期待度♪♪♪♪♪
俄然興味が高まりました。
『視点 vol.1』にて「スプリー」を拝見し、あの40分間、特にラスト10分に詰め込むだけ詰め込んだ瀬戸山氏の脚本・演出に、とても惹かれました。
その場で『エモーショナル・レイバー』前回公演のDVDを購入したのですが、次の1月に再演が予定されている旨承り、DVDを封印して足を運ぶこととし、瀬戸山氏から前方席の方が伝わりやすいこともある旨告知があったので、早々に票券を手配し、現在当日を楽しみに待っております。
更に、1月18日深夜、重要な役でご出演と聞き及ぶハマカワフミエ氏より次のとおりツイートがありました。鍵がかかっていないツイートであり、誰でも見られることから、ネタバレには当たらないでしょう。
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■私の役は、はっきり言って目立ちます。だけど、エモーショナルレイバーは、本質的には歪んだ青春物語であり、男たちの群像劇だと私は思う。
■だけど、そんな男たちの話の中でラブストーリーを抜きにしてそこに居る二人しかいない女が背負うものの質量や比重が暗示するものは、紛れもなく瀬戸山美咲が女流作家である証だと思うし、その滲む乙女さがミナモザの色じゃないかとか、思う
■乙女は現実を見れません、いや本当は誰より見てるんだけど、それゆえにファンタジーに生きることを選ぶ、選びたがる。エモーショナルレイバー、あなたの目にはどう写るかしら。私には男の子の青春物語と、女の子の愛と救いの話に思えます。
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この3ツイートを拝見し、弥が上にも期待値は高まりました。
私は、女流作家の芝居よりも男流作家の芝居よりも何よりも面白い芝居が観たいと思っています。別に脚本家に子宮があろうが精巣があろうがどちらもなかろうが、ジェンダーが女だろうが男だろうがセクシュアリティがLGBTのいずれであろうが全く気になりません。作品によってその作家の子宮の存在やジェンダーが女であることが証立てられることになぞ、何の価値もないと思っています。
そこに、初日も間近に出演者から「女流作家」という一体どの時代の言葉なのかちょっと俄かには思い出せない単語が提示されました。当世稀に見る胸のすくような啖呵です。俄然興味が高まりました。2011年にどんな女流作家性を見せていただけるのか、心底楽しみになりました。
斯くも挑んで来られるのであれば、そもそもフライヤーに感情労働の例として、ホステスなどよりずっと相応しい売笑が掲げられていないということにも企みを感じます。きっとそのことを炙り出す仕掛けがあるものと、私も見逃しなきよう狙いすまして参ります。
男にしかできない感情労働を描くことにより、女にしかできない感情労働、両ジェンダーともにできる感情労働が、どのように逆に照射されてくるのか、本当に楽しみです。
期待度には4を付けるを恒とする私ですが、今回は5をつけます。
2011年年明け、見逃すことのできない一作になりましょう。
期待度♪♪♪
視点で気になったので
初演のフライヤーは、藤沢さんの画が目立ってた分敬遠しましたが、「視点」をみてミナモザさんが気になりました。初、本公演を拝見ですが、名作の再演なのかな?ありがたいですね。
2009年のマイベストワンが再演
初演の感想を端的に書くと「エッジがある会話劇」、そして大きな世界観まで広がるスケール感。初めての方にも解り易く、レコード屋のポップのように勝手に劇団名を挙げてしまうと、箱庭円舞曲、キリンバズウカ、エレファントムーン、ブラジル、あと手前味噌だけどMUか、などの近年の公演が好きな方は気に入る範囲かと。再演であり、トラムであり、傑作でありと、と期待しています。
2010年9月に参加戴いた『視点』での作品ともまた作風は変わっていて、初演ではリアリズムに重きを置いてある会話劇でした。それは再演でも同じかと思いますので、『視点』で御興味を持ち、また違ったミナモザが観たい方は是非足をお運びください。