Re: プレイバックpart3 公演情報 Re: プレイバックpart3」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-12件 / 12件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/09/01 (日) 14:00

    この時期にふさわしい怪談/コワい話。
    サスペンスコメディ風に進展しながらやがていわゆる怪談系に変容、さらに明かされる「事故の顛末」はコワい。この感覚は「一番コワいのは生身の人間」という心霊系怪談のオチに通ずる。
    いかにもチャリT企画らしい一編に満足♪

    ネタバレBOX

    終盤での自衛隊の関与を隠匿するためとか「軍隊は国民を守らない」(楢原さんの御祖父様が繰り返していた言葉とのこと)という言葉とか、防衛費拡大に対する批判/抗議も受け取った。

    あと、「あの二人」の末路はセオリー通りというかお約束通りというか、予想できた方も多かったのではなかろうか?(いや、批判/否定の意図は全くなくむしろ「観客サービス」的なものと捉えている)
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    フライヤーからは、想像できなかったまさかの日航機墜落事故のお話し。とても、興味深く観劇させていただきました。ラストがあっさりで驚きましたが引き込まれました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    先の展開が想像できてしまう伏線部分は面白いけどグッとは入り込めなかった。
    一転、終盤のシリアス調は、分かってはいてもグイグイ惹き込まれたし、シンプルに泣けた。
    ラストのドリフはまあご愛嬌というか…
    個人的には高まった気持ちの余韻に浸りたかった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    まさに「ふざけた社会派・チャリT企画」さんならではの舞台でした。
    笑って見ていましたが終幕はいろんな意味でゾッとしました。
    しかしあの終わり方だと大家さんは・・・?

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    劇団チャリT企画『Re:プレイバックpart3』を観劇。

    以前に5本ほど観ていて、『ネズミ狩り』『死の町』が傑作であった。

    あらすじ:
    音信不通の叔父さんが自宅アパートで亡くなっていた為、後片付けにきた姪っ子。
    部屋はある程度片付いていたが、一本のカセットテープが見つかる。
    聞いてみると叔父さんの遺書のようで、独白を聞いているうちに、日航機墜落事件の新たなる真実を語っているようなのだが…。

    感想:
    カセットテープの内容は、自衛隊が墜落現場で人命を救助せずに、墜落原因の証拠集めをしていたという事実から、それを世に訴えようとした自衛隊員が何人も暗殺された、という仮説の物語が進んでいく。
    初めにテープから聞こえた一瞬のノイズが、何の音か分かった観客は瞬時に物語に没入出来るのだ。
    ノイズを聞き分けた瞬間が物語の入り口だが、聞いたことのない人には全く分からない仕掛けでもある。
    「何故、人命を優先せずに、証拠集めに奔走したのか?」
    墜落の原因は自衛隊が絡んでいたのだ!ととんでもない仮説を立てて物語が進んでいくが、遺族への思い、残された家族、事件の真相と作家の視線は優しいが、ハリウッド並みに逃げたり、追われたりのドタバタの展開と事件を笑い飛ばしてしまおう!という作劇は面白く、面白さは存分にある。90分ながらも、ゾッとする結末が待っているが、中身の充実度からか、事件について改めて考えてみようと思った観客は多数いただろう。
    リサーチ力、執筆力が確かな劇団で、作風は違えども、社会への眼差しは『野田秀樹』『平田オリザ』に引けを取らないほどだ。
    今作も面白いのである。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     板上には古いアパートの一室が再現されている。センターよりやや上手にはこの部屋の入口ドアが斜めに設えられ、出るとホリゾント方面は筒抜けで役者の動きが丸見えになる。この空間を遮るように部屋の下手奥辺りに本棚に入れられた故人の書籍、アルバム、雑多な品々が見える。(本日楽日、追記9.2 4:12)

    ネタバレBOX


     物語はこの部屋で半年ほど前に亡くなって、つい最近発見された部屋の住人・タカセ マサヨシの遺品整理に甥のケンタと友人が遺品整理に訪れたある日の話だ。遺体は発見時既に白骨化しており、余程苦しんで亡くなったとみえ吐血したと思われる血に塗れた手で壁のあちこちに手形が付き、敷かれた布団の上で遺体から溶けるように流れ出た体液が床に染みを拵えていた。既に業者が入って部屋の除染や室内塵の撤去などは為されていたが、この作業中に唯一の親族である甥の居所が分かり大家が連絡を取ってケンタと友人が後片付けに来ていた訳である。
     ところでケンタも友人もリッチではない。そこで遺品の中で売れそうな物はなるべく高くオークションで売ってせめてレンタカーの費用程度は捻出したいと本棚に詰まった様々な品々を検品しているうちにカセットテープを発見した。遺言が録音されている可能性があることから再生してみることになり、大家が捨てずに持っていたプレーヤーを借りて再生してみることになった。
     するとそこには想像もしなかった内容が記録されていた。然しマサヨシの歌謡曲好きからかテープは片面4分程しか収録されない代物で、而も亡くなる前に体調を崩していた伯父の咳が録音を邪魔して居る為聞き取れた内容は半分程度、A面、B面合わせても肝心の部分は未録音のまま切れた。その内容は実に深刻なものであり、伯父はその任務を果たさねばならなかったことを悔いその任務の内実を明かそうとしていたのだ。その肝心要の部分が録音されていないのである。カセットプレーヤーを貸してくれた大家も古いラジカセが中々上手く作動しなかったこともあって部屋に来て何とかラジカセを作動させることに成功したばかりであったから成り行き上片付けに来た2人と共に居り、皆が皆何が録音されているのか何とか聞きたいと考えていた。然し埒が明かず大家は階下の自分の居室に戻った。友人は何か飲む物等を買いに部屋を出た。ケンタが独りで居た処へ若い夫婦が隣に引っ越して来たと挨拶に来て菓子折を置いていった。何気に開けてみると入っていたのはカセットテープ、それも皆が聴きたがった遺言のパート3であった。早速聴いてみるとそこには恐るべき事実が録音されていた。
     その事実とは、叔父が自衛隊員であったことと関係していた。既に人々の記憶からも半ば忘れかけられていた日本最大の犠牲者を出したとされる航空機事故として処理された事件に自衛隊員らが動員され、証拠隠滅の為に証拠となりそうな総ての物証を焼き払った任務に纏わる告発であった。事件からはワンジェネレーション以上の時が経ってはいたが、未だに関わった自衛隊員達の不可解な死や自死が多発していたことも伯父の同僚の自死を巡って訪ねて来た妹の話、霊となった伯父が語った自らの死因からも明らかになり事件がずっと生き永らえて関係者に重く圧し掛かっている実態が露わになる。
     話は前後するがこのテープ内容に被さるようにパート3のテープが入った菓子折を持って来た若夫婦が伯父を追いかけまわしていた理由が分かってくる。若夫婦、実はこの事件で墜落時には未だ生きていた被災者であり、他にも多くの被災者に助かる可能性があったことから、また片付けを手伝ってくれている友人の叔母が菓子折若夫婦の妻であることからの因縁で既に冥界の人となりながらマサヨシの霊は、若夫婦の霊たちに追われていたのである。
     ラスト直前、改めて伯父はケンタにテープは処分するよう忠告し、命に気を付けるよう告げる。2人が総ての片付けを終えて大家に挨拶しアパートを出た直後、人身事故が起こった音が聞こえる。答えは読者にも直ぐ想像できよう。
     そして世の中は何事も無かったように回ってゆく。一番怖ろしいことは、何事も無かったかの如く総てが隠蔽され人々は知らんぷりを決め込んでただ粛々とちまちました人生を送り続けるという事実だ。この事実は、ほら君の斜め横の薄暗がりで薄笑いを浮かべている。


  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    本編は問題提起しているのに、コメディ部分が多くて力を抜いて見れる内容。
    特に大家さん役の岡村多加江さんの雰囲気がとても良かった。
    ラストはまさかの・・・・でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    生活圏内のどこかで繰り広げてられていそうな光景から、故人の告白テープを発見した事によって段々ときな臭く意外な展開に
    とても近しく感じられる登場人物たち&成り行きだけに、うっかり社会の闇に触れてしまった感触が何とも薄気味悪い
    薄気味悪いというのに同時に笑いも両立させてしまうという、如何にもチャリT企画さんらしくて面白い公演

    立場によってどうしても“事件”に対しての反応は違ってくるし、そこから妙味が生まれてくるわけで
    立ち位置の全く異なる人間構図がいつの間に…と言って良いくらい自然に出来上がっているのだから「やっぱり巧いなぁ」と唸ってしまう
    どの立ち位置にしろ「貴方ならどうする?」と問われているようでありながら、ほぼ答えは用意されているという
    むしろその答えの方に考えさせられるのだけれど、ついつい可笑しいシーンには笑ったりしていて
    ついつい感情が矛盾してしまうところが一番怖いかも

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初めてちゃんとチャリT企画さんを観ました。かなり社会派ですが、笑える要素もあっていいですね。ストーリー自体がかなりしっかりしていて先が気になる展開なので個人的にはもっと振り切って怖くても好きだけどそうすると重すぎるのかなぁ。バランスが難しいですね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/08/30 (金) 14:00

    とことん怖く、深刻に描こうとすればそういうふうにも描ける題材を、笑いやおふざけを混ぜて取っ付きやすくしている作風はいつもの通り。この作品の元となった謎の多い飛行機墜落事故(?)、一刻も早く真相が解明されることを私も願ってます。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/08/30 (金) 14:00

    座席1階

    カセットテープを愛用して音楽を聴いていた世代にはぐっと刺さる舞台。開演前に流れている昭和のJポップも盛り上げ効果が絶大だ。

    とあるぼろアパートで白骨化死体が発見され、たまたま連絡が付いた故人の甥が残置物の片付けのために友人を伴って訪れる。故人はカセットテープにある告白を残していた。今どき、カセットテープを再生するラジカセを探すのも大変だが、昭和世代の大家さんから借りて再生する。気を持たせたまま終わるA面を聞き、さらにB面を聞く。ところがそれだけでは故人が言いたかったことはさっぱり分からない。そんな時に、ひょんなことで別のカセットテープを甥が手に入れる。
    「ふざけた社会派」を標榜するチャリT企画だが、今作は結構シリアスである。もちろん、笑いのツボはあちこちに仕掛けられていて面白いのだが、この舞台が伝えるメッセージは明白だ。いろんな事件・出来事を取り上げているチャリT企画。さすがに今回扱った事件は単純に笑い飛ばすわけにはいかなかったのだろう。いつもとテイストは少し異なっても社会派劇としてのずっしり重いところをしっかり押さえていた。これはこれで、納得できる舞台である。

    おもしろかった。見た方がいいと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/07/02 (火) 19:30

    座席1階A列11番

    公演初日に最前列で鑑賞。

    コメディーとトラジディーの入り混じった展開は劇団チャリT企画らしさが感じられ、「軍隊が守るものは何なのか」を教えてくれる秀逸な作品でした。

    「推し」の本宮真緒さんが本当にお美しい。

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