満足度★★★
繰り返される過ち
複雑な事情を持った家族を中心とした物語で、同じような過ちをしてしまう人間の弱さが丁寧に描かれていました。
トラウマから精神を病んだ人の描写が絶妙で、ちょっとした言動から痛々しさを感じさせ、印象に残りました。
重苦しいエピソードが続き、陰欝な雰囲気が支配的なのですが、希望が見えて来る終わり方で、後味が良かったです。
役者の演技が落ち着いていて、良かったです。出番は少なかったのですが、大家さん役の抑えていながらも存在感のある演技が素敵でした。
満足度★★★★
いつか、きっと!
深い、深い、森の中、木漏れ日を目指して歩いても、歩いても、生い茂る樹木の暗闇。やっと、たどり着けると思ったら、蜃気楼のように、儚く・・・又、絡み続ける樹木、でも歩き続ければ、新しい展望が開けるはずと思えました。
満足度★★★★★
しくしくと泣かされる
毎回のことだが、海市工房の芝居はしっとりと優しいながらも人間の奥にしまい込んだ誰にも触れさせたくない感受性をつんつんと尖った破片で突かれるような感覚になる。人は何のために生まれてきたのか、どこに向かって歩いていくのか、人と繋がりあうとはどういうことなのか、時にはいつかの森に逃げ込んでしまいたくもなる・・。そんな迷ってしまった私を誰か迎えに来てくれるでしょうか?そういった心理を追求した作品だった。
以下はネタばれBOXにて。。