甘い丘 公演情報 甘い丘」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-20件 / 21件中
  • ふわっと
    めぐる季節
    そして
    出会い
    わかれ
    心に残る

  • 満足度★★★★★

    初めてKAKUTAを観たのが、この初演でした。
    初演と比較して、登場人物たちの距離感の密度がより濃くなっていて、面白さが数倍に増幅されていて素晴らしい仕上がり!

  • 満足度★★★★★

    突出している
    素晴らしかった。心揺さぶられる脚本、見事な役者陣。この劇団はとにかく突出している。ここまで取りこぼしの無い劇団はなかなかない。
    ただ今回客演陣に引っ張られてか、いつもより大仰な芝居表現がなされていた気がして少し残念。もう少し繊細な方がタイプだ。
    とは言いつつ素晴らしい。

  • 満足度★★★★

    遅くなりましたが
    満喫させてもらいました。

  • 満足度★★★★

    喜怒哀楽がしっかり
    地方の山奥(?)にあるサンダル工場に欠員補充と寮母的な役割とで新たに2人の女性が加わった夏から翌年の春までの四季それぞれの出来事を綴った物語、ブラックチョコ(←「カカオ○%のチョコ」と書きたいところだが食べたことがないので)の如くホロ苦いペーソスとスウィートな優しさ(と笑い)が絶妙のバランスでブレンドされ、そこにアクション…もとい、殴る蹴る引きずるの暴力シーン(バラさんってばハードボイルド(笑))まで添えて130分ほどがアッと言う間。
    短編連作だとメリハリが付くので体感時間的に有利というのもあるが、本作の場合は人間の喜怒哀楽がしっかり盛り込まれていることによるものが大きいかと思われ…。
    特に秋の場(第三場)で、茜と訪れた姉との口論をキッカケにかの子や虎杖までがそれまで抑えていた感情を爆発させるのが印象的。
    また、月替りか何かで掲示される「サンダルはヒール(癒し)とソール(魂)が大切」などのスローガンも楽しい。

  • 満足度★★★★

    甘い匂いが受け入れられるか
    「生きる(生きていく)」ということが、ぶっきらぼうに投げ出されたような作品だった。
    ぶっきらぼうだけど、優しい
    「仲間」というより「家族」の営みに近いぶっきらぼうさと、優しさ。ときに残酷だったりもする。

    ネタバレBOX

    オープニングにどきりとさせられた。
    「生と死」が扱われるのだ、というような狼煙のようなオープニング。

    甘い丘は、女たちが(再生し)「生き続ける」ことのできる丘。
    女性がメインの物語。

    かつて、例えば映画『天国と地獄』では、丘の上は天国で下は地獄だったが、この丘は、周囲からは「堕ちていく場所」として認識されているらしい。
    なかなか皮肉の効いた設定だと思う。街から見上げると、モクモクと煙を吐く「誰が行くのだろうか」と思われている工場がいつも見える。
    つまり、下の街からこの丘にやって来るのには、それなりの覚悟と諦めが必要ということなのだ。
    「甘い」香りに誘われるように、訳ありの者たちが丘に引き寄せられる。

    サンダルを作るゴムの臭いは、「甘い」らしい。
    それに対して、好きな匂いだと言う、作家や探偵は、この丘を必要をとしていない。
    逆に、この丘を必要としている人には、受け入れにくいイヤな臭いに感じてしまう。
    「場所」に対する嫌悪感、ここまで堕ちてしまったという想いが、甘い臭いを拒絶するのだろう。
    それなりの覚悟と諦めをもってしても生理的に拒絶してしまう感覚か。

    しかし、この丘は、この工場は、この工場で生きる人たちは、誰もを受け入れてくれる。それは少々乱暴だったり、雑だったりするが、誰もを拒絶しない。去っていく者に対しても同じだ。干渉しないということでもない。

    ここはどん底ではなかった。
    死をも意識した女が、死のうとする女を助ける。確実に再生していく姿がそこにあった。

    ここが帰る場所だと思う者には、いつまでも甘い匂いを振りまいてくれる丘だ。

    ちよっと不思議な前向きさが気持ちいい。
  • 満足度★★★★

    いいお芝居
    露悪的なストーリーが個人的に好きでなかったり
    “お芝居臭い”演技に胃もたれすることもあるのですが

    そんなことを超越してすばらしい作品でした

  • 満足度★★★★★

    やられましたぁ
    すばらしい!
    今年私の観劇&感激作品で5本の指に入った。
    しょっぱなから魅せられっぱなしで2時間5分があっという間だった。
    KAKUTAいい!!

  • 満足度★★★★★

    文句なし
    このクオリティでこの値段で良いのか、と思ってしまいました。

    ネタバレBOX

    コンドームの匂いがして、甘い匂いがするってどんな匂いだろうと
    を想像するのが楽しかった。

    妹(娘)が彼氏と話をしながら「お母さんをよろしく」と言うのを、社長がタバコを吸いながら聞いてるシーン。大好き。

    血を流すトンビ?が面白いんだけど、やっぱり病気だったんだ。
  • 満足度★★★★★

    創りこまれた物語
    カーテンコールでしばらく拍手をやめたくなかった。女優、皆さん素晴らしいの一言。中でも椿真由美さんと桑原裕子さんは流石。

  • 満足度★★★★

    においの記憶
    嗅覚の情報って一番記憶と結びつくのだと聞いたことがあります。
    ずっと、「汚く甘く誘う、溶けたゴムの匂い」が舞台上から客席まで漂ってくるような、そういう感じでした。

    きちんと笑わせて、しっかり泣かせて、いつもながらKAKUTAのお芝居は
    しっかり丁寧に作られている。観ていて安心します。
    そこが好き。

    ネタバレBOX

    甘い丘、って良いタイトルですねー、本当に。
    トンビとシュロのサイドストーリーにすっかり当てられて、
    ありがちなんだけどなー。
  • 満足度★★★★

    正面から堂々と芝居を作ってる。
    まさに直球勝負な作品ながら、万人受けするようなレベルに仕上がっている。再演でも物語に集中させる求心力は流石。124分。

    ネタバレBOX

    セットは初演とは左右が逆の配置だが、それは大きな問題でもなくて。

    少ししか出てこないキャラについても背景が想起できるような描き方は見事。駆け足で1年間の出来事を取り上げるが、季節毎に切り取り、提示される1場のチョイスが絶妙で、見えていない部分をより膨らませて補完させて。

    さすがにもう若手劇団ではなく、どっしり腰を据えた中堅劇団として役者みんなが
    安心してみられる。
  • 満足度★★★★★

    他を抜いてる!
    甘い丘、初演の時も泣いたのですが、再演はものすごくパワーアップしていました!ケンカやDVのシーンの迫力、ゼンジ・カンジの息のピッタリとした感じ、なんともいえない沈黙。ここ最近見たお芝居でダントツでした。
    中でも大枝さんの茜役は今まで大枝さんの役と全く違い別人のよう。前回のおばちゃん役もよかったが、今回はまたはまってる!
    そして成清さんのやりすぎていない自然な姿がすばらしかった。kakutaのお芝居はよく見に行きますが、毎回毎回みなさん違う役で新しい発見があり楽しみです。
    桑原さんの脚本、演出は細かな所までこだわっており、最後にあ~こことここがつながるんだ!と面白い発見とともに、ほのぼのとした印象が残り大好きです。もちろん演技は彼女にしかできないだろうと思わせる迫力でした。

  • 満足度★★★★

    甘さのいろんなアスペクト
    キャラクター達を癒す甘さと傷つける甘さ、その安定と危うさの双方に取り込まれて、見入ってしまいました。

    ネタバレBOX

    冒頭のイメージがすごく効いていて、
    実は崖っぷちを歩いているような危うさが
    キャラクターたちには内包されていて・・。

    それを包み込むような雰囲気が
    甘い匂いとして舞台からやってきます。

    甘さって、薄ければ物足りないし
    同じ甘さだと飽きるし
    強い甘さは甘美ではなく、逆に苦痛になったりもするわけで・・・。

    その甘さに慣れる気持ち
    甘さから離れられない気持ち、
    さらには甘さから逃げ出したい気持ち。

    キャラクターたちの抱えた想いが
    実は素の素材として冷徹にそこにあるから
    それらを包み込む「甘さ」の吸引力と嫌悪感に
    テイストの違いがしっかりと感じられる。

    去り際に男が工場の匂いが嫌いではないといい、
    そこには女たちの匂いがあるからとつなげるくだりには
    物語が持つ空気感が凝縮されていて
    鳥肌が立ちました。

    役者たちのお芝居のクオリティにも惹かれましたが
    なにより桑原戯曲・演出に込められた
    彼女の臭覚の切れのようなものに
    瞠目したことでした。



  • 満足度★★★

    「甘い丘」ってそういう意味なんだ‥
    いろんな意味で凄かった。ストーリーといい舞台美術といい役者陣の完成された演技や臨場感といいすべてが凄かった。下北沢的演劇(勝手に呼んでるだけ‥)の最高峰という感じ。

    ネタバレBOX

    でも個人的にはやっぱりこういうのは苦手。リアル(生々し)すぎて観ているのが辛いというか‥精神的にちょっと堪える。
  • 満足度★★★★

    初見です
    チラシの束チェックにかまけて「ごあいさつ」を読んでいなかったことに後悔しました。読んでから観るとまた違った印象だったかなと。
    齢を重ねるほどじわりとしみてくる話ではないかと思います。

    ただ、それほどはじめに「どん底」感を受けなかったのと、シーンが並行しているときに微妙なずれが感じられ、感情移入とまではいきませんでした。
    業とか情とか、さほど深く掘り下げていかない感じが物足りなさも感じ、いろいろ想像させるのかなという感じがしました。
    次回の公演も見てみたいです。

    最前列だったのでなんか飛んでくるんじゃないかなとひやひや(期待)させるシーンがたくさんありました。ちょっとこわかったです(笑)

  • 満足度★★★★★

    観ました!
    再演をとても楽しみにしていました。
    とてもよかったです!
    戯曲本も買いました(^^)

  • 満足度★★★★

    四季の香り
    それぞれの微妙な想いが切ない。KAKUTA初観劇、十分満足しました。

    ネタバレBOX

    プロローグの首吊りにドキ!
    かの子がいたさんの靴を履くシーンが「シンデレラ」のようで印象的。セクシーだし。
    トンビの死も予感させてサラッと流すあたり好きですね

  • 満足度★★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★★★

    KAKUTA には全てが揃っている!
    勝手に女性のみの芝居かと思い込んでいたら、しっかり、男性も同人数ぐらいいて、まずビックリ!

    しかし、いつ観ても、ここの芝居は、全てが揃っていて、その舞台の圧倒的空気感に絶句します。

    脚本、演出、美術、照明、役者…、こんなに全てにおいてクオリティの高い劇団ってそんなにない気がする。役者さん、全員、存在感があって、その上、作・演出の桑原さんが、女優としても、素晴らしい演技をされるので、もはやマジックを観るような気分でした。

    客演の青年座の椿さんも、今までのどの舞台より、素敵な演技をされていたように思いました。
    一瞬、メロドラマ風になりそうな展開になりながら、桑原さん流の外し方が巧みで、これからも、注目して行きたい方だなと改めて思いました。

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