P.G.―Peer Gynt―ペール・ギュント 公演情報 P.G.―Peer Gynt―ペール・ギュント」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    音楽劇というものは…
    何か満腹感がありません!

    演奏自体は良かったのですが、音楽とお芝居のどちらも中途半端だったなあとの印象でした。

    ペールギュント組曲は全曲演奏されたのでしょうか?

  • 満足度★★★★

    観劇後のロビーでは、
    出演者の家族&友達と思われる大勢の方々が面会待ちをしているところを見ると、一般観客はかなり少なかった?もったいない!上質な生演奏とお芝居が低料金でしかも2時間半も堪能できるというのに!私は特に男優陣の声のに惹かれました。女優さんたちは若い人が多かったせいかな?もう少しがんばろう。

  • 満足度★★★★

    音楽でつづる波瀾万丈なペール・ギュントの旅
    タイトル通り、Peer GyntをP.G.と略したような雰囲気。
    とはいえ、4時間ぐらいあるオリジナルを2時間弱にうまくまとめたと思う。

    ネタバレBOX

    休憩を挟んだ2部構成のうち、第1部はなんとなくぼんやりした印象で、イマイチ物語に入り込めない雰囲気さえあった。

    その理由には、まず1番目に舞台自体(セット)の設定がある。

    中央で、高さも一番いい場所に、そこだけグリーンの床があり、ピアノと指揮とチェロが陣取っている。上手の高いところにはバイオリン2本、下手には管楽器がある。

    で、芝居は、ピアノたちが陣取る中央の前のフロア(演奏している人よりはかなり低い位置)の上で主に演じられる。
    ここの劇場は階段形式の座席だが、立って演技をしていても、前に座るの人たちの頭などによっては、役者のバストショットぐらいしか見えず、座ってしまうと、見えなくなってしまうことすらある。なんでそんな場所で芝居を・・と思ってしまう。

    役者の全身の芝居よりも、演奏中の全身の姿を見せる必要はないと思うので、演奏は下でもよかったのではないだろうか。それでも演奏を見せたかったのであれば、一番上の段でもよかったのでは。

    それは、単に見せ方の問題だけでなく、そうした舞台構造によって、下のフロアでの台詞や歌が、演奏フロアの下の空間などのせいで、変な反響音が起きてしまっていた。特に歌のシーンではそれがマイナスに現れてしまったように感じたのだ。

    そして、2番目には、第1部の演奏に今一歩キレがなかったことによる。素人の耳による印象ではあるのだが、特に前半のバイオリンの不安定さが気になってしまった。

    それと、3番目に、開始直後からの台詞の固さがある。きつい言い方をすれば、ただ、台詞が流れているだけという感じであった。

    この3点により、第1部にはなかなか入り込めず、結果、かなりぼんやりした印象となってしまった。

    ところが、第2部が始まり、演奏も役者も勢いが増し、面白くなってきたのだ。
    最初、当日挟まれていたパンフを見て、ペール・ギュントが3人で演じられるというのが不思議だったが、意外と違和感なく受け入れられた。1人の役者が演じ分けるには、ハードルが高かったのかもしれない。理由は不明だが、この選択は正しかったと思う。

    そして、少人数でありながら何役もこなし、舞台を支えていた役者たちの仕事ぶりには拍手を送りたい。

    さらに、ペール・ギュントを待つ女性役が歌う、歌(声)の存在感の素晴らしいこと。前半のぼんやりした印象をも吹き飛ばしてくれるほどであった(それに比べ、トルコの女の歌は、演奏のほうに消されてしまったので、逆になかったほうがよかったのでは?)。

    あまりにも自己中心的なことしかしないのに、罪も中途半端と言われてしまったペール・ギュントの波瀾万丈の旅は、優しい休息へ向かうのだが、この歌があるからこそ、ラストが成立したという感じさえした。

    舞台(セット)の設定(使い方)がきちんとしていて、かつ、第1部も第2部のようなテンションで進めていたら、この舞台はもっと素晴らしいものになっていただろうと思った。
  • 満足度★★★★

    総合評価は合格
    音楽は文句なし,特にピアノとチェロが良かった。ただ,演奏に目が行き過ぎてしまったんだな,自分は。芝居が演奏の前にかすんでしまった感じ。これは舞台設定にも関係がある。あんだけ見事な演奏をする人たちをあんだけ表に出してしまっては,心を奪われても仕方ないと思う。芝居は難解なイプセンの戯曲をわかりやすく表現しているとは思ったが,観劇後には演奏のカッコよさの方が印象に残ってしまって・・とにかく2日だけの公演にはもったいないと言える舞台であることは確かです。

  • 満足度★★★★

    “イプセン=難しい”という固定概念を覆す面白さ!
    イプセンは難しい…そんな固定概念を覆す面白い音楽劇でした。
    ステージはいたってシンプル。
    大小の台の上に生演奏をする楽団(ピアノ+2台のバイオリン+チェロ+クラリネット+指揮者←この方が結構な芸達者!)の方々がいらっしゃり、その台の合間を縫うようにまたその後ろの段を行き来しながら役者さん達がイプセンの世界を演じていきます。
    時に楽団のみなさんもお芝居に参加したりして…休憩も含め2時間20分という長丁場も緩急のついた演出のおかげで飽きずに楽しめました。
    私がちゃんとした(?)イプセンのお芝居を見るのは今回か初めてだったんですけど、この音楽劇はイプセン初心者にもすんなり受け入れられる内容になっていると思います。
    強いて言えば…楽団の演奏をバックにセリフを言ったり歌を歌ったりする時、セリフの声や歌声が楽団の演奏の音の大きさに負けてしまって聞き取りづらいことが多々あってそれが残念と言えば残念でしたけれども…それを除けばイプセンの音楽劇をじっくり堪能させていただきました。
    しかし…2日間のみの公演とは…ホントにもったいない!
    これはイプセンを知ってもらう意味でももっとより多くの方に見てもらうべき作品だと思います!

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