満足度★★★★★
「俊寛」が観たくって…
某お仕事で「俊寛」のパンフを作らせていただいて以来の
悲願★歌舞伎座で観る「俊寛」。
やっぱりテレビで見るのとは迫力が違います。。。
先代の十七代目中村勘三郎・二十三回忌追善公演という意味でも
特別な『俊寛』を観させていただいた…そんな気がしています。
満足度★★★★
『夜の部』観ました
3部構成だったので、全て観たかったのですが、今回は時間無く『夜の部』だけで、ちょっと残念。でも3本ともとてもよかった。「口上」も観たかった。一本目の「壺坂霊験記」は、三津五郎さんと福助さんの二人が夫婦の芝居で、最初は重い雰囲気の内容だったけど、後半はちょっと笑いもあり、三津五郎さんと福助さんともとても良い夫婦を演じていた。二本目の「高坏」は、歌舞伎版タップダンスで、とても勘三郎さんがとても上手く演じていて、面白かった。これは歌舞伎と言うより、ドリフのお笑いみたいな感じで、盛り上がってました。ラストは本格芝居の愛憎劇「籠釣瓶花街酔醒」で、勘三郎さんと玉三郎さんのゴールデンコンビの演目。こちらは、一本目と違い、最初は軽い感じの内容だったが、ラストは愛憎劇で。2月の部の演目は良い内容で満足です。あと2ヶ月ですが、観られるだけ通いたい。
満足度★★★★★
一度は観ねば歌舞伎をば
カウントダウンがあと80日を切り、今のうちに一度は観ておかなければと初歌舞伎。昼の部。小劇場と勝手の違う長丁場と休憩の多さにどぎまぎ。
解説レコーダーは台詞の訳や作品の時代背景が説明されていたりと便利なので借りて損なし。
行ってみればああ歌舞伎ってすごいんだな、と素直に感激。そりゃそうだ。でなけりゃ何百年も続いてないわ。
日本的な美意識によって洗練された美意識と豪華さの極みと言ったらいいのか。
特に「俊寛」の、観客を動かせないのなら舞台を動かせばいいじゃないと言わんばかりに、恐るべきダイナミックさを持ちながらも一つも無駄な動きのない風景の転換に感動。演じ手だけでなく、裏方、囃子、舞台装置全てが歌舞伎の所作なのだという息遣いをビンビン感じる。
個人的には容れ物としての歌舞伎座にも、劇場を中心とした複合施設のはしりをみて興味深かった。
夜の部がかなりすごかったらしいので観たかった・・・
満足度★★★★★
仁左衛門さんの芸は別格だね
終演後のアラフォー世代の女性客の言葉です。
私も、全く同感!孝夫さん時代から、もう40年来のファンですが、こんなに拝見する度、芸が磨かれている歌舞伎役者さんは、私の知る限り、他にはいません。
18代目勘三郎さんは、初舞台から拝見していますが、最近、ほんのちょっとですが、芸が荒れていないかと心配しています。
お二人とも、すっとファンでいる身として、今日の観劇は、ちょっと複雑な思いが交錯しました。
爪王…素晴らしかったらしいです。友人が、一番良かったと言っていて、楽しみにしていたのに、遅刻し、着いた時には、割れんばかりの拍手が聞こえていました。お隣の席の方も、「最初のは良かったね」と話していましたし。ただもう、残念。
俊寛…ダントツ、勘太郎君の成経が素晴らしく、彼の役者さんとしての進化に目を見張りました。七之助君の千鳥は、まだ型だけの芝居で、心根が伝わらず、残念でした。勘三郎さんの俊寛は、意志の強さは出ていましたが、人間の弱さを表出する部分が欠けていたように感じました。俊寛の悲哀があまり伝わって来ませんでした。ただ、「来世で」の台詞は先代への個人的な思いが感じられて、ちょっとほろっと来ましたが。最後は、得心して笑みを漏らす方の型で、私はこの方が好みでした。
口上…文字通り、久しぶりに、本当の「役者」が揃った口上で、先代勘三郎さんへの思いが口先だけでないことが伝わり、気持ちの良い、ご挨拶でした。
ぢいさんばあさん…何度観ても、3幕目では、泣いてしまいます。ハートフル歌舞伎の1級品演目。仁左衛門、玉三郎の当代随一のコンビの名演はもちろんのこと、甥夫妻の橋之助、孝太郎等、脇の好配役も手伝って、本当に心温まる素敵な舞台でした。37年というキーワードが出て来ますが、まさに、私がこの演目を最初に観たのは、40年近く前なのでは。あの時は、1幕の実年齢に近かったお二人が、今回は3幕のぢいさんばあさんの年齢に近づいて、終幕の老夫婦の愛情溢れる場面がより繊細に演じられて、お二人の円熟の演技に、何度も涙を拭いました。お二人とも、可愛くて、本当に素敵な老夫婦ぶりでした。
満足度★★★★★
勘三郎・玉三郎・仁左衛門
夜の部を観劇。 『高坏』=勘三郎の愛嬌ある踊りと阿呆芝居はいい。観ているうちに大学1年の時、勘九郎君(当時、当代勘三郎)が同期だったことを思い出した。もっとも彼はそのうちやめてしまったのだけど…。 一転『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ) 』では次郎左右衛門を迫真に演じ、観ていて目が離せなかった。勘三郎の芝居を観られるのは幸せである。玉三郎の際立つ美しさ、仁左衛門の凛々しさ。 勘太郎が中々味のある芝居で好演。