「人間が集まっている場所だって動物園だよな」と再確認。
自分も昔は男の子だったので科学とか大好きな時期がありました。この物語のほんの導入までだったらその頃に考えていたかもしれないけど、そこから先は様々な見聞などもあってこそ。
扱っている内容自体はちょっと難しい。でも理解し易い様に作られています。科学へ苦手感を持って冒頭で自ら受け入れを拒否したら勿体無い。ちゃんと観ていればちゃんと入ってきます。新たなものを発見したり分からないものを解明していくのが科学。脳が発達した動物である人間だからこそ追い求めていくもの。しかしそれでも解決しない問題や現実がある。それを生み出したのもまた人間。面倒な生き物。それも含めて愛らしい存在、かな。
満足度★★★★★
若手公演と聞いていたが
過程には大きな違いがあるだろうが、最終的に出てきたものは本公演と比べても遜色がないほどに思えた。近未来、おそらく現代では理解されない生命倫理の時代。強いモチーフやプロットが自分には刺激が強すぎて、怖かった。
満足度★★★★★
会話の重なり合いで編み上がる物語
平田オリザ氏の書いたいつくかの作品が重層的に構成されており、多数の登場人物が同時に舞台にいる設定においての、会話劇のひとつの完成型を観たような気がする。
満足度★★★★
足跡を描き上げる確かさ
1週間の間にB・Aと両チームを観ました。
切り取られた時間が醸し出す実存感のなかで
浮かび上がってくる科学の歩みや
その足跡の人間臭さに
心を捉えられました
満足度★★★★
大事な事を、再確認しました
若手公演と言うものの、達者な役者さんばかりで、さすがと思いました。ある大学の研究室の1日の物語。たわいもない会話の中からみえる、それぞれの個性や悩み。理屈や公式だけでは割りきれない、人の心情、そして祈り。どんなに、科学や技術が進歩しても、変わらぬ人の思いを感じました。
満足度★★★
[カガクするココロ」と「北限の猿」の続編
某国立大学の生物学研究室での研究者たちが天才科学者・アレンの脳の受け入れを巡って延々と交わされる先端科学の議論と膨大な無駄話。
基本、続編なので登場人物は殆ど同じ。膨大な無駄話は一般企業の事務所とは真逆の緩さで、延々と続く。笑
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
「今」だからできた激しい会話劇
基本的に音楽なし、効果音なしで、激しくゆるやかさの会話(せりふ)が進んだだけで、いかにも、平田オリザ演出らしい舞台でしたし、あと、こまばアゴラデビューになる、ブライアリー・ロングさんのいい演技ががよかったです。
満足度★★★★★
今、見るということ
情勢が不測の大惨事で混乱する中ですが、出会えて良かったと思える心動かされる舞台でした。舞台のテーマの科学と、情勢の原発とを無理やり重ねて見てしまう自分もいましたが、生きる事の当たり前の喜びを感じさせてくれる内容だなぁと思いました。目の前で自分の人生とは別の日常がリアルに、でも淡々と描かれる、青年団の舞台では日常が何でこんなにドキドキするんだろう。そして幸運にも、劇場に足を運んで芝居を見れる自分の日常をとても喜ばしく思います。
満足度★★★★
普遍的なテーマ
壮大なムダ話ではあるものの非常に面白いネタ満載。みんなが意見を持っているようなテーマではあろうが、普段毎日考えるようなものでもないため、改めて考えさせられた。ただ、同時多発会話にする必然性は理解できなかった。