満足度★★★★★
変態だった
変態でどこか自分に跳ね返ってくる生命とそこから溢れ出した精神世界があの狭いマンションの1部屋の中に作られた狭い舞台上で行なわれており、そして観客はそれを覗き込むように眺める。人の部屋を覗き込むという変態行為を行なっているような感覚
容には関係ないのですが、庭劇団ペニノのはこぶね公演は、あの狭いマンションの一部屋でしかもの人数しか観ることが出来ないという、なんだか観ちゃいけないもの観ているという背徳心とここにいる人とこっそり秘密を共有しているような心浮き立つ二つの異なるものを体感しました。
満足度★★★★★
すべてが怪しい!
待たされるのは住宅街のマンション前。
連れて行かれる先はどこにでもあるマンションの1室・・
映画エレファントマンに出てきそうな見世物小屋で繰り広げられる
一見ピュアそうな主人公の妄想話!
60分を濃密に観劇。
細部まで凝った美術が世界観を立体的なものにしていました!!!
満足度★★★★
予想を裏切らぬ美しさと「なにか」
「誰も知らない貴方の部屋」
「貴女」ではなく「貴方」なのがポイントですよね。
覗くに相応しい秘密の部屋「はこぶね」。40平米の2/3が客席で残りが舞台だそうな。狭い舞台にもさらにいろんな工夫がしていって、演者も背筋を伸ばして演技できないくらい狭い。舞台の美術や登場人物の衣装・意匠?は長い時間考えられ磨き抜かれた感漂う。最初のワンシーン見ただけでその完成度に圧倒される。
タニノ氏の妄想世界は魔術的な美しさ!!
青いタイルの部屋は夜の森の如く、白いタイルの部屋は手術室の如く、椅子も机もランプも徹底的に男性器意匠化していますが、生々しいはずなんだけど綺麗だなって思えるし、普通に笑えるし、実はこの妄想世界って誰も知らなくて誰もが知ってる世界何かもしれないって。
動物が出てきますが、ファンタジック。ドイツかロシア民話みたいな感じ、寓話絵本の挿絵殻出てきた感じ。こういう造形ってどういう発想でできるんだろう?
とにかくどこをとっても完成度高く美しい!!これで2500円で本当にいいのかな。面白かった。ただ、あまり「演劇」っぽくないかも。
あと、これからいらっしゃる方、お席を選ぶとき、できれば一番前のお座布団のお席がよいように思います。ただ足は痛いと思いますけど。