満足度★★★
月蝕歌劇団の真骨頂
レトロかつ大仰な「見世物」的アヤしさ・胡散臭さ満載な昭和中期の少年向け探偵小説のオトナ版的オモムキは月蝕歌劇団の真骨頂。
また、予想通り夢二、ルパン以外にも有名キャラ(あるいはそのモデル)が複数登場してウケる。
満足度★★★
構成がやや複雑過ぎか
竹久夢二が、大正デモクラシーの中心人物である大杉栄や神近市子などと関わりがあったことをベースにして、そこに残酷絵で有名な伊藤晴雨を加えての男女の関わりも含めた人物関係を中心に置く。竹久と伊藤をデモクラシー運動と絡めたまではよかったが、ルパンの介入がやや唐突で、ちょっと流れが分かりにくくなっていたように思う。やや役者不足な印象は拭えず、特定の役者の力量に依存してしまったのも惜しい。
満足度★★★★
モデルになるということ
この劇団は「帝國人形病院」(86.7)以来。紅日毬子さんは、「存ぜぬ快楽」(3/5)で拝見。登場人物の相関関係が(近代史に疎いので)なかなか整理できずにいましたが、おどろおどろしたお話は濃厚な味付けでした。
多彩な登場人物、男と女の情、動く歴史。この時代にちょっと興味が出てきました。