満足度★★★★
「新釈版」として加筆・割愛
【総論】
90年頃の映画、東京芸術劇場小ホール1での舞台版初演、青山円形劇場での再演、比較的最近の青山円形劇場など上演される度に観ており、原作(や21世紀版の映画:これは妾の子的存在だが)も好きな身として「やはり名作」と再認識。で、今回は「新釈版」として加筆・割愛してあり、その意欲やよし。結果的に加除部分は一長一短…いや「二長半短」といったところか?←大好きな作品であるがゆえの個人的思い入れや偏見・私見に基づくモノも含む
【各論】
終盤で志水と倉田を見る杉山を花道に置いたのは画的にアリだが、そのために過半数の観客が彼女の存在に気づかないのは惜しい。何とか舞台上に置いて見せることはできなかったか?
また、進路指導室での志水の問いへの回答をマイルドにしたのは何故? あそこはストレートだからこそ次の「別に。言葉通りの意味ですけど」が活きるのでは? 敬語に関するやり取りの割愛も残念。(この2点は完全に私見)
一方、20年前の作品をイマにするべく携帯を登場させたり(オリジナルにもあったが忘れているだけかも?)、2年生たちのパートを膨らませ「あんな作品」のタイトルを出したり、あと、本番直前にチェーホフの「桜の園」のシーンを多めに入れたりの工夫は◎。
さらに、装置の工夫で部室、進路指導室、外(校門あたり)、講堂の舞台などを表現し分けたことや、客席開場時から本編開演直前まで「前夜の部室での稽古風景」を見せること、そこに開演前の諸注意を入れるその方法なども良く、総じて満足。
ただ、前夜の稽古が遅くなったようだが、あの後に美容室が開いていたのか?という疑問は残る。(笑)
満足度★★★★
青春
決定的に事件っぽい事件が起こる前の、ハラハラ感の演出が、淡々とした展開に上手い味を添えていて面白い。上演の可否やらタバコの行方やら恋路の行方やらが、結果がわかる前の高揚というか、青春の些細なところに感じ入る繊細さなどを髣髴とさせて、些細な出来事を大きく膨らませる演出が見事。
満足度★★★★
神奈川まで行った甲斐がありました
開演時間前30分位から既に本編の序盤的に芝居は始っており、演劇部教師・里見先生が演劇部の演技指導をしているシーンから観たのだが、この演技がみな自然でびっくりしたほど。また指導が終わり、高校2年生らが掃除をサボり戯れる場面はリアルだった。これから観に行く方は少し早めに会場入りされると楽しめる。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
始まる前も緊張感があって良かった!!
全席指定だと思って余裕で行くべからず!
入場すると、そこは発表会前日4月13日夕方の里見先生と演劇部員たちの最後の練習風景のシーンでした。
お芝居本編は演劇部員たちが中心です。練習風景では岩野未知さん演じる里見先生の熱血指導振りが見られますので早めに行って要チェックです!!