フジヤマタイガーブリーカー 公演情報 フジヤマタイガーブリーカー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★

    「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」を観る
    余命いくばくも無いと宣告された男が、実は見ず知らずの女と感覚が繋がっており、繋がっている事により起きるドタバタと、感覚が繋がっていることとは関係なしの、病気の件により巻き起こる彼女との問題・兄弟の問題を描いてました。
    死が絡んでくる病気を扱うと重くなりがちなのですが、そこは重くならないように見せ、またときには笑わしながら、兄弟の問題、彼女との問題、そして感覚が繋がっている女との問題を上手いこと見せてました。
    ただ、感覚が繋がっているネタは、なぜ繋がったんだも含めて、もう少し広げて見せて欲しかったかも。

    なかなか面白い時間が過ぎていきました。

    なお初演の「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」は観ていないので、何処がどう変わっているかはわかりません。

  • 満足度★★★★

    マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック
    当日パンフやPPTでさかんに「下ネタ」と言っていたがそんなことはなく(←私見)「艶笑」に昇華させておりそこにエミの過剰な気の遣いかた(櫻井智也自身が反映されているに違いない)や、彼の友人たちの優しさ、短い余命による切なさなどを絡ませて、なかなかの出来。
    入れ替わる感覚が性的快感(アダルト版『転校生』とか?(笑))だけでなく痛みもなので「じゃあ何が入れ替わって何が入れ替わらないの?」という疑問や、暗示にとどめているとはいえ最終的にエミが救われないことでちょっと重い余韻を残す点など憾みがないでもないが、総じて満足。
    あと、痛みが入れ替わるという点で斎藤久志脚本・監督の『いたいふたり』(02年)を思い出す。

  • 満足度★★★

    Track Back System
    寒風吹きすさぶ冬のデパートの屋上でのヒーローショーの「中の人(バイト)」たちを中心にしたコメディ、今まで同系統のものも何本か観ているものの、そのどれとも切り口が違っていて、これもまた愉快。
    責任者(?)が告げたキャラの人気投票の結果に(自分の責任というワケでもないのに)フテるレッド役なんて発想が楽しいし、しかし結局人気を挽回するでもなく、成長するでもなく、あってはならないことなどを起こしつつ、ショーは繰り返されてゆく、な終わり方に若干の物足りなさを感じなくもないが、お台場SHOW劇場用の作品で上演時間90分以内という制限があったことを鑑みればむしろ上手い終わらせ方かな?とも思う。

  • 満足度★★★★★

    泣けました。
    マシュマロ〜を観ました。そして泣けました。

    泣けてしまったんだから、誰がなんて言おうが良かったってことです。

    なにしろ感動で人を泣かすなんてなかなかできることじゃありませんからね。

    ネタバレBOX

    台詞がいいですね。

    スーパーマリオの冒険でそこらじゅうにコインが落ちているようにいい台詞がそこかしこに出てきます。

    熱くなります。
    心が、そして目頭が。

    扱ってる内容はエロいはずなのに、女の子が必死でち○こ擦ってるのに、泣けちゃうんです。

    普通、ち○こ擦って人を泣かせられますか?

    無理ですよ、そりゃ。
    相当痛くしない限りは。

    なにしろ素晴らしい脚本でした。
    みなさんのキャラも最高でした。

    DVDが欲しいです。
    売ってませんか?
  • 満足度★★★★

    「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」を観てきた
    初見。悲哀と笑いのコントラストがツボ。
    ポスト・パフォーマンス・トークではトークする人の紹介がなかったので、最初誰やらわからず残念。

  • 満足度★★

    「TrackBackSystem」を観ました
    CoRichでグランプリを受賞して以来、最近のMCRをまったく観ておらず、「観たい」一心で、よく公演内容を把握しないで空いている日時優先で予約してしまい、当日に「この初演を観てるんだった」と気づいた。
    どうせなら、もうひとつのほうを観るべきだったかもしれないが、下ネタは好きじゃないので、これもどうも・・・という感じだ。
    感想をひとことで言えば、初演のほうが良かった印象がある。初演のときなら星4つはつけたと思うので。以下ネタバレで。

    ネタバレBOX

    手元に初演の配役表がないので何とも言えないが、今回と違う配役の人もいたような気がする。ストーリーも台詞もほぼ初演と同じだと思ったが、初演はもっと「間」が良かった印象がある。「お姉さん」の前説の台詞の時事ネタも確か今回より面白かったはず。この芝居はレッド役の桜井さんの拗ねっぷりがとにかく面白く、それは今回も変わらない。初演は家族で観たが「MCRって面白くて好きだなー」と終演後話し合った。今回は、「いろいろレンジャー」のギャグの「間」がもうひとつ良くなかったのと、悪人グループの頭領役の演技が初演とはだいぶ違ったように思う。初演も女優さんだったかしら?まあ、あんなに暗く、病的な感じではなかったと思う。きょうだいだというグリーンとのエロチックな描写が今回観ていて気色が悪くなった。危篤の母親についてのリアクションがもう少し自然に笑えたと記憶してるし、青竜怪人も、いかにも中山競馬場で自暴自棄になっている男を連れてきたようなリアルさがあっておかしく、だからこそ息子が手を挙げないという箇所でドッと笑いがきたのだ(今回は客席がシーンとしていた)。
    初演は単なるお笑いでなく、社会的な要素もきっちりと描いている印象が濃かった。正直、初演はインパクトがイマイチの芝居だと思ったけれど、これから良くなりそうな期待感があった。それだけに、あれれ、という戸惑いが今回残った。人気劇団になるには、こういうドギツさも必要なのかもしれないし、若い人たちにはそういうほうが好まれるのかもしれないが、私個人の好みとしてはあまりいただけない。
    最初のアトラクションのレッドの反乱が初演ほど面白くなかったのは、全体の「間」の悪さも影響していると思う。アトラクションの中でレンジャーたちがこねる理屈も、初演のときはもう少しさらっとシュールな笑いを感じたが、今回は少しくどくなっていたせいか、面白く聞こえなかった。レンジャーたちが大勢で1人を蹴り飛ばす場面も観ていて気持ちがよいものではなかった。
    ただ、バカバカしくても、音楽に乗って開き直ったようにいろいろレンジャーが踊るシーンは理屈ぬきにおかしく、好きですが(笑)。
    桜井さんは好きな俳優さんですので、今後、ほかの芝居で観てみたい気がします。
  • 満足度★★★

    伊達さんは今回も
    TrackBackSystem。いいキャラ集めてますな。初演は、もう少しいいはなし感があった気もする

  • 満足度★★★★★

    MCRの名作二作品を観る!
     「Track Back System」と「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」という再演ものを二本あわせてフジヤマタイガーブリーカーという興行名にしている。ちょっとここら辺がわかりにくい。最初1時間くらいの作品を二本建てで見せてくれるのかと思ったが、それぞれ全く別の作品で、それぞれ100分近くある力作。よってわれわれはいやでも二作品観ざるをえない(笑)。

     しかし、我々フアンにとっては、過去の名作を二本連続で観ることが出来るのはうれしい限り。それぞれテイストは違うながらも桜井ワールド全開で、昼夜観させていただいたが、MCRを堪能した幸せな一日だった。

    (付記)

     「Track Back System」の近藤美月、「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」の石澤美和、この2人の存在感にしびれた。特に石澤美和、かつては強烈な個性だけで勝負をしていたが、最近どんどん演技がうまくなっている。将来が楽しみでならない。

    ネタバレBOX

     「Track Back System」は戦隊モノの物語、デパートの屋上の子供向けのショーを舞台に、MCRの中では明るく派手な作品。しかし、内容は登場人物それぞれの悩みやいいらだちがあふれ、ロックコンサートの最後にギターやドラムを壊したり燃やしたりするような、破壊的なエネルギーを感じた。

     一方「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」はSFチックな物語。ある日、ある男性とある女性が痛みや感覚を共有するようになる。ところがこの二人には何の関係もなく、また運命的出会いでもなんでもない。全くの赤の他人がある種の感覚を共有するという不思議な設定の中に、繰り広げられる不条理演劇。しかし、随所に桜井流哲学がちりばめられ、我々は笑いながらも人間の切なさを感じる。

     MCRをコメディ劇団だと言ったら櫻井智也は怒るだろう。この芝居のどこがコメディだと。確かにありとあらゆる意味で深く哀しい(切ない)物語だ。

     二本とも面白かったが、どちらかと言うと「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」の方が私は好きだった。下ネタがあふれる芝居だったが、いやらしさは全くなく、下ネタになればなるほど切なくなるという不思議な芝居だった。
  • 満足度★★★

    TBS
    フジテレビでこのタイトルってだけで笑えるこれ、初演を観られなかったので、素直に笑いました。バカすぎる。。。いい大人が力いっぱいやるバカとしては最高です。

    ネタバレBOX

    正義のレンジャーだからって変にキレイ事にせず、時給の違いとか人気取りとかえげつないところにガンガン踏み込む辺りが好みです。

    ただ、もう一息笑えそうなところで踏みとどまっちゃった感があって、残念。近藤美月さんを爆発させて欲しかった。
  • 満足度★★★★

    『TrackBackSystem』
    MCR初観劇。

    とにかく理屈抜きで面白かった。
    良い意味で大変下らない作品。
    下ネタが多少くどかったが、概ねツボにはまった感じ。
    突っ込みの台詞の切れ味が鋭く、
    お笑いのセンスあるな~と感心しました。

    二本立てのもう一本の方が評判が良いようで、
    観たかったと今更ながら後悔。
    ただ、わたしはこの作品も面白かったので
    出会いとしてはこれで良かったのかな、と。
    笑えて切ない作品は、次の公演で是非。

    ネタバレBOX

    死神女王のキャラが秀逸。
    あの切れっぷりは鳥居みゆきを彷彿とさせますね。
    ただ、何のために車椅子で登場するのか
    わたしには理解できませんでした。

    PPTも楽しかったです。
    演劇では、エンターテイメントが下に見られがちって話が深かった。
    「チラシに『この作品は演出に斬新な手法を取り入れております』って書いとけ」っていうのが笑えました。
  • 満足度★★★

    いいチャレンジだったけど
    下ネタを芝居でどう上手く?笑いのネタにするのかは、難しいと思う。(小員は、下ネタ芝居に金を払うのは大嫌い。)でも、この芝居そんなところを重々承知しながらのネタ出しするところは、立派なもので、下ネタ以外での笑いも結構取れていたのに感心した。でも、笑いと笑いの間があり、せっかくの笑いの盛り上がりが、場面場面で打ち消されてしまっていたのは残念。今回はいい再チャレンジだったけど、もっと笑いが取れる劇団・芝居だと思うので、次回作品に期待します。

  • 満足度★★★★

    Track Back System
    近藤美月さんは、愛されるべき女優さんです。

  • 満足度★★★★

    マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック
    この劇団の存在を知ってからまだ2年ほどしか経っていないので、過去の作品を再演してくれるというのは非常に嬉しい。

  • 満足度★★★

    TrackBackSystem。。。
    前作、リフラブレインがとても良かったので、一気にファンになった。
    フライヤーを見て、MCRのもうひとつの側面を見れるかと期待して、あえて、
    「TrackBackSystem」を観劇。
    しかし。。。
    う~ん、見る作品を間違えたかも。
    次回は切なさあふれるMCRを見ようと思う。

    ネタバレBOX

    デパートのヒーローショーのバックステージを描く。
    ヒーローに扮する人物は、アルバイト生活を送っており、それぞれに背負う人生があって。。。悲哀が描かれ、大人の哀愁が漂う。
    ところどころに笑いがちりばめられており、それほど、退屈させられる舞台腕はないものの、自分の思い描いていたMCRのイメージとはあまりにかけ離れていて、大きな戸惑いを感じた。
    いつものMCRを期待する方は、是非、もう一本の「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」を。
  • 満足度★★★★

    突き抜けて面白い
    2夜にわたって両バージョンを観ました。
    がっつりとMCRワールドを満喫いたしました。


    ネタバレBOX

    ・Track Back System

    こちらの作品は初見。

    戦隊ヒーローショーのバックステージ物なのですが、
    登場人物たちの性格がべたにしっかりと描きこまれているのが
    なによりの勝因。だれを観てもちゃんと背負った設定があって、
    それが絶妙に違ったベクトルを持っていて・・。

    設定が観客に伝わると、
    そこからは役者の大力技大会で、
    役者たちの手練が作りだすキャラクターの味が舞台を席巻し、
    舞台にひたすら引き込まれた。

    5人のヒーロー達を観ているだけでも、
    そのちょいベタな個性や関係性が絶妙に絡まり合う。
    最初のヒーローショーの前ふり的な要素に加えて、
    それぞれが枠に縛られる姿に、
    なんともいえない色があって・・・。
    で、休憩時間に個々の事情がさらに浮き彫りにされ、
    それぞれの思惑が鎖を解き放たれた
    2回目ののヒーローショーのカオスにはもう呆然。

    伊達や近藤の体の張り方も、
    しっかりとした内心に裏打ちされているので
    観る側が受け身を取れずにそのまま舞台に圧倒される。
    渡辺の醸し出すペーソスには
    並みのストレートプレイでは表現しつくせないような
    一瞬に伝わる深さがあって。

    舞台上にある物語の薄っぺらさや事象の愚かさが、
    (方向性の可否はともかくとして)
    登場人物たちの故ある欲望や想いに裏付けられているから、
    観ている側がきちんと向き合い、
    まるで人生の綾をみるような上質な喜劇として笑えるのです。
    しかも、物語のどこかチープな枠組みを崩さずにいるので、
    それらのことが、重くならずに舞台に生きる。

    櫻井作劇の秀逸さを再認識させられました。

    ・マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック

    この作品は初演で観ていて、その時には作品の風合いの軽さと凄く緻密な透明感というかペーソスを同時に感じた作品。

    今回は初演の時とくらべて、ざっくりとした感じがつよくなっていたように思います。
    登場人物のキャラクターというか個性がもれなくしっかり描きこまれている強さが、より骨太な重なりを舞台に醸し出している感じ。

    あっけんからんとした医者の態度に始まって、登場人物たちの誰を観てもあきない個性があって・・・。しかもそれぞれが単に奇をてらったというわけではなく、ありふれた感覚の巧みなデフォルメとして浮かび上がってくるのが凄い。
    よしんば主人公の弟カップルにしても、そのめんどくさいコンプレックス表現とフォローに不思議な理があって、妙に観る側が丸めこまれてしまう。

    どこかはみ出したような行動の積み上げからやってくるまっすぐな笑いの結末に、浄化された下ネタが醸し出すペーソスが柔らかく強く降りてきて・・・。

    初演とはちょっと色合いが違うけれど、でも生きることの純粋な感覚を感じたことでした。

    そうそう、たまたま2日間ともトークショー付きの公演だったのですが、これも凄く面白かったです。
  • 満足度★★★★

    マシュマロ観ました
    単にアダルト版「転校生」かなって、位にしか思わなかったんですけど。
    なかなかどうして、感覚の共有という話が実際にありそうに思えるほどの、
    リアルでシリアスな芝居にみえました。コメディですけどね。
    登場人物皆それぞれ個性強く。しっかりと印象に残りますね。
    それに加えて、会話のリズムや、台詞の妙が面白かった。

    ネタバレBOX

    「カミカミの実」。赤はかんじゃう方で、青はかまなくなる方ですか?
    Netで通販したら売れそうですねー。

    主人公さんの一人芝居ながら、なんともいえず笑えました。
    また、すっとぼけたDrの台詞や行動。
    ケータイ壊す友人に、運命女。
    苦労してバランス考えたであろう、シモネタのSEX話。
    良い加減に、なっておりました。
    しっかり泣き所も上手に笑いにしたりして。

    W・アレンの「人のセックスを笑うな」って感じですね。
    「たまには路地裏の名店とか行けよ」とか
    落としましたよ「しあわせが」とか
    台本買いたくなるような、メイ台詞が多かった気がします。
    各役者さんの演技も加わった効果かな?

    なかなかに楽しい時間が過ごせました。
  • 満足度★★★★

    ぬるヒーロー
    初見。「TrackBackSystem」を拝見しました。
    間がいいですね、爆笑しました。ヒーローめちゃめちゃかっこわるい(笑)
    力をいれているところが違うとは思いますが、やはりヒーローというとちょっとはアクションほしかったなぁ~と思ったりして。

    どこまでがセリフでどこまでがアドリブなのか微妙なラインのお芝居でした。
    もう1ターンあって欲しかったなぁと思いました。

    個人的にはマネージャーが好きです。

    ネタバレBOX

    ショッカー的な男がおねえさんのジャンパーをうっかりはずしちゃったときの衝撃がめっちゃ面白かったです。

    あの手作りあふれるメットはちょっと……
    夢壊されます(笑)ヒーロー物好きな人にはおすすめできないなぁ。。
    白なんてジャージなんだもの。。

    役名=役者名だったんですね、やっと気づきました。
  • 満足度★★★★★

    「マシュマロ~」(追記
    ものすごく良かった。
    こないだのがちょっと嘘みたい。

    下ネタってなんだろう。
    性にまつわることを笑えば、そう呼ばれてしまうのか。
    生きているうちは逃れられないものがいくつかあって、性はそのひとつだ。それをどう受け止め、どう笑いあるいは笑わないかは人それぞれの体験や自意識の差によるだろう。
    他劇団の作品だが、愛の渦もお願い放課後も、性を扱っている。でもそれを下ネタと評す人はいないのではないか。

    この物語で、性はかなり切実に描かれていた。格好つけず、ぼかさずそこにあった気がした。
    ファンタジーで、笑いのオブラートみたいなものに包んでいるけれど。
    だからなんというか、この物語を下ネタの一言で語るのは、大きな見落としに思う。

  • 満足度★★

    「TrackBackSystem」
    近作しか知らないので、こうした再演ものはとってもありがたい。それも2本立て。

    でも今回はかなり残念。
    作風がどうとかいうのでなく、稽古不足かなんなのか、大きいものが欠けていた気がして。
    無理して2本見せるより、きっちり1本を仕上げて見せてもらえた方が結局は得だなって思いました。

  • 「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」
    初見でした。良い意味で童貞臭がする。「良い意味で」を付けたら何でも許される訳じゃないけど。中学生男子が考えそうなくだらなさと無責任さとバカバカしさ。あぁ、くだらなさとバカバカしさは一緒か。アグレッシブなあひるなんちゃらみたい。あひるなんちゃらがアグレッシブになったらそれはあひるなんちゃらじゃないんだけども。
    役者は曲者揃い。あ、字が違った。癖だ。癖者。人によって好き嫌いが分かれそう。彼らが磨くべきは精密さや丁寧さではなく勢いだと思う。思いっ切りやって有無を言わさぬパワーがあれば癖も武器になる。とはいえ、台詞が聞こえにくくなるだけの滑舌は流石にもうちょっとどうにか…。今日は噛んだのをアドリブでネタにして笑いを取っていたけど、個人的にはそういうのが好きではなく。稽古場での鍛錬の延長にないものを舞台上でされても。
    チェックしたくなった役者は石澤美和さん。あのキャラを遣り切るからには普段きっと良い人なんだろうという勝手な読みと、今後の予定が多数ある中にタカハ劇団とあひるなんちゃらがあったから。

    ネタバレBOX

    なんでこのタイトルなんだろう?面白かったら別に意味がなくても気にならないんですが、今回はあちこち突っつきたくなってしまったのでタイトルにもそれが及びます。
    盛り上がりであろう股間の弄り場面で完全に取り残された。意味が分からなかった。全く分からなかったのではなく、どれなのか分からなくて。「共有する気のなかった二人が共有したのに、共有したい二人は共有出来なかった」「男女の感じ方や考え方の違い」「実はミキはセックステクニックが下手だった」。どれにも取れるし決め手がなくて。面白くなる要素はたくさん散りばめてあって、ただ本当に散り散りになっちゃってるのが勿体無い。あの二人は感覚を共有する前から男らしさと女らしさが逆転してて…とか、何か繋がりそうな気がしてたら結局は何もなかった。
    台詞が自然な言葉選びでない事もあって舞台上での対話が成立していない部分が多々。紡いでいくというよりは一発一発を重ねて作られたものという印象。緊張感ではなく瞬間の集中力。所謂コント向きな人々のイメージ。

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