満足度★★★★
しびれた
新国立劇場オペラパレスで同劇場バレエ団の公演を見る。デヴィッド・ビントレーの振付作品を2つ。「ガラントゥリーズ」はモーツァルトの音楽に合わせて踊るストーリー性のない20分ほどの群舞。ダンサーの編成は女8男4。メインとなる女性ダンサー4人は湯川麻美子、さいとう美帆、西山裕子、本島美和。
もう1本の「カルミナ・ブラーナ」は1時間あまりの長さ。5年前に上演されたものの再演で、見るのは今回が初めて。カール・オレフの同名曲を使用。
全6回公演でキャストは3通り。私が見た回の主要キャストは、運命の女神フォルトゥナ:小野絢子、神学生:福岡雄大、古川和則、山本隆之。
なんといっても小野絢子のかっこよさにしびれた。ボブ・フォッシーの振付みたいな、猥雑でなまめかしいダンス。バレエでいえば「白鳥の湖」のオディールのようなキャラクターを、魅力たっぷりに演じていた。
かつて劇団四季が上演したスーザン・ストローマン振付の「コンタクト」という作品で、「黄色いドレスの女」という誘惑者的なキャラクターを演じた高久舞のダンスがすっかり気に入って、彼女の踊り見たさに3度リピートしたことがあるが、ダンサーとダンスのかっこよさではこちらも負けていない。