又聞きの思い出 公演情報 又聞きの思い出」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    う〜ん?
    いつも安定した演技力からなる舞台に引き込まれる。しかし・・・今回はちょっと現実に戻りハラハラが・・・それがとても残念。

  • 満足度★★★★★

    楽しめた~!
    芸達者な役者さん揃いで、肩に力を入れずに楽しめました。
    ザ・ポケットは初めてで駅から近いのにわかりにくい。でも、素敵な劇場でびっくりしました。
    尾身美詞さんは、何かの舞台でも要チェックしていた私の中で花丸上昇中の女優さんです。今回も自然体なのに輝いていらっしゃいました。

  • 満足度★★★★

    なるほど、そういう意味?
    昔、まだ若かりし頃、ウディ・アレンの映画は、よくデートで観に行っていたので、ハートフル・コメデイタッチの芝居なのかとばかり思っていました。

    ところがどっこい、かなりストレートな家族劇。自分には思い当たらなかったとしても、誰か知人の家庭では似たような状況が展開されていそうな、万国共通の普遍的なストーリーが、そこに描かれていました。

    ストリーテーラーである、アルマの最初の台詞で、この題名の意味がわかり、なるほど、面白そうと、観客に興味を抱かせるのが、巧みだなと感心しつつ納得しました。

    意外性がないと言えば、そんな気もするけれど、家族の間では、ありがちな感情の行き違いの様が、普遍的なので、それ程、古臭い印象は受けません。

    前回公演では、これ以上ないというくらい、憎たらしいキャラの人物を熱演された重藤さんが、今度は一転、悩める青年を好演していて、役者力のある方だなと驚きました。

    久々に舞台で拝見した萩原さん、時折、台詞を言えるかとハラハラさせられる場面があったのは、残念でした。
    ダイアン役の山田キヌヲさんのスタイルの良さに、西洋人の雰囲気があり、素敵でした。
    奥村さんには、もう少し、ハリウッドで、バリバリ活躍されているエージェントの気風を体現して頂きたかったと思いました。

    もし、またどこかで、この芝居が再演されることがあるなら、今度は、エディ役は、山口馬木也さんに是非と、妄想しつつ、帰宅しました。

    ネタバレBOX

    時々、心に残る名台詞のある、心憎い芝居でした。

    幕が下りた時、後ろの男性は「こえー、こういう終わり方かよ!」と絶句し、前の女性は、「え、意味わかんない」と言いました。

    そんなに、怖さも感じず、意味もわかった私は、芝居の受け止め方って、人それぞれだなと、改めて、認識しました。

    誰にも、家族に言えない想いがあったり、配偶者でない人に惑わされたり、夢と現実の狭間で葛藤があったりと、描かれる世界が万国共通なので、きっと誰もが、登場人物の誰かに自分を投影して観られる芝居だと思いました。

    親の愛情を感じられずに、どこかに愛を求めて、放浪しているアルマを観て、昔、ウディ・アレンと恋愛関係にあったダイアン・キートン主演の映画「ミスター・グッドバーを探して」を思い出し、その時感じた心のヒリヒリが再燃して、何故か、帰り道で泣いてしまいました。

    親子の関係というのは、どこの世界でも、そのバランスが難しいものですね。お互い、愛情がないわけでもないのに、どこかで、歯車の噛み合わせがズレると、男女関係以上に、なかなか元の鞘には収まらないものなのかも。
  • 満足度★★★★

    家族の確執
    物語をウルフ家の長女がナレーターとして進行させる。家族の歴史を時間軸を交錯させながら展開させるが、手法としては新しくない。物語りもしごく解り易くベタだ。最近、特に思うことだがベテランの俳優も小劇場の著名な役者も演技力に殆ど差はない。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ウルフ家の家計を継ぐと期待されて育った長男エディ。しかし彼は両親の期待の重圧に耐え切れなくなる。一度は自分の夢の為にカリフォルニアへ行くも父親の破産で実家に舞い戻ってくる。

    その影でウルフ家の長女・アルマは女として生まれたことが、男の子を欲しがっていた父親の失望の的となってしまう。感受性が強く敏感なアルマは両親からの愛情を受けずに育ち、結果、本当の愛を求めて男から男を渡り歩くふしだらな女と化身してしまう。彼女がここでのナレーターだ。

    やがて父親は長男・エディに執着し家計を継ぐことを強要し、一方でアルマの奔放さを嫌い突き放す。妻の居る身の、エディの忘れられない恋と、父親の不倫相手への想いを血の継承のごとく描写しながら結局薬局、ここに登場する男は全て妻よりも他の女を好きだという。笑

    男の性なのか、どちらの妻もそういった夫の告白に傷つき、絶望し耐えるのである。身ごもっているエディの妻は、哀れ生まれ来る子供と一緒に捨てられる運命にあるのだが、こういった筋書きもやはり1950年代という古い時代の象徴なのだとも思う。

    結局、両親の期待を裏切りエディは父親の現金を盗みカリフォルニアへ飛んでしまう。家族の愛憎劇。

    キャストらの演技力はそれなり。ワタクシはいつも演技力の面に於いて好きな小劇団の役者と比較してしまうが、今回のキャストらは彼らと比較しても同等かそれ以下。演出のレベルも特に際立ったところはなかった。
  • 満足度★★★★★

    ベテランの貫禄
    ベテラン役者揃いで安定した演技を堪能しました。
    筋も面白い。

    ナレーターを兼ねていた家出娘がタバコ吸い過ぎで、こっちのノドまで痛くなって、咳払いを我慢するの大変。電子タバコで代用しても作品にとって全然マイナス要素ではないと思いますよ。

  • 満足度★★★★★

    場面転換の妙、素晴らしい!
    1950年代のアメリカ、音と光の変化やストップモーションで時間と場所をパッパッと切り替えながらどんどん進展していきます。顔をアップにして次のシーンに移るようなテレビドラマ的印象を受けました。

    ネタバレBOX

    常々自分の経験、男遍歴を将来小説にしようと冗談めかして話していた娘ですが、結局は実家の崩壊過程の方がより波乱万丈だったことが分かり、皮肉に告白する話。

    過去に戻ったり、より過去に戻ったりしましたが、話自体は分かり易く、全体が繋がっていきました。

    息子が父親の会社の金を持ち逃げするという結末自体は悲惨ですが、息子はさらに友人に騙されるんだろうなと予感させられ、えーい、こうなったらどこまででも落ちて行けーっていう心地良い読後感のようなものが残りました。

    ところで、少し古い作品だとは思いますが、娘がタバコを吸いまくっていて、副流煙が何度も客席に届きました。原作に忠実なのかどうかは知りませんが、最近の健康意識、環境問題にも配慮しなくてはいけません。ひど過ぎると思いました。タバコを吸わなくても雰囲気は充分伝わって来ますよ、大丈夫です。
  • 夢を見続ける男のサガ
    初日観劇。
    ウディアレンを古城十忍流に演ると当にこんな感じなんんだろう。
    フラッシュバックがこの芝居の要なのだが
    ポケットの舞台の狭さもあって
    ごちゃごちゃしてる感は若干否めない。
    青年座の尾身美詞さんが素敵。
    音楽はクルト・ヴァイルを使わないほうが
    オリジナル感が出たのにとは思う。

このページのQRコードです。

拡大