痴人の愛~IDIOTS~ 公演情報 痴人の愛~IDIOTS~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★★

    「いま」普通に理解できる恋愛話に生まれ変わった.ナオミの視点,月船さんが素晴らしかった!
    月船さらら×出口結美子のユニットmetroの第3弾!
    応援してます。
    今回はなんとこの有名作に挑戦!

    舞台は二人が会って数年後。愛憎劇の場面から始まり、
    ワンシーンごとに時代をさかのぼって描いていきます。

    その合間合間に、舞台上に小さな人形劇のステージが登場。
    二人の馴れ初めを、こちらは順を追って「人形劇」で!
    語られていきます。

    そして、最後は折り返し地点、最も幸福であったかも
    しれない時、切ないシーンで幕を閉じます。

    なかなか凝った構成ですが、はじめわからず、
    断片的にランダムに演っているのかと思いました。

    月船のナオミは最初大人の雰囲気で怪しい色気で、
    だんだんと遡るに従って、小悪魔的な幼い色気に
    変わっていくという、とても難しい演技でしたが、
    見事に演じ切っていたと思います。
    いわく「ナオミにも言い分があるはず」という
    思いも伝わり、長年のナオミの雪辱も晴らせたのでは?

    今回、metro常連、おなじみの怪優・鴇巣さんは
    なんと人形つかいで人形劇を演じるという(姿、顔は
    出てます)驚き。
    それでも、あのたたずまいですから、十分な存在感。

    1924年(大正13年)にこんな凄い話が書かれること
    自体が、今考えると驚きです。
    当時の貧しい家庭、女給だったナオミが、
    芸者に売られる寸前だったことや、
    芸者になった悲惨な姉の存在などに当時の
    社会背景が垣間見れます。

    男の一方的な支配と、ナオミに対する非常に幼い
    思い、願望には、その頃の女性に対する男性の
    封建的な考え方も見えます。

    しかし、今作においては、普通のラブストーリーに、
    ロマンチックに、”メルヘン”にすら思える。
    ラストのエピソードに集約される作者の思いが
    見事に伝わってきました。

  • 満足度★★★

    ラストダンスは私に
    物語は原作のラストから始まる。剃刀で背中、脇の下を剃る、此処で譲治の感情が爆発して二人の関係が逆転する。次のシーンは此れよりも少し遡る。時間軸を逆にしてストーリーが進む(ある意味戻るが正解か)あまりにも有名な原作だけに、見せ方としては面白いかも。エピローグが二人の出会いのシーンというのも印象に残る。月船さんも良いが、あえて出口さんのナオミも観たかった気もする。

    ネタバレBOX

    シーンの繋がりとして人形劇を見せるが横、奥の観客は見えていたのかなあ?
  • 満足度★★★★

    おもろい
    オススメ。
    月船も池下もいい。

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