満足度★★
池袋の日常に埋没してしまったと感じた
都心の喧騒(電車がホームに到着するアナウンスや電車が通過する騒音、地上から届く無数の通行人のざわめき)、借景としている新宿方面を見通す夕闇の風景、そして顔に当たるそよ風に作品が埋没してしまったと感じました。ただ、佐々木敦氏がTwitter で言っている、彼らのクリエーションの本質は静的で単調な表現の連続の先にあるという意見はなるほどそうかなと思いました。つまり、自分の維新派に対する期待と彼らの創作の方向に隔たりがあったため、今回のように壮大なセットを用いない作品に対して置いてきぼりを食らってしまったのかなということです。
満足度★★★★★
雨の風景画を堪能。
白塗りをすることにより、よりそれぞれの役者の個性、身体が浮き立つよう。
誰をみても、どこをみても美しい魅力に溢れていた。また、ただそこにあるはずの周囲の情景が、緻密にレイアウトされたかのようにシンクロし、わたしの五感と身体的知性が激しく揺さぶられて仕方なかった。
この日は途中からかなり雨が激しくなったけど、光るアスファルトが「風景画」のはかなさを、さらに際立たせてくれたようにおもう。
満足度★
19時から
え?なんでこんなにつまんないの?こんなの維新派じゃないやい!
なんか素人が作った出来損ないのコンテンポラリーダンスみたい。
場所も悪い。もっと臨海の方とかに、もっと広くて良い場所なかったの?
満足度★★
都市の風景
維新派を観るのは今回が初めてだったのですが、写真で見たことあるのものより小ぢんまりした印象でした。
男女とも白の半袖シャツと黒の半ズボンで揃えた24人の役者達がフォーメーションを変えながら行う身体表現と奇数拍子のリズムに乗せた台詞を駆使した作品でしたが、ユニゾンでの動きが不揃いで緊張感がない反復が続き、退屈さを感じることが度々ありました。ダンス作品のようなダイナミックなユニゾンにする必要はないと思いますが、もう少し全体的に精度を高めて欲しいと思いました。
ところどころに面白い表現があったのですが、それが作品全体としての強度に繋がっていなかったのが残念でした。
池袋の真ん中という面白いロケーションなのですが、周りの賑やかさから隔離されたような空間で、線路に対してしか開かれていない場所だったので、期待していた程には都市の中での野外劇という特殊性が現れていなかったように思います。通行人や他のビルから見ることが可能な場所であれば、役者を見る観客、観客を見る人々、という入れ子構造が生まれて面白くなると思いました。
舞台奥にずらっと並べられた東京のビルの木製ミニチュアもそのような環境であれば「都市の中の都市」としてもっと効果的に感じられたと思います。
音楽で使われていた音色が本物のストリングスやピアノのものではなく、シンセサイザーの音だったのが安っぽく感じました。スモークや照明効果の多用も逆に役者の存在感を弱めていたと思います。
満足度★★★
風景画
東京の新宿副都心が背景にあって、東京そのものが舞台だと思うとスケールの大きさが感じ取れてよかった。
天気や時間によって見える景色が違うので、同じものは二度と出来ないと思い観劇。
何となく表現したいことが感じ取れたような。
ただ、90分が長く感じた・・・。
満足度★★
「維新派」が「東京(池袋)」と共鳴することで、さらに見えてきたのは「維新派」自身だった
池袋西武百貨店の「野外」を使っての公演。
ミニマムで、借景たる池袋(東京)を見せていく。
満足度★★★★
初・維新派
各所に風景的なものが散りばめられ、役者も風景の一部を表現する。電車のアナウンスという東京的なものもあれば、ベランダの日常風景を切り取ったかのような東京だけに限定されない場面も見られる。
集団を上手く利用し、美しくて、楽しめる舞台芸術であった。DVDを観よう。
満足度★★★★
17時正解!
通常の演劇ならあまりない5時から。
だんだん薄暗くなりつつあるときに照明も徐々に明るくなってきて
影もだんだん長くなってきて、空気のひんやり感が心地いい夜の始まり。
照明や立ち並ぶビルの眺めや効果音と、
規則的なのか不規則的なのかわからない動きの演者たち。
生の維新派に触れて良かった。