青色文庫‐其五、夜長月の童話集‐ 公演情報 青色文庫‐其五、夜長月の童話集‐」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-9件 / 9件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    プログラム Aを観劇。こちらの劇団は受付や案内の方が丁寧な対応と言葉づかいなので心地良かったです。
    舞台上のセットはキャンドルと花が置いてあり素敵な空間。
    そこに演者さん達が始まる前のストレッチをしてるのだが、皆笑顔で楽しそうで見ているこちらも微笑んでしまった。
    内容は2編ともオスカーワイルドの作だが、鳥の無償の愛に涙が・・・
    あまりにも心に刺さってしまった為グッツを見たかったのに泣きそうなので早々に立ち去らなければならず残念。
    次の舞台が楽しみです。

    ネタバレBOX

    白薔薇の極悪さったら・・・
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/09/13 (金) 18:00

    Aを観劇。オスカー・ワイルドの2本をリーディング。面白い。35分。37分。
    「幸福の王子」は有名な話だし、同文庫でも過去に何回か観ている。「小夜鳴鳥と赤い薔薇」は新作だが、これがいい。
    新人の蓑輪のお披露目と言う意味もあったらしいが、溌剌とした演技にはハッとした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/09/13 (金) 14:00

    Bを観劇。小川未明作の3本を独特のリーディング。面白い。22分,16分,16分。
    「野ばら」は以前にも観たが、「月と海豹(あざらし)」「月夜とめがね」は新作。「野ばら」の切ない感じもいいのだが、「…めがね」のちょっと笑える感じが良い。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     Aチームを拝見、作品は2本、何れもオスカー・ワイルドの原作である。1本目は「小夜鳴鳥と赤い薔薇」2本目が「幸福の王子」。上演形態は朗読劇の体裁を採る。舞台美術は共有。板奥に天井から床まで届く布を下げ、布に等間隔の幅を設けた光の点を配して天井から床まで届く仕掛けだ。無論、同時に袖の役割も果たす。その手前観客席寄りの板中央辺りに丸椅子が等間隔に4脚並んでいるのは、登場人物各々が座る為である。板の最前部には下手、上手何れもシンメトリックに太い蝋燭が奥に2本、手前に2本重なるように置かれているが、奥の蝋燭は背が高く、手前の物は低い。これらの蝋燭の中間辺りに花で拵えた花壇状の造作。

    ネタバレBOX


     作品内容については皆さんご存じだろうから触れない。ただ、ちょっと気になったのはオスカー・ワイルドの生没年と思われるリーフレットの表記についてである。ワイルドが生まれたのは確か1854年、亡くなったのは1900年だったと記憶しているがリーフレットでは全く違った表記になっている。
     何れにせよワイルドの生きた時代、多くの文学者が(詩人・作家等)ダンディズムを標榜していて、ブリテン出身の貴族でさえある時期迄フランスかイタリアに留学して大陸の文化を身につけなければ箔が付かないとされていたのに、仏文で発表した作品で態と間違えて書いてあるなどと生意気な口をきき反感を買っていたアイルランド出身のワイルドの歪みを感じるのは自分だけではあるまい。今回上演された2作はこのような「田舎者」としてのワイルドが一方で背伸びをしてダンディーを気取っていた反動とみることもできるような気がする。そのような作家の内面的な葛藤があったとしてその葛藤迄表現されていたかと自問してみたが、それは為されていなかったと判断した。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「プログラムA」 鳥、二編「小夜鳴鳥と赤い薔薇」「幸福の王子」
    面白い お薦め。
    情感に溢れた朗読劇。朗読といっても役者(女優4人)は動き回り、情況だけではなく状況も現す(「観る」ドラマリーディング の真骨頂)。
    読書であれば、自分の想像で物語を膨らませるが、朗読劇はそこに脚本家の意図や役者の感情が入り込む。原作 物語は、空想の世界から離れ 目の前で繰り広げられる世界へ誘われる。空想する曖昧さ から朗読を通して立体的になる話、そこに この公演(朗読劇)の面白さ 味わい深さがある。
    (上演時間1時間15分)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、中央奥の紗幕に豆電球が縦横に並んで輝き、その下に蠟燭が横並び。中央に白い丸椅子が4つ。上手 下手にも蝋燭が置かれている。舞台と客席の間に花々。装飾しないことで物語の世界を白紙にしている。シンプルな舞台装置、そして女優4人はデザインは違うが全員 白地の衣裳で統一。ちなみに主宰の吉田小夏女史は上着は黒だが、スカートは白地でメリハリをつける。そして彼女は、開演5分前と上演開始を呼び鈴で合図する、その風情ある演出が好かった。

    本公演では、物語の軸=観点を<鳥>にしているところが肝。それによって人間愛と社会風刺というよりは、無償の愛と生命といった深みある作品になっている。
    ●「小夜鳴鳥と赤い薔薇」
    青年が好きな人と踊るため、赤い薔薇を欲するが時期的に咲いていない。その青年の想いを叶えるため、小夜鳴鳥は自らの命(血)と引き換えに赤い薔薇を手に入れる。しかし彼女は別の男から宝石を貰い、それを飾り舞踏会へ。青年の恋愛感情への失望が…。
    ●「幸福の王子」
    広場に立っている像、全身が金箔、両目はサファイア、剣にはルビーが装飾されている。像は動けないから、燕に向かって頼みごとをする。街で困っている人に自分の飾り物を提供し続ける。やがて像はみすぼらしく、そして 燕もその地で亡くなる。

    鳥の観点から描くと、人間の思考と行動がより明確になるよう。人間のために命を賭して無償の行動をする、そこに見返りはないにも関わらず である。コロナ禍を経て、ますます不寛容・無関心といった風潮になったような気がするが、物語にある理想と現実、聖なるものと俗物的なこと、その複眼的な思考が大切だと。オスカー・ワイルドの世界観は、産業革命を経て資本主義による労働者の人権や貧富の差といったことを見据えていたのだろうか。そう考えた時、今の時期にぴったりな物語だ。

    演出は、全員が白地の衣裳であるから どの役でも対応可能。二編を続けて演じることも出来る。そして紗幕の豆電球は夜空に輝く星、蠟燭の揺らめきは不安定で朧気だが、一方 幻想的で温もりが感じられる。
    公演の特徴は、鳥を介して 人間の心情と貧困 厭らしさを鮮明にする。そしてシンプルな舞台美術や衣裳が、視覚に訴えつつも 観客の想像力を逞しくする。勿論、朗読は滑舌がよく 伸びやかで 実に心地良い。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    プログラムA 鳥,二篇 鑑賞
    オスカー・ワイルドの味わいのある短編のドラマリーディング。堪能させていただきました。基本的には朗読劇ですが,役者さんの動き,立ち位置,姿勢が効果的で,情景が見えるようでした。良い観劇時間になったと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    本日B小川未明を観劇。読んだり朗読として聞いたことがある作品もありましたが、効果音まで役者の皆さんの朗読で素晴らしかった。何度かうかがっている会場もろうそくの火がゆらめく感じで良かったです。アフタートークの教科書の話も興味深かったです。いい時間が過ごせました。ありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日のプログラムBを拝見。「野ばら」以外の二篇は未読の作品だったが、三篇とも歌や演者による効果音、演者の配置なども含めて面白く、何だか物語が立体的に浮かび上がってくるような作り。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    9/11夜の会プログラムB(小川未明作品)を観劇。
    とても良かった。小川未明作品の何となく物悲しい、でもその中にちゃんと芯があるところが伝わって、文字を読むより深く理解出来た。
    例えば、花が咲いている様子、良い匂い、月の光などをすんなりと鮮明に観客に想像させるリーディングは、役者の力量の高さの表れだと思う。
    歌や群読も効果的で楽しかった。
    今回はプログラムBのみの観劇だが、次回があったらセット券で2作品見たいと思う。
    作品選び、脚本、演出、役者どれをとっても信頼できる劇団だと思ったので、また見に行きたい。

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