背水の孤島 公演情報 背水の孤島」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    重量級
    TRASHMASTERSOULから
    毎回観てますが、どの作品も素晴らしいです。

    今回は特に、時流の暗さの中で
    重量級のストーリーと、超絶舞台美術がガッチリ噛み合って
    凄みを増している気がします。

    相変わらず、前半から後半へ、目の眩む転換。

    矢継ぎ早に繰り出される会話の中で国家の存亡が決まるスリリングさには、
    地震を経て現実感がようやく追いついてきた気さえしました。

    3.11から半年が経ち、いよいよ舞台上にカタストロフィー的ともいえる
    重い作品が出始める幕開けになったんじゃないかな、とも感じます。

  • 満足度★★★★★

    すごい作品
    3.11を題材にものすごく深く掘り下げている。
    前半と後半はテイストが代わり、怒涛のごとく話が展開していく。

    近未来のSFのような仕上がり。こうでないことを祈るのみ

    3時間超の長さであったが、しりも痛くなるのを忘れたような骨太の作品であった。

  • 満足度★★★★★

    真骨頂は後半
    被災地におけるあまりに人間的な現実を描いた前半だけでも凄い作品だと思いますが、それを起点とした近未来予測としての後半がこの劇団の真骨頂でしょうか。現実の20年後がここまで醜くなってないことを切に希望します。

    終演後のロビーがタバコの煙でアヘン窟状態だったのには閉口しました。

  • 満足度★★★★★

    やっぱり凄い
    久々にトラッシュの舞台を見に行きましたが、
    やっぱり凄いです。
    震災をこんな切り口で描けるのは、トラッシュだけでしょうね。
    3時間10分があっと言う間に終わりました。

  • 満足度★★★★★

    引き込まれた
    笑いなしの社会派ドラマで3時間10分あっという間。素晴らしい作品だった。
    被災者とどう向き合えばよいのか真剣に考えさせられた。
    後半の永田町編がやや強引に思えて残念だった。
    セットチェンジがお見事!
    すごく強いメッセージを受け取った。

  • 満足度★★★★★

    期待以上!!!
    前作「奇行遊戯」も良かったけど この作品はそれ以上かもしれなせんね。
    休憩なしの3時間10分 多少おしりが痛くはなったけど、全く飽きることなく 集中して観れました!!

    2部構成の作品だけど それぞれ独立した舞台にしてもおかしくないほど どちらもしっかりしたテーマが見えました。

    1、2部ではメインキャストをちょっと変化させているところも面白い。
    そしてそれぞれのキャストさんがめっちゃめちゃ 素晴しかった~!!

    ネタバレBOX

    やはり圧巻は大転換でしたね!! 今回は2回の大替えがあって 知ってはいるものの 短時間での見事な転換は 素晴しすぎーー!!

    前編「蠅」は石巻の被災者のけっして報道されない 内面が描かれていて 胸が詰まる思いでした。

    一変して後編「背水の孤島」では それから何年後かの東京を舞台にしたストーリーですが、 かなり突拍子も無い展開はリアルさよりも空想的だけれども  やはり2つを同時に見ることに中津留さんの深いメッセージがあるのでしょうね

    残念ながらこの回は7割程度の客入りでした・・
    もっと たくさんの人に観てもらいたい!!!
  • 満足度★★★★★

    311事件のその後
    昼割で観劇。この舞台で3300円は良心的だ。
    一幕「蝿」二幕「背水の孤島」からなる3時間20分休憩ナシの公演だったが、全く飽きずに、むしろ飲み込まれるように観た。TVの映像で客観的にしか見ていない東日本大震災だが、被災者家族を主軸にTVクルーとの見る側と見せる側の演出構成とエネルギー問題を取り上げ二部構成にまとめた社会派劇だ。相変わらず、暗転後のガラッと変わる
    舞台美術(福田暢秀)が素晴らしい。まるでマジック。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    舞台は石巻市郊外。被災して納屋で暮らす貧しい一家・片岡家にテレビの取材が入る。テレビ局はドキュメンタリー用に一番貧しい家を選び、貧乏暮らしをアピールして視聴者から同情の声を拾おうとし、片岡家の家族を利用して美談に仕立てようとする。しかし、様々なトラブルや缶詰工場からの略奪、不倫など、美談を裏切る出来事が次々と起こる。

    一方で片岡家の主は補助金を貰い多くの人々の善意に甘えて、それにすがって生きて働こうとしない。こうした人の心の腐った部分に蝿がたかる。 震災直後の混乱に乗っかって何をやっても許されるという、人の心の汚さ、穢れた人間の業を描き出した美談の裏に潜んだ矛盾を描写した問題作だ。蝿の羽音、ブーーン・・ブーーンが音響で流される。

    後半は近未来の東京・永田町。原発を推進する大臣と石巻市郊外で関った人たちが反原発派として登場する。TRASHMASTERSの近未来の設定はいつも出世した人々が登場するが今回も相変わらずだ。汚い政治の世界を全て背負ったような大臣に立ち向かう、かつての片岡家の長男の交渉術(放射能爆弾で脅すなど)があまりにも見事だった。また、大臣の吐くセリフ、「人名より統治」は政治の世界では、それが正義なんだろうな・・。などとリアルに思える。

    エネルギー政策に関して、樹木の太陽光発電機は凄くいいアイデアだと感心し、表現者として物申す姿勢は中津留章仁ならではだ。政治の腐敗と日本経済、被爆者の問題を取り上げた舞台だった。字幕で「希望などない。それでも生き続ける。」はドカン!と心に響き、涙する場面もあった。見応えのある3時間20分。時間のある方は是非に。素晴らしい舞台です。

    追伸:役者全員の演技力が素晴らしい。セリフ噛みもあったが、この長丁場、致し方ないと思う。問題は当日パンフだ。できたら役柄も載せて欲しい。メモ取るのが大変なんだってばっ!笑
  • 満足度★★★★

    社会派
    がっつり骨太な舞台、3時間10分休憩無しだったが、前後半に分かれダレる事無く舞台に集中できた。
    虚構の中にリアルな情報を盛り込んであり震災による被災、エネルギーに関する問題など考えさせられた。しかし、あの場面転換の技は凄い。

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