二十一時、宝来館 公演情報 二十一時、宝来館」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/06/26 (水) 20:00

    わおっ!ナニコレな灰皿が喋る舞台。
    同級会での昔の思いや、今現在のこととか
    すごくリアルで可笑しい。憎たらしくもあるけど面白かった。
    他の灰皿も観てみたかった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/06/28 (金) 20:00

    On7とは5つの老舗劇団(青年座・文学座・俳優座・演劇集団円・テアトル・エコー)に所属する同世代の中堅女優7人による演劇ユニットで、2013年2月に始動。
    ただ今回は青年座3人+テアトル・エコーの計4人による公演なので、miniOn7となっている。Miniとはいえ、On7としては「七祭〜ナナフェス〜」以来3年ぶりの公演だ。その公演は竹田モモコ作の幡多弁(高知県西部の方言)での会話劇「二十一時、宝来館」。

    灰皿役は客演の男優2人を交えたトリプルキャストになっているのだが、やはりここはOn7メンバーのみで上演されるヴァージョンで鑑賞。最前列の桟敷席(背もたれ無しのベンチ席)で。

    (以下、ネタバレBOXで…)

    ネタバレBOX

    取り壊しが決まったホテル「宝来館」で五年ぶりに行われている高校の同窓会。全館禁煙となり喫煙室には上部をラップで巻かれ「使用禁止」と大書された赤い円柱形の灰皿が置かれている。
    ここにやってきた3人の同級生(女性)それぞれの情念と思惑とが絡み合い、そこに灰皿も加わっての騒動が。
    演じるのが老舗劇団に所属する女優だけに演技力に富むのみならず、この3+1のキャラクター設定が絶妙で、時には笑い、一旦宴会場へ行ってワイン片手に酔って戻ってきたゆかり(尾身美詞)とちぐさ(安藤瞳)が一瞬睨み合う場面の凍り付いたような空気感に背筋が冷たくなり、わずか60分の作品ながら観応えは充分。
    殊にラストに灰皿が「続き、見れる~!」と喜色満面で口にする一言が効いている。本当に続きが観たくなってくる。

    因みに当初発表されていた配役ではOn7メンバー4人のみのヴァージョンでは灰皿役は宮山知衣だったのだが、稽古が進む中で小暮智美に変更されたのだったが、これは正解だったろう。冒頭から小暮の思わぬコメディエンヌぶりが発揮され、表情や動きが活き活きとしていた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「灰皿役」とあるので擬人化の遊び要素がありそうだが回替わりのゲストが矢部氏、青山氏、On7メンバー(当初宮山だったのが小暮に替わり、宮山は小暮灰皿の回のみ人間役で参加)と、余りにかけ離れたチョイスでどの回に行くか正直迷った。擬人を演じる姿が想像されてしまう矢部氏より、On7フルの回、または予想の付かない青山氏の回が良いな、と思い始めるも行き易さを優先し、結果矢部氏の回を観た。予想通り「予想を裏切らない」演技であり佇まいで正直裏切って欲しかった(灰皿というモノに扮してるのに違和感がないのである。違和感がない事は逆に「?」を残す。俳優は役になりきって演じるのでなく、演じる姿(俳優自身)をさらしてナンボだったりするので、矢部氏は円筒形の灰皿(赤い)を頭に被り全身真っ赤なタイツ姿をさせられた事に、些かの違和感を覚えたならばその事態に何らかのアクション、抵抗感や違和感が漏れる等の内的アクションがほしいし、逆に心地よいのであればそれを全開で伝えて欲しかったりする。
    とは言ってもそれは役者としてはかなりら高度な技に属するのだろうが。。
    無茶振りにどう応えるか、というお題のようなものだ。
    とは言え話は面白く、高校時代の同窓会会場のホテルの喫煙室での短い芝居の中に、三者三様の時代を反映した生きる切実さがあり、その模索の先は暗澹としているが仄かな救いの予感のようなものもある。三人を点とした面は群像を作っていてそれが胸をざわつかせる。
    灰皿の語りから始まった劇は最初標準語だったので「おや!」と驚いたが、女性らの登場以降高知版(幡多弁)がスタンダードとなり、安堵。耳に心地良く台詞を聞いた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ●チームを観劇しました。
    女性の心の奥底が垣間見えて、こういう人いるよな、いたよなと思いながら観ました。
    とてもリアル感がありました。
    約55分の舞台でしたが、面白くてあっという間で、欲を言えば、もっと観ていたかったです。
    役者さん達の演技も良く、魅力的な役者さんだと思いました。
    楽しい時間を過ごせました。

  • 実演鑑賞

    地方の女性の後期青春劇スケッチである。時折、新劇団の作者としても名を見るようになった作者なので見物に行った。
    高知県の片田舎の地方のつぶれそうになった宴会ホテルで三十代後半の高校クラス会が開かれている。たばこも据える休憩室が舞台だが、いまはたばこ受難期だから、もちろんタバコは吸えない。使えなくなったたばこの灰皿が一人の登場人物で、あとは三人の同級生。いつまでも高校気分のままなんとなく都会と行き来している女、地元で子持ちになった女。達観している地元のクリーニング屋になった情報通の女。灰皿が擬人化しているところがミソでコメディタッチである。1時間。
    まずまずの出来だが、大きな発見もなく器用にまとまっている感じで、まだこの作家よくわからない。筆者は舞台となった高知の片田舎は若いころの仕事の関係で、ちょっと知っている。六十年前は、もっと奔放な人物がたくさんいて仰天したものだが、今は、都会も地方もあまり変わらないな、とちょっと寂しい気分でもあった
    疎開中に獅子文六がこの地と山一つ越えたところを舞台に書いた南国滑稽譚とか大番の世界は、そのころは現実だったのだから。
    余談で言うと、この新しい小劇場、折りたたみいすは仕方がないとはいえ、あまりにも小さすぎる。中学校の生徒までのようなイスでは、夏場隣席の人の肌にも触れてトラブルが起きないか、と思ってしまう。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても面白かったです。本音が見えかくれする様が分かりやすく表現されていて素晴らしかったです。あと、灰皿よかったですね。方言もよかった。楽しい時間でした。ありがとうございました。

このページのQRコードです。

拡大