第4回ギィ・フォワシィ演劇コンクール参加作品
原作ギィ・フォワシィ
実演鑑賞
あうるすぽっと(東京都)
2010/05/07 (金) ~ 2010/05/07 (金) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://anpin.main.jp/
期間 | 2010/05/07 (金) ~ 2010/05/07 (金) |
---|---|
劇場 | あうるすぽっと |
出演 | 佐々木万里、船串奈津子 |
脚本 | |
演出 | 黒田圭 |
料金(1枚あたり) |
3,000円 ~ 6,000円 【発売日】 当日券\3,000(当日出演する4団体すべてご覧になれます) 2日券\5,000 通し券(3日券)\6,000 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | フランス現代劇作家ギィ・フォワシィの短編を上演する、「ギィ・フォワシィ演劇コンクール2010」が開催されます。 一次~二次審査を勝ち抜いた14団体が、各団体それぞれのバラエティにあふれた上演スタイルでギィ・フォワシィ戯曲に挑みます。ユーモラスでありながら不吉な暗示に満ちたギィ・フォワシィの世界を、ぜひお楽しみください。 【黒田による『動機』演出ノート】 芝居の「テーマ」は、脚本や演出ではなく、「役者の人数」で決まる場合がある。 例えば、一人で複数の役を演じる一人芝居は、「人間の持つ多面性」に焦点を当てていることになる(そういう演出意図がなくても結果そういうものが表現されてしまっている)。だから多重人格の話は、一人芝居と相性がよい。いや、そこまで特殊な設定の話でなくとも、一般的に「人間には色んな面がある」。当たり前のことだが、当り前のことを新鮮な思いで、あらためて見つめなおすことができたら、それは幸福な観劇体験ではなかろうか。 二人芝居はどうだろう。 二人の人間がいる時、(一般的に)何が起こるか。それ自体が結果的に芝居の「テーマ」になっていく。 何が起こるかは、おおまかに二つある。 ① 同調・同化・共感 ② 対立・ずれ・反感 そこから無理やり私は、全ての二人芝居の「テーマ」は「鏡」である、と結論づけたい。 鏡合わせの像は、全ての動きが同じでありながら、同時に何もかもが反対である。 「鏡」こそ①と②が同時に起きるモチーフであり、全ての二人芝居は、結局のところ「鏡」に行きつくはずである。 今回、我々が上演するのは『動機』。女性による二人芝居である。 設定や筋はどうあれ、二人芝居であるからには、この女性二人は「鏡合わせ」、つまり同じでもあり、正反対でもある、という芝居になっていくはずだ。 むろん「鏡合わせ」であるからには、結局二人は同一人物であるといってもよいだろう。しかし、同一人物だからといって、それを何かの結論だと思ってしまうのは早計である。 鏡のこちらと向こうは、お互いを映すのみで、決して重なりあうことはない。 逆説的にいえば、同じであることは絶望的に違っているということでもあるのだ。 それが「鏡」というモチーフである。 「同じである」というのは、一筋縄ではいかないのである。 それでも人間は「鏡」を見つめることをやめない。それはなぜなのだろうか。 そう問いかけてみたい、というのが『動機』という芝居を上演する我々の「動機」である。 |
その他注意事項 | 劇団ウェブサイトの予約フォームより、当日券に限りご予約いただけます。2日券、または通し券をご希望の方は、主催者ギィ・フォワシィ・シアターへお問い合わせください。 |
スタッフ |
一次~二次審査を勝ち抜いた14団体が、各団体それぞれのバラエティにあふれた上演スタイルでギィ・フォワシィ戯曲に挑みます。ユーモラスでありながら不吉な暗示に満ちたギィ・フォワシィの世...
もっと読む