満足度★★★★★
期待通り、それ以上!!
かなり細部まで作りる混まれたセットは九州の炭鉱近くの情景がリアルに受け止められました。
炭鉱で起きた事故をきっかけに一変する生活、人生。
『どんなことがあっても、なにがあっても生きてなきゃいかん!』というおじいちゃんの台詞が何度かあるんですが、進むにつれてどんどん深みを増していきます。
一幕目は90分、全編九州弁での台詞はちょっとわかりずらい部分もあったけど、笑いもありグイグイ引き込まれていきました。
休憩をはさんで2時間45分の作品、1960年代の生活や日本・朝鮮人の考え方などもしっかり伝わってくる感じです。
貧しいけど健気にそしてまっすぐに生きることの大切さをかんじました。今ある豊かな現代はこういう歴史があった上での繁栄なんて事も考えてしまいました。
キャストでは南果歩ちゃんはモリースゥイニーいらいですが、全編声質も野太く、まさに迫真の演技でした。
素晴らしすぎます
松重さんも凄みと優しさの二面性を見事に演じてました。二幕目は出だしから息苦しいくらいのシーンの連続で、特に松重さんと弟役との乱闘シーンは涙が自然に溢れてきました!
新国立小ものは大抵発売日にチケットをとるんだけど、今回は後から予約したので、B席バルコニーでした。これで3150円はべらぼうに格安です
ラストは何とも言えないくらいにあったかいシーンで、これぞ感動っていうんでしょうね☆
カーテンコールも3回、誰一人と席を立つ人はいませんでした。脚本、演出も凄くいいけど、やっぱりキャストが素晴らしかったー
満足度★★★★★
鄭義信さん、良いお仕事されてます。
『焼肉ドラゴン』が余りに良かったので、類似性もあり、少し点が辛めですが、良い芝居を見せてもらいました。個人の問題、内側向きの作品が多い昨今、社会性を持ち、時代の中で翻弄される家族を描く鄭義信さんの作・演出は本当に素晴らしい。松重豊さんのファンになりました。
満足度★★★★
不覚にも…泣いてしまった
炭鉱にすがりついて生きる貧しい労働者、コリアンと国籍変更したコリアンと日本人と。炭鉱事故、一酸化炭素中毒で廃人になる人。会社との抗争。第二組合の結成。仲間割れ。そして、閉山。・・・こんな<不幸>と<ドラマ>満載の、<いかにも>なセッティングで、泣くもんか!・・・と劇場のシートで、固く決意していたのですが・・・結局、泣いちゃいました。ラストのシーン。・・・ずるい!というか、これが演劇のパワー。・・・「パーマ屋スミレ」というタイトルの意味が、ラストシーンでズシーンときました。
満足度★★★★★
鄭義信さんの芝居は心を打つ
在日コリアンの昭和時代の生活を描く。
焼肉ドラゴンもすばらしかったが、本作も前作以上の出来。
隣の女性が涙していた.まさに感動の一作でたあった。
満足度★★★★
九州女の気風の良さ
説明にある通り、「たとえば〜」→「パーマ屋〜」→「焼き肉〜」の時代並び。
配役の設定や舞台進行が前作に似ていたように思うが、当時の社会背景の状況(在日一世〜、韓国籍や日本籍の選択、生きて暮らす国とか)を考えれば、設定が近くなるのは仕方ないのかも。しかし、なぜか笑え、また涙する家族愛に包まれた良い舞台だった。
大人になって登場している大吉の最後のセリフが、現在の状況とリンクしているようだった。