山田太一作品
山田太一の作品なので興味をもち、内田有紀、池脇千鶴を目当てに観に行った。2年前の公演だが、あんまり印象に残ってない。
残っているのは、内田有紀が可愛かったことぐらい(笑)。
満足度★★
暗く、静かなホラー
暗いなぁ…
シュールと言う名の簡素で陰湿な舞台セットの中、
コマ切れに描かれた古めかしい話が綴られているから、
いやに暗転が多く、テンポが悪い。
そして、とにかく静か。
設定を現代の都会に置き換えているから、
原作や映像で描かれている風情やバタ臭さがない代わりに、
ドライでクールな殺伐感がある。
いわば「四谷怪談」のような人肌や感情が篭った幽霊ではなく、
「リング 貞子」や「JUON」のようなホラー感覚に見える、
恐さや哀しみの方向性が違う
狙いは伝わらないが、挑戦している感はあり、
模索してるんだろうなって感じはするけど、
それは、製作者側の問題。
製作者の勉強に、高いチケット代払わされてる観客はいい迷惑。
相変わらずクリエは、観客そっちのけで自己満足な興行をしているな。
その結果が、来年の「放浪記」上演なんだろうな
満足度★★★★★
泣いた~
ストーリーは知ってたけど、キャスティングが全員しっくり来ててすごく感動しました。
客席をキャストが通る演出も良かったと思う。
最初からしんみりする話なんですが、「すき焼き」の頃には、観客みんな号泣。
でもなんか気持ちのいい涙なので清々しくなりました。
親を亡くすような年になってこれを観ると、ことさら号泣です。
主人公の気持ちが痛いほど分かります。
満足度★★★★★
他人に思われているからこそ自分は生きている 亡くなった人を思う気持ちがあれば、その人は生き続ける。
原作は、ドラマ脚本で有名な山田太一。
20年前に、監督:大林宣彦、脚本:市川森一という最強タッグで映画化された作品の舞台化です。
さて、スズカツさんの舞台での決まりごと、お客入れの時間には、ジョン・レノンのスタンド・バイ・ミーがかかり・・・最初のアパートのシーン。
ストーリーを知っているから、もうすでに泣きそうになります。
都会の孤独。
他人に思われているからこそ自分は生きている
亡くなった人を思う気持ちがあれば、その人は生き続ける。
毎回、両親は、舞台上でストップモーションのように止まっている姿で登場し、主人公に会ったとたんに動き出す。
彼の思いがあってこそ、生きたように動くのだと。
そしてケイも、主人公に『二度目に会ってから』は見違えるように明るく幸福そうな表情を見せます。
途中、舞台上では父子でキャッチ・ボールが始まります。
同じスズカツさん演出・椎名さん主演の「レインマン」でもサッカーボールでのやり取りのシーンがあり、一発勝負のボールの行方に、観客も目が離せません。
客席に飛んだことは無かったのでしょうか?是非見たかった。
椎名桔平さんは、両親やケイと会っているときなど、表情の演技がうまい。
甲本雅裕さんはイメージどおりの下町の親父。
今回は特に、池脇千鶴さんが見せた、母親の包容力のある包み込むような優しさ、かわいらしさ、が新しい発見でした。
満足度★★★★
夏ですね
いやぁ。いいわぁ。とても素敵なお話ですよね。その舞台の脚本と演出の鈴木勝秀さんが好きで観に行きました。
だいぶ私なりに分かってきたつもりです。スズカツ演出。
20年以上前の作品とは思えないですよね。現代でもぜったいにあり得そうな話だし。ぅん、良かったです。