満足度★★★★★
素晴らしかった!
e+貸し切り公演で足を運びました。
井上さんの「僕こそミュージック」は本当に素晴らしかったです…。
本当にあの人こそ音楽!って思わされちゃうような、のびやかな澄んだ声。
「影を逃れて」「残酷な人生」などの最後の高音はちょっときつそう?というか、感情が入っている歌い方で、綺麗に伸びている…という感じはなかったのですが(私はあの歌い方も好きです)、「僕こそミュージック」はまるで彼のためにあるような!笑
高橋由美子さん、冒頭の少女っぷりにまずびっくりしました。何歳だあの人!って感じで。本物の少女のような。
市村さん、歌にあまり期待していなかったのですが、良かったです。何よりお芝居が良かった。どこでも「父親になってから初めてのレオポルト役」と評判?になっていますが、前回までのパパを知らない私にでも、きっと良くなったんだろうなーって思うようなパパでした。
香寿さんの「星から降る金」もうっかり泣きそうになりました。
良いキャストで観たし、良い回でした。
やっぱり貸切公演ってことで、普段帝劇に足を運んでいるリピーターの方々が少なかったのかな、拍手のポイントを間違えたり、あっていいところで拍手がなかったり…ということはありましたが、最後の井上さんと市村さんとアマデの亜美ちゃんが出てきて挨拶もあったりして、満足満足♪
「ちょっぴりオツムにちょっぴりハート」では手拍子もあってとても楽しかったです。
小学生以来
脚本家M.Kunzeと作曲家S.Levayのコンビは僕の中で不動の地位である。「モーツァルト!」も大好きなミュージカル。小学生の頃に観て以来だが、CDをダブルキャストの両方持っていて、ほとんどの曲を歌詞も曲調もソラで歌えるほど聴き込んでいる。
ヴォルフガング役の井上芳雄はさすがに安定感が素晴らしい。初演CDでは所々危うかったのが、何度もの再演を経て完全に地に足の立った心地よい歌声を聴かせてくれるようになった。
妻コンスタンツェ役の島袋寛子(SPEED)は目立つことこそないものの、安心して観られた。
姉ナンネール(高橋由美子)の調子がいまいち優れない。綺麗な歌声ではあるが以前はもっと伸びがあった。
大司教コロレド(山口祐一郎)は相変わらず歌い上げてくださる。山口さんはこの役やってるときが一番不自然じゃない気がする(まあ結局何やってても同じなんだけど)。
今回特筆すべきは、父レオポルト役の市村正親だろう。役作りが変化していた。父親の役柄上、市村さんご自身が子供を授かったことが大きく関係しているはず。
以前は息子に厳しく辛く当たる印象の強かったレオポルトが、息子への愛情に満ち溢れているのが見て取れた。息子の幸せを考えるゆえに、心ならずも息子と仲違いしていくレオポルト。その際に見せる、これ以上ないほど寂しげな彼の背中は、だからこそ観客の胸を強く打つ。
一転、カーテンコールでの市村さんはステップを踏みながら飛び出してきた。思わず吹き出してしまうほどに陽気な姿であった。
小池修一郎の演出について。床下に描かれた五線譜、舞台上に踊る幾つもの音符が良い。音楽の中での物語と感じさせる。
ただしここが小池演出の良さだと特筆出来る点がない。またビジュアル面で「このシーンは美しい!」と感じることがない。大劇場だから可能な美術は必ずあるはずである。
もう一押し舞台セットを豪華に立て込んで、美術としての綺麗さがあれば文句ないのだが。背後に浮かぶ風景の映像演出は余分ではないものの、プラスにも働かない。抽象の演出は小池さんに向かないのではないか。
初演から続く演出から、そろそろ新演出を打ち出してほしい。山田和也は絶対嫌だけど。
満足度★★★★
観てきました
山崎育三郎さんの初タイトルロールということで行ってみた。
終始ちから一杯で多少疲れるものの、作品にかける気持ちが表に出ていて初々しさが良かった。この感じは今しか観られないものかもしれない。
歌は申し分なく井上さん、中川さんとも似ていない正統派。
ただしおでこ全開のヅラは似合ってない。
脇は香寿たつきさんの男爵夫人が素晴らしい。ミュージカルであまりよい女性vocal曲ってめぐりあわないのだが「星金」は酔える。
前期は神様っぽかったが今期はより人間ぽい作りで力強さがプラスされている。
高橋さんナンネール、山口さん大司教、吉野さんシカネーダーは高値安定。
満足度★★★★
行ってきました
私は、2度目ですが(再演を見たことがある)、ほとんど演出は変わってていないように思いました。
期待していた山崎育三郎君の歌声は、やはりよかったです。