満足度★★★
観た甲斐はあったと思いたい
タイトル通り夢野久作の「少女地獄」をベースにしつつ他の作品をも混ぜ込んでいる(劇中でもそう言っているし(笑))とのことで、夢野久作は数えるほどしか読んでいない身として「元ネタを知っていればもっと面白かったんだろうなぁ」というクヤしさあり。
がしかし、「少女歌劇」(某メジャー少女歌劇団と違って男優も出演するが)の独特の様式美(?)やキッチュな感覚はそれだけでも観た甲斐はあったと思いたい。(爆)
満足度★★★
良くも悪くも月蝕らしい
強引に月蝕歌劇団フォーマットに落とし込んいでいるので原作の風情は薄れていますが、ここまでハチャメチャにアレンジされると見事としか言い様がないです(笑)。良くも悪くも月蝕らしい作品に仕上がってました。
満足度★★★
なるほど・・・
初日だったとか雨だったとか、なんだかいろんなめんどくさいことが重なってはいたのだろうが、90年代すらほとんど知らない、演劇を消費することに慣らされている身としては、芝居が始まる以前の段階でイラつきを感じてしまったのはそれだけでもうげんなり。
夢野久作の予習はしていかなかったが、予習しててもあまり感じたことに変化はないような気がする。残念ながら自分には70〜80'の小劇場の雰囲気の参考としてしか観ることができなかった。
満足度★★★
縦横上下無尽
とにかく登場人物が多い。一人二役の役者が何人かいるけれど、それでも役者は31人。舞台は派手。そしてさらに演出も賑やか。そういった意味では非常に楽しい。今回観たのは「夢野久作 少女地獄」だけど、多分「津山三十人殺し」もそうだろうと思う。
また、「少女地獄」から二つのエピソード、「犬神博士」「あやかしの鼓」の話をひとつにまとめて物語にしようという着想も面白い。それぞれの話を縦横無尽に駆ける立体構造の物語構想も面白いと思う。
しかし、消化不良な感の構成が残念。役者の精度にばらつきがあるのも、見ていて落ち着かない。ラストも、やりたいことはわかるけれど、ちょっと唐突すぎなのが難。
とはいえ、照明の演出など、部分部分に見所がたくさんあって、そういったところは十分に楽しめた。