噺、語りを聴くというより、
村井美樹の魅力を味わう、ための公演だったかと。
いやあ、『燈籠』のラストシーンの見事な借景といい、予想を大きく裏切る正統派なひとり芝居でした。
ちなみに、ソワレの開演直前、日没間近の池の上空を、コウモリたちがたくさん飛びまわっていた光景も印象的だったので、今度はそれを導入にした怪談なんかも聴きたいなあ、なんて思いも。あと、ビールも!w
気持ちよく惹き込まれました
2作とも、語り口によどみがなくすごくしっかりしていて
コンテンツがまっすぐに伝わってくる。
聴いているうちに
舞台(高座?)に醸し出される
心地よい高揚に引き込まれていました。
これまでにないテイストのパフォーマンスかも・・・。
元の噺にしろ小説にしろ
作品の薫りが失われずに、
むしろ世界が広がる感じがあるのもよい。
お世辞抜きでとても楽しむことができました。
満足度★★★
好感の持てる語り
誠実な語りと、会場となった目白庭園の緑とが相俟って、のんびりとした気持ちの良い時間を過ごし、村井さんに対して好感をもって会場を後にすることができました。
引き込まれるほどの語りとまでは至りませんでしたが、作品自体に吸引力があるため、最後まで集中して聞けました。