か現実かといった混沌とした世界観へ誘われる。押入れがその世界への入口(隧道<トンネル>)である。アキラは米軍基地反対、基地での雇用問題や跡地の代替利用等を話し出すが、表層的で2人の会話も深耕しないのが惜しい。相反性が感じられる訳でもない。作・演出の平良太宣氏が沖縄県出身であれば、地元観点でもっと抉り出してほしいところ。勿論、大上段に構え「日米地位協定」を云々 などとは言わない。

    アキラは夢を叶えることなく非業の死、しかし それに対する怒りや悲しみが伝わらない。実際あった事件だけに胸が締め付けられる。が、なんとなく淡々と描き、受け入れてしまっている。その意味では沖縄が真に置かれている状況、その問題や課題が表面的に扱われているようで物足りない。社会的なこと、それを身近な個々人の問題を絡ませることによって 深刻さや現実味がリアルに表現出来るのではないか。敢えて、あまり暗く重くしないといった演出であろうか。

    公演では、沖縄民謡を楽器で奏で、歌い踊るといった郷土愛を感じさせる場面が多々ある。その日常の隣り合わせに危険が満ち満ちているといった恐怖と狂気を描くこと、それが「芝居の力で沖縄を変える」に繋がるのではないか。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    沖縄の基地問題等を扱っているが、かなりエンタメ。ただ、そのオモシロの部分がイマイチで残念。あと、駅前劇場を珍しい使い方してたなぁ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最高!その一言です。まず、劇場に入ってステージの配置にビックリしました。私の知っている駅前劇場じゃありませんでした。ザ・スズナリなみに劇場のリフォームが可能なんですね。で、劇場のサプライズはコッチにおいとくして、舞台そのものですが、ほんとすばらしかったです。演技も脚本もばっちしです。2時間20分という長尺の舞台でしたが時間の長さをまったく長く感じませんでした。あと、役者さん、みんな息があっていて「この劇団はみんな仲良しなんだろうな」と思いました。深刻にならない程度に、でもしっかりと沖縄の問題を描けていてとてもよかったです。最高の時間をありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    とても良かったです。

  • 実演鑑賞

    駅前劇場では珍しい舞台と客席。
    これだとマイク使わなくてすみますね。

    ネタバレBOX

    かつての小劇場演劇を思わせるシーンがいっぱい。

    ちょっと「あの花」を連想させるような。
    特に押し入れから出てきたアキラにはめんまを彷彿とさせられました。

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