解体新書2010 公演情報 解体新書2010」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度

    だからどうした という感じ
    岸田さんの書くものが面白いのはわかりました。 しかし演劇って脚本を伝えるだけではつまらないと思います。やる気が感じられない故か、とてもダサい印象受けてしまいました。昔良かったものが今も良いとは限らないし、やるなら徹底してほしい。

  • 満足度★★★★★

    球体の穴
    とにかく面白い!画像のまんまの登場人物たち。序盤から妖しさ(怪しさ)満点の舞台は江戸時代の香りのする湿った黄泉の世界。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    出島から出てきた男が出島での体験を物語る。序盤、肉を喰らう輩たちのシーンから。その肉の種類は白子鼠か片目猫、まばら犬の赤い肉。なんつっておどろおどろしいセリフとこれまたおどろおどろしい牛男やら青猫、酢の蝿、顔なし男らがヨドミなく登場するのだから、観てるワタクシだってヨドミなく目をパチパチさせちゃうわけよ。

    でもってこやつら、どーにもこーにも怪しさ満点でオバケのようなメイクしながら、自分に付いてる影の話なんかしちゃう。オバケでもオバQとか、パケラッタ!が口癖のオウジなら可愛げもあるものの、ここではそんなかわいらしいキャラクターはいない。

    自分の影を盗まれないように魔よけの鈴を持たせ・・、なんて言いながら影の国、影の裏町、影の通行証を持参しないと入れない。の行から、ゲンナイの発見のエレキテルやら羅紗綿や寒暖機の行まで絶妙に使用するセリフの数々で魅せる。

    役者の吐くセリフでめくるめく妖しげな世界を連想させ、神秘的な香りとともにアヘンの煙が漂う中、悪夢的な奥深さを醸し出しておりました。アゴラの空間はもはや琥珀色の光に満ち満ちて、あな恐ろしや!摩周湖の霧のように濃い白煙が漂ってゆき、ワタクシたちの座る一角へも流れ出して琥珀色の明かりに照らされた舞台まで舐めてゆきます。

    その情景は生体の研究から始まって我が子を死なせるシーンまでの一種不思議な荘厳さがあたりを包み、反してにじみ出る胡散臭さ。笑) つまりは妖怪の宴のような、降臨した化け物を見たごとく目眩を感じたのでした。

    観れば解ります。どんなに妖しい世界かが。ちょっとエロリズム。演出がサイコー!(^0^)

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