丸ノ子ちゃんと電ノ子さん 公演情報 丸ノ子ちゃんと電ノ子さん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★

    濃縮還元100%
    冒頭、「コトの結果」らしきシーン(薄暗い中でチラ見せするのも不安感をあおって○)を見せた後、ストーリーテラーを務める絵里の独白で10年前まで遡り、成人して酒とタバコをやりたい彼女がバーで「オトナのオンナ」を感じさせるふき子と出会ってから「そこ」に至るまでの軌跡を見せる…というスタイル。
    歌に映画に芝居にと才能を発揮していたふき子が、彼女の言うところの「お化け」(=インスピレーション)が降りてこなくなったことに対して焦り・苛立ちを募らせてゆく過程をじっくり描いた前半(ってか大半?)の観応えが圧倒的。またそこに程よく笑える部分を挟むのも巧い。
    で、「劇団、ふき子さん」の旗揚げ公演千穐楽で解散を宣言した主宰不在の打ち上げで劇団員から出る批判がやたらにリアルでニヤニヤしながらヒヤヒヤしたり…(笑)
    そうして迎えるクライマックスは、「ぶぶか」店内にある油そばについての注意書きの如く「体調の悪い方はご遠慮ください」な痛み満載(笑)で、前々回公演『ヌンチャクトカレフ鉈鉄球』(08年11月)と通ずるスプラッタ系。
    この1月(!)の前回公演『急襲キルフィールド』で感じた物足りなさを補って余りある、的な?(笑)
    そんなこんなの内容、劇団員のみによる公演ということで、濃縮還元100%な印象?
    また、オープニングクレジット映像もスタイリッシュだし、いつもながら生キーボードによる音楽と歌の完成度も高く、しかも全席指定で下手側の席だったので演奏する和田俊輔がよく見えたのもヨカッタ。
    あと、序盤での絵里のメガネっ子ぶりに萌え~っっ!!!(爆)

  • 満足度★★★★★

    教えたくない
    いつも達者で予想外な展開のお芝居がすてきなデス電所さん。
    初めて見たのがちょっちゅ念でした。
    今回は,はちゃめちゃというよりは、きちんとした展開でした。
    暴力的恐ろしさ以上の挫折という現実の恐ろしさに、こんなはずではないとあらがうふきさんは見ていて哀れでした。夢のない現実が1番恐ろしいです、わたしも・・・
    音楽が効果的で、わたしもふきさんの歌がすきです。
    みんなでオープニングに歌って踊るのを見るのが好きです。

    ネタバレBOX

    こういう割とシリアスな感じもいいと思いました。
    密室の恐い感じもいいので、またおねがいします。
  • 満足度★★★★

    初見
    迷っていたんですが行ってよかった。面白かったです。

  • 満足度★★★

    会場は小さくても
    初めての劇小劇場・暑さが籠って大変でしたが
    舞台上では今回もダンスやバカバカしい劇中劇・以外に素敵な劇中歌
    デス電所さんらしい舞台が展開されてました。舞台上のゴミは多すぎなか?
    エンタメ的な部分より、ふきを思い悩む絵里役の田嶋さんが
    後半は良かったですね、ラストのオチも「しれっ」とした感じで社会派な
    舞台になってるような(いままで見た作品に比べてですが)気がします。

  • 満足度★★★★

    次回は芝刈り機?
    オープニングの音楽と映像が良かったです。

    ネタバレBOX

    話はおもしろく、前半はお笑いで、後半はこの先どうなっちゃうんだろう?とハラハラしました。
    電ノコが出てきてからの展開は、凄かったです。
    男性の三人と同じ立場だったら、どうやってふき子さんをわくわくさせることが出来るのか?考えながら観てました。
    自分には無理だろうと思いました。
    わくわくすることは人に与えられるのではなく、自分で見つけるものじゃないのかなぁと思いました。
    最後はふき子さんと絵里さんが、おかしくなってしまった展開で残念でした。
    あと最後に絵里さんがメガネをかけるシーンは、どういう意味があるのか?気になりました。
    役者さんは男性陣のはじけっぷりが良く、観ていて楽しかったです。
    女性陣も、ふき子・絵里役を好演していて良かったです。
  • 満足度★★★★

    パンパカパーンを待ちわびて
    表現者になりそこなった人生であっても、表現者であることにしがみつくしかないだろう無意識にでも。「私」と「あなた」のための、やさしさ渦巻くファニーでブラックな舞台。
    単純なのに本質を掬いとる言葉の説得力。思わずうならずをえない場面が多数。
    演技や技術的な面で引っかかるクセやラストの方に物足りなさが残ったので☆4を付けたが、観客に提示していたものに対しては☆5を付けたい。

  • 満足度★★★★

    楽しかったよ~o(^-^)o
    生演奏で今まで観た演劇と少し違って新鮮な感じで演技も良かったし約二時間だけど短く感じました

  • 満足度★★★★★

    もの凄い展開、最高!!
    実際にモデルがいるのかと思わせるくらいのリアルな話。

    最後の設定もなるほどと唸らせるものでした。

    ネタバレBOX

    才能が枯れた人間の悲劇!!怖かったけれど、素晴らしい話でした。

    丸ノコで人殺しでもするのかと思ったら自分を傷つけるとは、もの凄い狂気!

    それならば、電ノ子は他人を傷つけるイメージ。いつ電ノコが出てくるのかなと期待しましたが、結局出てきませんでした。残念。

    しかし、不気味な狂気の表現としては、自傷の方がインパクトありますね。

    ところで、最初から説明口調で、順序立った昔語り風お芝居だと感じていましたが、最後の裁判シーンで納得。だからどうだって気もしましたが…。

  • 満足度★★★★

    ある女のとある童話。
    童話というのは、
    子供のためにあえてポップな部分を強調しているといいます。
    でも、本当は、真実に近づけば近づくほどシビアなお話。
    残酷であるから目をふさぎたくなるお話。

    でも、それが現実だし、
    きっと誰もがふきこさんなんでしょう。
    素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★

    素晴らしくエンターテイメント
    初見でしたが毒あってとても好みでした。音も映像も振り付けも思い切っててピタリはまっていました。音が不快になる直前の心地よさ。とことんやっている強みを感じます。 終わり方が、はっきりさせないのが良かった。 コメディものは、型になってしまうのは避けられないのでしょうか。テンション上げるところに対しての切ないシーンが、本当に切なくなりたい。個性的、っぽい、だけにおわらないと良いな 

  • 満足度★★★★★

    だって世界ってそうじゃない?(^0^)
    何?コノ世界観は?!「elePHANTMoon」の世界観に似てる。だけれどこっちはもっとポップでファンキーだ。まるで「不思議な国のアリス」に登場するカラーで分けられた一つの部屋に迷い込んだような感覚。不思議だけれど魅惑的な部屋。たぶん好みは割れると思う。

    以下はネタばれBOXにて。。




    ネタバレBOX

    失踪した『ふきさん』は、パトロンとアメリカに渡りそこでパトロンを事故で喪ってしまう。絶望の底に落とされた『ふきさん』は同時に感情も失う。事故のトラウマだ。そして感情と精神を破壊されてしまった『ふきさん』は、どこか見えない場所に大きな傷ができそこから血が流れ続け徐々に干からびてしまうように髪と皮と肉だけになった人形のようだった。誰のせいでもない。だって世界ってそうじゃない?

    そんな彼女を水山が介護する日々が続いていた。そんな中、『ふきさん』は電動式丸鋸を使用する恐ろしい「実験公演」を思いつき、実行し始める…。理由はバケモノのようになってしまった自分を人間に戻す為の必要不可欠な公演なのだと訴える。そんな理屈も解らない。だけど・・・だって世界ってそうじゃない?

    『ふきさん』に関わった男3人は殴られ監禁されて犬のように鎖に繋がれる。彼らは『ふきさん』を人間に戻す為に彼女がワクワクするような話を聞かせなければならない。話がつまらないと罰として『ふきさん』自身の指を電ノコで一本ずつ切り落とさなければならない。どんな理屈か解らない。だけど・・・だって世界ってそうじゃない?

    舞台はその光景を血シブキと共に壁に張り付く様を見せる。しかしそんな壮絶なクライマックスを見せられても『ふきさん』と登場人物の滑稽でコミカルな演技から、おどろおどろした陰鬱さはない。パレードのようだ。なんだか映画の中の特撮映像の出来損ないの怪物でも見せられているような気分になってしまう。その圧倒的な喪失感は不安定で姿を持たないにも拘らず強大なる重力にも似て人を圧するすべての動きを止めてしまうかのように・・。だって世界ってそうじゃない?

    『ふきさん』は変わることを切望しながらも自分が変われないことを嫌というほど理解しているのだ。眠りと覚醒の狭間を行きつ戻りつしていた『ふきさん』は見えない部分に負の要素を押し込めて鼓笛隊のようにファンファーレするのだ。「だって世界ってそうじゃない?」

    とにかく面白い!陰鬱な光景を見せつけられているのに、ポップでパラダイスな音楽は足でリズムをとってしまうほど。エキサイトな展開や明暗が混在する世界も全てひっくるめてパッションなのだ。だって世界ってそうじゃなーーーい?!(^0^)





このページのQRコードです。

拡大