"Gouche" 公演情報 "Gouche"」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初日を6歳の息子と10歳の娘とともに観劇。
    味あるキャラクターに、さらにさらにといのちの躍動を灯す様なお芝居、ゴーシュの心象風景と観客の想像力に寄り添う豊かな演奏も素晴らしく、夏休みに親子で観るぴったりの作品でした。

    ゴーシュと父の在りし日の忘れえぬ触れ合いが、セロとの対話やともに奏でる音楽にシームレスに繋がっていく様子、個性あふれる動物たちとの出会いによって、自身の表現や心を磨いていく様子、シーンが重なっていく度にゴーシュの心が成長していくようでもありました。

    劇場に入ると、音符と花が一つになったような小道具が観客へ配られ、そして最後には、それを観客からステージへと手渡していく。その温かな循環にもグッとくるものがありました。
    歌唱そのものがものすごくハイクオリティなミュージカルというわけではないのですが、プロによる楽器演奏がしっかりとベースを支え、等身大の声色で語りかけるような歌が躍動感を持って心に伝わってきました。子どもたちも満足していた様子でした。
    そして、演劇の町・下北沢での観劇では、町中でさっき観た演劇のポスター見つけてはしゃぐまでがお約束です(笑)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「皆で奏でる音楽劇」

     宮沢賢治の童話「セロ弾きのゴーシュ」をもとに身体表現と音楽を融合させた作品である。

    ネタバレBOX

     ゴーシュ(一宮周平)はセロ(佐藤竜)をうまく弾くことができず、楽長(佐々木ゆき)から強く注意され落ちこんでしまう。ひとり練習を重ねるゴーシュのもとにかっこうや猫、狸や鼠がやってくる。動物たちと戯れているうちにゴーシュはじょじょに上達し、やがて自身の性格も明るく前向きなものへと変わっていく。

     本作の面白い点は、ミュージシャン(加藤亜祐美、志賀千恵子、鈴木広志)の演奏を背景にゴーシュやセロと動物たちのやりとりがコミカルかつ可愛げに描かれていた点である。それぞれの動物を想定して作られたのであろう音楽を奏でながら、出演者が会場に向けかっこうの鳴き声や狸が腹を叩く音を投げかけ、観客のレスポンスを受けて演奏チームが盛り上げるという円環ができあがっていた。動物役を兼ねた佐々木ゆきと轟もよ子が達者である。

     一宮周平が時折見せるゴーシュの根深いコンプレックスとそれを乗り越えようとする姿勢、それに呼応するかのように佐藤竜演じる擬人化されたセロもまた性格がじょじょに明るくなっていくところなど、この二人の芝居があることで作品が深くなった。事前に配られた造花を観客がゴーシュに渡す場面で見せたゴーシュの戸惑い、そこから自信をつけていくという芝居が印象的である。セロを奏でる場面では二人で歌い上げるという表現も会場を沸かせていた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    セロ弾きのゴーシュをモチーフにした話。ミュージカル部分多め。子供でも楽しめるようにしてあり、夏休みの家族向けという感じ。

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