満足度★★★★
ピカレスクとシュールの2本立てで、新春だなー
『三人吉三巴白浪』は、いわゆる「白波モノ」であり、とんでもないピカレスク。
そして、105年ぶりに上演される『奴凧廓春風』は、親子孫三代の競演がウリの、これまたとんでもなく、シュール(?笑)な物語。
満足度★★★★
初歌舞伎
「奴凧廓春風」
空高く宙吊りで踊るのが御趣向、面白い。猪狩は、「今年、辰年だよね?」とツッコミたくなるけれど、大猪退治は盛り上がったし、猪を捕らえて見得、バックに富士山と初日とは正月らしくおめでたい。
「三人吉三」
「奴凧廓春風」をやらずに、大川端以前の"庚申丸"にまつわる場面も入れたらいいのじゃないかという気がしなくもない。福助のお嬢吉三がハマリ役、振袖姿の毒婦って感じで、悪さプンプンでたまらない。