モノクローム騎士 KNIGHT 公演情報 モノクローム騎士 KNIGHT」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    面白かったです
    好みの探偵物でした。劇団もシリーズも初見でしたが、人の心の弱さを描きつつ、コメディタッチで、とても楽しめました。シリーズ次回作も観たいと思わせる、探偵達の秘めた謎?もありますが、お得意のハードボイルドも、観たいと思いました。

    ネタバレBOX

    探偵の風吹淳平(白川孝さん)も、このご時世で閑古鳥。営業活動の帰り道に、バイクで引きそうになった折川と名乗る男(本田英一郎さん)に、街まで乗せて行ってくれと、頼まれ、事務所迄連れていってあげる。何かワケ有りのような折川に、「とりあえず、バイト行ってくるから、コーヒー飲んで待っていてくれ」と風吹、でバイトは、なんと!ショーパブのニューハーフ役!似合わないんだけど、生き生きとした姿には、笑っちゃう!そんな探偵らしくない探偵なんだけど、私の好みでどんどん引き込まれていきました。

    チャンピオン戦に挑もうとしているボクサーの鮎川(梅田誠弘さん)から、昔お世話になった先輩の折山を捜して欲しいと依頼され、写真を見せられる風吹。顔は折川と名乗った男そのものなのに、折山?その折山らしき男は、ニュ‐ハーフの店の飲み代を、風吹に押し付け行方不明に・・・折山捜索のはずが、事件に巻き込まれていく風吹達。

    折山はボクサーの夢破れ、ネットの犯罪者集団に落ちぶれていた。ある金庫から現金と小箱を盗むが、それを狙うヤクザと深夜曲馬団に追われていた。ヤクザ浅田(小寺良太さん)に上納しなければいけない現金は、酒やギャンブルの借金返済に使い切ってしまい、ファイティグバトル賭博に、出場させられる折山だが、負け続け。勝てる奴を連れてこいと、浅田に脅され、鮎川の誘拐を企だて、罠にはめてしまう。何も知らない鮎川は、やっと折山から連絡がきて会える嬉しさで、浅田達に拉致されてしまう。
    そこで、風吹登場であるが、ヤクザと政治家の癒着も知ってしまった彼らの逃走劇が始まる。
    風吹のアシスタント紅(小川直美さん)が、折山に自首して人生のやり直しを、勧める。折山は勝てなかったが、自分のテクニックを伝授した鮎川の成功への嫉妬から、落ちぶれていた。そんな卑怯な折山なのに、感謝して慕う鮎川の心を知り、人生のやり直しを誓うのだが、ライバル探偵片桐(むとう寛さん)の邪魔や深夜曲馬団の追手、だが謎の情報屋キリコ(大平美由紀さん)やヤクザの南雲(酒井秀人さん)の助け舟が入ったと思いきや、又追手と危機感迫りそうだが、なんか笑いありのドタバタ逃走、警察の介入も入りなんとか逃げ切れそうなのだが、折山が負傷で息も絶え絶え・・・だが、なんとか持ちこたえ、やり直しできそう!と、素敵な物語でした。


    正直、気になる点は、ちょっとあった。逃走する為のチャンピオンの歌が、やや長すぎると思った。シンプルなセットが、場面によっっては、物足りないこともあったのだが、パント的な表現が面白かったです。特に、バイク、皆で走るシーンや、ボートのシーンは好きです。

    元々、探偵物は好きだが、風吹はもっと見たいと思いました。人情味ある下町っぽさもありながら、砂漠の乾いた風も感じたり、何か過去の傷と哀愁を秘めた大人の男の魅力がありました。
    白川さんと本田さんの演技、見事でした。紅ちゃんの癒し系の健気さも好きです。キリコも謎ですが、ただの悪だけではないようで気になります。色盲のヤクザ南雲は、絵描きが趣味で、冷酷そうだが、人の良さも秘めてる感も有り、ヤクザから足を洗って、風吹の仲間になりそうな今後も楽しみ。謎のプラチナブロンドの似合うジョージ・オハラ(蒔任優吾さん)は、ダンディーで、ナイト(騎士)に相応しい感が魅力!と、次も絶対観たいと思いました。
  • 満足度★★★★

    歌舞伎町より濃かったぜ!
    いやぁ。。。「汚れた卑しき街」の住民の匂いプンプンの名演技でした。。。

    ネタバレBOX

    なかでも秀逸なのがLuna Punk Variationsの本多英一郎さん。

    顔も表情も仕草も衣装もぜ~んぶ「ダメ男」っぷり炸裂っ!

    ボクは、ズーっと本多さんに「イラッ」としてました!笑

    このシリーズは、「ハードボイルド」ならぬ「ハートボイルド」を狙っているらしく・・・笑いも散りばめられていて、狙いは成功していると思います。

    またまた観てしまったニューハーフ(というよりオカマちゃん系)のショーも、「あっ・・・このクオリティーは、ちゃんと取材してるっぽいな」って感じの出来だったし。

    ま、とくに必要の無いシーンではあるのですが・・・しっかり笑いました!

    ただ、ラスト近くで披露された「敵役もそろってのダンス」は、ボクにはレベルが高すぎた!

    今でも西村晃の水戸黄門を愛してしまっているボクにとって、「真の敵役」には、ずっと悪くいて欲しかった!

    ま、役者さんの演技力で、次のシーンではすっかり「憎らしく」なっていましたが。。。

    あと好みで言うなら・・・色盲のヤクザ南雲は、もうチト悪い感じでもイイのかな、と。

    良い人過ぎ。。。

    ・・・主人公の風吹もね。。。

    ただのお人よし。。。
    「ハード」なら、せめて競輪場で大金を賭けるとかして欲しかった(←不景気の昨今、太い勝負をする人はかなりハードでカッコイイっす)。


    次回作、楽しみです。
    次は、どんなオトコ・オンナに会えるのやら。。。

  • ハードボイルドな物語だとばかり思っていると
    泣きを見る。いや、もちろん、物語はハードボイルド的で、あのスペースであれだけハードボイルド風の雰囲気を出しているのはなかなかのものだけど(ちなみに劇団側は「今回はハートボイルド」と言ってますが)。主人公の探偵は、ハードボイルドというより朴訥ささえ感じさせるいい味があるし、危機的場面を切り抜ける方法に至っては……ああ、これ以上は言えない。誰にも予想できないと思うけど、いい意味でサービス精神旺盛です。

    ネタバレBOX

    虎の仮面をした悪党が、やっつけられて舞台から消える時のセリフが「いタイガー!」だもんなあ……(笑)。
  • 満足度★★★★

    ハートボイルド♡
    始まって気がついた,あれ?ルナパンクの本多さんじゃん(チラシちゃんと読まんかったんかい^^;)。汚れ役っていうか,酔っ払い役っていうか(以前観たときはヤク中だった。),ホント似合ってカッコいいよな^^。初無頼組合だし,騎士シリーズ第1弾は見てないんで,どうなんだろうって思ってたけど,心配無用のいい芝居でした。騎士シリーズはハートボイルドって言ってたけど,結構ハードボイルドしてましたよ。次は無頼組合の本格ハードボイルドってヤツを観てみたいな。

  • 満足度★★★★★

    普段よりソフト?
    裏の世界が間近にある歌舞伎町での上演ということで、会場に到着するまでに、この界隈の雰囲気を多少なりとも感じないわけにはいかず、気持ち的に下準備は完了。このシリーズは普段よりも笑いや心温まるシーンを増やしているらしいのだが、この劇団を初めて見た私にとっては十分ハードボイルドだった。全員いい表情をしてて大熱演だったんだけど、特に盛り上げてたのが酔っぱらいの元ボクサー役の人。ブラボー!

  • 満足度★★★★

    探偵シリーズ第2弾!!
    ハードボイルドといえばルナ・パンクの本多栄一郎だが、今回、本多と白川の最強タッグを引っさげてサウスベイシティを暴れまくるわけだが、意外や意外!今回は白井役の高橋祐斗が一身に笑いを誘っていて楽しかった。コメディ色の強い探偵もの。

    ネタバレBOX

    登場する風吹、紅、南雲、キリコらのキャラクターは前作と同じなので安心して観られるし、懐かしい。笑

    今回も探偵事務所のあるビル、ダコダハウスから物語りは始る。このビルの地下1Fにニューハーフパブ”バナナの気持ちをわかってよ!”があり、ここで風吹はバイトをしているためにニューハーフ達が芝居を彩るわけなのだが、彼女たちの佇まいのなんとも汚いこと。笑

    いあいあ、汚いニューハーフをあまり見たこともないだけに新鮮というか、自分に自身が持てるというか、とにかくとんでもないのである。

    だから、汚れた卑しき街の汚れたニューハーフらと共になかば、はちゃめちゃな展開なのだが、汚いニューハーフらがヤクザになったり謎のおっさん、ジョージ・オハラになったりするのだから、その世界感はアニメ的だ。笑

    でもって筋肉マン顔負けの挌闘家も登場しルールもへったくりもない。
    の~んびりと肩の力を抜いて観る連続、笑ハードボイルド“騎士(ナイト)シリーズ”第2弾だ。
    次回も観たい。

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