満足度★★★
クオリティは高かったように思う
もうこうなったら趣味的要素の強い舞台で
好きな人はすごく好きな舞台だと思う。
芝居というよりはパフォーマンスよりな感じ。
役者それぞれのレベルも高く
演出的な統制もとれててお見事。
しかし今回の芝居だけでお腹いっぱい感があって
同じような作品はもう観なくても充分と思ってしまった。
普段からたくさん芝居を観ている自分には
とても新鮮でそれなりに楽しめたが、
一般受けという意味では人に勧めにくい作品だと思う。
クオリティが高かっただけにこの劇団で
ストレートな作品を観てみたいと思った。
満足度★★★★
難しいなって思いました。
観る方も演じる方も・・・
難しいなって、そして難しいんだろうなって思いました。
僕はたまにお芝居を観に行こうと知人女性を誘うのですが、 大抵の場合断られてしまいます。
断られる理由として自分に明らかな理由があることはさておいて、 彼女たちが断る理由として言うのには、『芝居ってなんか難解でなんかイヤ』なんだそうです。 それこそなんともなんかいーやってなってしまうような言葉なのですが、 どうもお芝居ってのは小難しい内容であったりだとか、 意味不明なものであったりだとか、そんなこんなに違いないと風に考えているようで、 なんだったら一時間半だか二時間程の間、苦痛を味わいながら狭い椅子の上で身じろぎするのすら遠慮しながら過ごす我慢大会のようなものだと思っているようなんです。
違うんですけどね。
実際、違うよって言いますし。
とはいえ本作、少々難解なものでした。
ちょっと知人女性は連れていけないなと、その類いのものだと思いました。
いや、悪くはないんですけどね、むしろ典型的な舞台的な内容だったんですけど・・・
なにしろ少々難しかったです。
子供たちのビール。
最前列には、小学校に入ってままならぬ子供達が待ち遠しい顔をして待つ。戦隊ヒーローショーの特設会場ではなく、小さな劇場で。
仮に『小演劇』というジャンルが あるとすれば、その夜の時間帯は居酒屋である。黒鞄の横に、ランドセルはない。
しかし、この劇団はキッズ割引という制度を取り入れている為、居酒屋に思わぬ客がいる。注文するのは、他の客と同じだろう。
「大将、旨い演劇を!」と。
さて、実際、そのビールを飲んでみて どうだったか。少し品の悪い台詞は 含まれていたが(子供には刺激が強い)、会話のテンポが味わい深かった。グラス底の靴から始まり、『誤解』から生じる 人間模様という泡が 染み渡った。
「もう一杯!」
というところで居酒屋の営業が終わった。
後味については、「ナリモノ」という酸味を覚えている。物語にリズムと断片を与えていた。
このビール、中野の居酒屋だけで飲むのは もったいない。
文部科学省の演劇等における「教育巡回システム」への応募をお薦めしたい。もちろん、少し苦味を抜いて。
満足度★★★★
小気味よいテンポ
初観覧の劇団さんでした。キッズデーということもあり、お子さん連れがチラホラ。開演前の暗い舞台を怖がる子、劇場の照明や舞台の様子や客席をキョロキョロ見渡す子…感性が素直な子供達と一緒に観ることが出来たのは……
満足度★★★★★
面白かったよ!( ´ ▽ ` )ノ
今回、七八回くらいの観劇です。
すっかりお気に入りになっちゃいました。相変わらずセリフに余計な力を入れない台本で良かった。会場に笑いもあったし、子供たち大喜びな感じもイベント的で楽しかったです。
満足度★★★
ストーリー性と言うより
その動きはあまりにもエネルギッシュ。汗を流し大声を上げ、瞬間移動のように変化する人々。真の問いかけは? 見たいものは何?あなたがほんとに見たいのなら、きっと見える筈・・・・ってことかな。しかし元気でよく動くね、感心しきり。
じわじわ。
音と動きが重なる事で生まれるわくわく感。スポーツ観戦の心境に近いでしょうか。
個人的に楽しめたのは中盤以降から。以前も観ていてこういう戦い方をする団体だと分かっていたものの、序盤は「誰が何をどうするのか」を探してしまいました。しかしこれは繋がりや流れで観る演目ではないので、立ち向かい方をもっとフランクにしておくべきだった。物語を追うよりも、その瞬間ごとを見る演目。
満足度★★
最後まで徹底
劇団初見、かつ前提知識無しの状態で観劇したのですが、これがよもやの前衛劇。まさかこの時代に、このような芝居が打たれているとは思いませんでした。
ひとつひとつの台詞は文章として意味があり、会話にもなっているのですが、つなげてみると意味を成さない。これを最初から最後まで突き通すのですから、相当な勇気が要るでしょう。アングラ劇でもここまで徹底している例は、そうは無いと思います。
あとはこれを是とするか非とするかは、もはや好みの問題となり、万人向けに作ったものではない、ということはよくわかります。
毎回こういった作りの芝居なのか、興味そそられます。