満足度★★★★
爽やかな気持ちになるホームドラマ
下町の貧乏一家、巣鴨家に怪しげな泥棒らしき3人組が入り展開されていくストーリー。
オープニングに登場人物の名前が出されたり、すべての出演者が最初から出てきてダンスをすると言ったシーンは、ちょっとビックリ。
でも目新しさを感じました。
序盤でこれでもかと繰り出されるギャグ連発の親子兄弟姉妹のシーン。
ギャグはほとんど滑っていたように思えたが、あれはそれを狙っての演出なんでしょうか?
全体的に気持ちのよいテンポで物語は展開していき、幕を閉じました。
配役に捨てキャラがいなく、みんなそれぞれの個性をもった人物が描かれていて、それぞれの役者さんがそれを演じきっていた所はとてもよかった。
婚約者母親役の鈴木麻記子さんの恐いくらいの目つきと表情、三女梅子役の小島亜梨沙さんの終始ふてくされた表情は、あたしの中では特筆すべきものがあったように思えます。
最後には爽やかな気分にさせてくれた家族愛の芝居でした♪
満足度★★★
「家族とはどうあるべきか」を説く
父と娘3人息子2人の6人家族が長女の交際相手から家族ぐるみでの食事に誘われ、その予習にと揃って出かけた留守宅に怪しい3人組が侵入し…というところから始まる物語。
前半は懐かしき「昭和のホームコメディ」で、個人的には楽しいが一般的には「何故にイマドキ」的な批判もあるかも?な不安もあったものの、後半で「家族であるがゆえの甘え」を俎上にあげてチョイ辛な、しかし「家族とはどうあるべきか」を説く展開になり、そのテに弱い身としてホロリ。
終盤で亡き母の代わりを務めてきた長女が思いのたけをぶつける場面では「家族だからといってわかったつもりになってはイケナイ」「言葉にしなければ通じないこともある」なんてことにあらためて気付かされたし、それが原因で交際相手とその母に迷惑をかけた責任を一家の代表として素直に詫びる父、そしてそれまではイヤミな金持ち夫人でありながらその意気を感じ取り許す相手の母がイイ。
で、長女もそんなになる前に気持ちを家族に訴えればイイのに、と気付いたのは観て1日経ってからだったり…(爆)