満足度★★★
あの劇場にこんな回り舞台が!
箱庭円舞曲の古川貴義さんの新作を、青年座の磯村純さんが演出。私はもっとじめじめして、ダークな方が好み。父が燃えなくて、ずっと浮いてる感じだったな~と。
満足度★★★★★
古川作品の新たな可能性
箱庭円舞曲とはひと味もふた味違う古川貴義さんの魅力が沢山詰まっていました。家族モノをただの家族モノで終わらせない、様々な工夫が見事に決まっていて、素晴らしかったです。個性的な俳優、回り舞台を用いた演出、どれを魅力的でした。
満足度★★★
THE家族劇
家族の断面を様々な角度から垣間みれる舞台だった。
ザ芝居、ザ演劇を純粋に心地よく楽しめた。
それは青年座という歴史ある劇団の実力だからなのか、
もしくは脚本の力、演出家のマジック、俳優陣の力量なのかが明確にわからないところが今回の魅力であった。
家族とは絶対的なつながりの中で温かく、そして、はかないものである日常の積み重ねを、『父の還暦を祝う旅行』というイベントを通してそれぞれの人間の心理が最後まで綿密に描かれていた。何気ないことが切なくおもしろかった。最後の60本の蝋燭を吹き消すシーンは、結末を予想できながらも、人々の家族に対する素朴な理想像への願いが込められているようであり、見えない一体感を体感することができた。
満足度★★★★
家族旅行
家族旅行って、なんかいいなぁ。それぞれの知らない一面をみることができる。家族だからと言ってなかなか話をする機会もないですからね。特にみんな大人になってしまうとね。そんな意味でもすごく楽しかったです。舞台美術がまた面白かったです。
満足度★★★★★
家族間のやりとりの懐かしさ
とても面白かったです!
2時間ちょっとがあっという間でした。
最近はどこもかしこも家庭劇ばかりで、また家族の話かーと思っていましたが、普通のホームドラマにならず、押し付けがましい美談でもなく、すんなり入ってこれました。
もう実家を出てから長くなりますが、兄弟のやり取りをみているうちに、あぁ家族のやりとりってこうだったなぁ、とか、お姉ちゃんはうちとそっくりなくらいわがままだなあとか、状況がまったく違っても不思議なくらいのめり込めました。
ひとえに、脚本はもとより、俳優の方々と演出家の方が、とても丁寧にそれぞれの登場人物を作り上げていったのだろうなと思います。
満足度★★★★★
面白かった!!
なるほど、確かに「父が燃える日」でした。
セットが凄い!まさかの仕掛け。
分かりやすい脚本、演出で誰にでも楽しめるTVドラマみたいで良かった。
家族でもそれぞれ言えない事があるし、男でもあり女でもあるわけで。
だけど、家族って良いものだなぁと思わせてくれる作品でした。
自分も長男なので兄の良かれと思ったことが裏目に出る気持ちが良く分かって笑えた。
古川作品、次は箱庭円舞曲の本公演を観たい。
満足度★★★
収束への算段間違いが見える
途中まではね、実に面白いんですね。
場転の度に、毎週楽しみにしている連続ドラマの次週放送を待つような心境でした。
堅物だった青年座が、劇団全体、丸みが出て、弾力性が出て来た印象で、これはかなり面白い!!と楽しんで拝見していました。
ところが、終盤に近づくに連れ、この軽快な歩調が乱れ、姑息なリアル感を持ち出したがために、逆に鼻白む展開になって来たのが、とても残念でした。
役者さんは、総じて、皆いい。特に、小豆畑さん、前田さん、万善さん、宇宙さん、名塚さん、山本さん。
名塚さんは、一目で大ファンになりました。こういう、リアルに元気の良い芝居をして下さる若い女優さんを観るのは本当に久々で、まだ演劇界、捨てたもんじやないと嬉しくなりました。
満足度★★★
役者も戯曲も素敵な部分が多かった…が
役者さんも上手く、セリフも興味深いモノが多かったのに、イマイチ楽しみきれなかった…。演出が戯曲の良さを引き出しきれなかった印象です。「ハマってない」って感じたシーンがかなり多かったですね。上演時間の2時間15分は、やはりチョット長過ぎ。もっともっと間を詰めた作品にすれば、2時間程度にはなったのではないでしょうか??どのシーンも同じようなテンポ感での2時間越えは、さすがにしんどいです。また、丁寧過ぎる程に丁寧な役者さんの芝居が、逆に作品の矛盾点というか違和感を出してしまった気がいたしました。デリケートに作る部分を、演出家サンが間違えたのかなぁ。まだまだ全然、発揮されてない良さが一杯の公演だと思っちゃいました。なんかもったいなかったなぁ~。