満足度★★
何故に紀伊国屋?
芝居に行くと配られる厚いチラシの束は、ちゃんと見ているし
シアターガイドなんぞ定期購読して、そこそこ色々な劇団、話題の
劇団は確認しているつもりでしたが、
この「ハラホロシャングリア」って劇団は知りませんでした。
ツテから声をかけてもらった縁で見に行きましたが
「何故に紀伊国屋・・・?」と不思議に思った2時間でした。
決して退屈な訳ではないんです。
ほのぼのとした、バランスの取れた
丁寧に作られた作品とは思います。
わざとらしいドタバタも、それほど不自然ではありません。
構成も、まとまっていると思いました。
しかし紀伊国屋サザンシアターって、メジャーな役者とか
劇団とかの作品が上演される劇場って先入観があったので
「この劇団は、何者なんだろう?」って思いが
終始ついてまわってしまいました。
特別、話に個性や挑発や刺激はなく、勿論話の流れに目新しさもなく役者も目を惹く方がいらっしゃる訳でもなく
シアタートップスやスズナリで十分じゃないかって
(サンモールでも中野ポケットでもいいんですが)
そういう小劇場の匂いがプンプンします。
「なんじゃこりゃ!」って後ろ向きな印象はないですが
きっと明日には忘れてしまう程度、
そしてこれから注目して行こうとは思わない作品のレベル。
劇場って2年前位には、予約しなきゃいけないって
聞いたことがありますが
2年前には注目の劇団だった役さんがいたのかなぁ、
それとも、やはり自分の認識不足・・・?
あと不思議な客層でした、学生のようなグループがいれば
煎餅食べて見ている御高齢の方もいて
(この芝居は煎餅見て楽しむような作品です)
ガハハって笑い声が劇場を包んでいました。
本当、この劇団は何者なんだろう・・・?
満足度★★★
どの層にも共通して笑えるコメディ
とある方の情報で1000円ちょっとでチケットが買えたので観劇。
終始しっかり笑えるコメディに徹していてこれは非常にお見事。
この作品の初演は1996年で、まだ携帯電話が殆ど普及していない、という背景設定。初演当時は小劇場で上演していたのかな?と思える作り(そんな感じを受ける)。
ひねくれ者の私は定価を出して観ようとは思わないけど。
珍しいことにあちこちで座席のダブルブッキングが発生していた模様。
あちこちといっても分かったのは自分の席と右隣の人の席だけだけど。